研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
果糖の摂取と若年発症の大腸がん——代謝・腸内細菌の観点から研究を整理した総説
50歳未満で見つかる大腸がん(若年発症大腸がん)が世界的に増えています。年齢や遺伝のように変えられない要因だけでは説明しにくいため、食生活のように後から変えられる要因が関わっているのではないか、という関心が高まっています。
公開日: 2026年09月15日 18:39
腸内細菌由来の代謝物が肝臓の脂肪蓄積を抑える仕組みを報告した研究
代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)は、肝臓に脂肪がたまる病気です。これまでの研究から、腸内細菌叢(腸にすむ細菌の集まり)がこの病気の発生や進行に重要な役割を果たすことが知られていました。しかし、そこでどのような分子レベルの仕組みが働いているのかは、十分に解明されていませんでした。
公開日: 2026年09月15日 07:39
ゴルフ1ラウンド中の「ゆっくり吸収される糖」摂取と体の反応を調べた予備的研究
ゴルフは1ラウンドにおよそ4〜5時間かかり、体を動かす場面と、グリーンを読むなど高い集中力を要する場面が交互に続く競技です。運動強度そのものは中程度でも、長時間にわたって体にかかる負担が積み重なるため、著者らは、単にエネルギー不足を防ぐだけでなく、代謝を安定させる栄養の摂り方が重要だと述べています。
公開日: 2026年09月15日 07:36
HIVとともに生きる人の食事傾向を、併存する慢性疾患の有無から探索的に調べた研究
治療の進歩により、HIVとともに生きる人はより長く生活できるようになりました。その一方で、著者らは、高血圧や糖尿病といった二次的な慢性疾患(HIV以外に併せ持つ長期の病気)を抱える人が増えていると指摘しています。
公開日: 2026年09月14日 22:36
ヨルダンの2型糖尿病患者における食事由来ビタミンDと血糖コントロールの関連を調べた横断研究
2型糖尿病は、インスリンの分泌不足や効きにくさ(インスリン抵抗性)によって血糖値が高い状態が続く慢性の代謝疾患です。著者らによれば、ヨルダンでの2型糖尿病の割合は世界平均を上回り、とくに中高年で公衆衛生上の大きな課題になっています。同時に、ヨルダンではビタミンD不足も広くみられ、その背景として日光を…
公開日: 2026年09月14日 21:21
遠洋底びき網漁業が栄養脆弱国の栄養供給に与える影響を推計した研究
世界では多くの人が、エネルギー量は足りていても微量栄養素が不足する「隠れた飢餓」を抱えています。魚介類などの水産食品は、ビタミンB12、カルシウム、鉄、亜鉛、そしてDHA・EPAといったオメガ3系脂肪酸の重要な供給源であり、こうした不足を和らげる可能性があると論文は述べています。
公開日: 2026年09月14日 19:44
メコン川・トンレサップ湖の洪水と稲作 ダム運用と作付け時期の調整が被害をどう和らげるか
コメは世界で最も重要な主食のひとつですが、気候変動にともなう洪水の増加は、稲作に依存する地域にとって大きな脅威になります。研究チームは、この「浸水による稲の損失」が将来どう変わるのか、そして人間の側の対策がどこまでそれを和らげられるのかが十分に数値化されていない点に着目しました。
公開日: 2026年09月14日 17:43
性差からみた腸内細菌叢と代謝物 ― 心代謝疾患との関わりを整理した総説
2型糖尿病、代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)、心血管疾患といった「心代謝疾患」は、世界の主要な死因です。著者らは、これらの疾患の現れ方が男女で大きく異なる点に着目しています。たとえば心血管疾患の生涯リスクは男女で同程度ですが、若い年代では男性の発症が多く、女性では閉経後にエストロゲン…
公開日: 2026年09月14日 13:24
ビール製造の副産物「スペントグレイン」を中華麺に配合する試み
ビールを造る過程では、麦芽を糖化させた後に固形分が残ります。これが「スペントグレイン(spent grain、麦芽粕)」で、大麦の外皮や果皮、種皮などからなります。研究チームによれば、ビール製造で出る残渣の85%を占め、ビール100リットルあたり約20キログラムが生じます。世界のビール生産量は202…
公開日: 2026年09月14日 02:10
野生オリーブの葉とバタフライピー、シーバックソーンを使ったインスタントティー錠の開発研究
手軽に飲めて体によい成分を含む飲料への関心が高まる一方、まだ十分に活用されていない植物素材や、食品加工の過程で出る副産物をどう役立てるかが課題になっています。研究チームは、そうした素材の一つとして野生オリーブの葉に注目しました。論文によれば、この葉はポリフェノール(植物に含まれる抗酸化性の成分群)を…
公開日: 2026年09月14日 01:39
米国と韓国の大学生を比べた「食物依存」と「感情的摂食」の研究
この研究が扱うのは、食べ方に関わる二つの心理的な考え方です。一つは「食物依存(フードアディクション)」で、食べる量を自分で制御できない、強い渇望が続く、悪い結果が分かっていても食べ続ける、といった、薬物やアルコールへの依存に似た特徴を食べ物に対して示す状態を指します。もう一つは「感情的摂食(エモーシ…
公開日: 2026年09月13日 23:43
心臓・脳・骨をつなぐ「軸」という考え方——脂溶性栄養素をめぐる研究レビューの紹介
高齢化が進むなかで、心血管疾患、認知機能の低下をもたらす疾患、そして骨粗しょう症は、それぞれ循環器科、神経内科、整形外科・内分泌科という別々の診療領域で扱われてきました。この総説の著者らは、そうした分野ごとの区分けが、三つの臓器系が共通の調節経路で結ばれているという分子レベルの知見と食い違ってきてい…
公開日: 2026年09月13日 23:38