研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ドイツ市場の食品226検体を調べた、可塑剤と添加剤の実態調査 研究論文OpenAlexドイツ

ドイツ市場の食品226検体を調べた、可塑剤と添加剤の実態調査

食品に含まれる物質を通じて人がどれだけの量を口にしているかを推定するには、まず「よく食べられている食品に、その物質がどのくらい入っているか」という基礎データが必要です。こうしたデータを集める調査手法は「トータルダイエットスタディ(TDS)」と呼ばれ、日常的に消費される食品を実際に買い集め、家庭と同じ…

公開日: 2026年09月14日 16:14

チャヨテ(Sechium edule)の成分と生物活性を横断的に整理した総説研究 研究論文DOAJドイツ

チャヨテ(Sechium edule)の成分と生物活性を横断的に整理した総説研究

著者らは、ウリ科のつる性植物チャヨテ(学名 Sechium edule、ハヤトウリ)に関する研究を一つの総説としてまとめることを目的としました。チャヨテは中米メソアメリカ原産で、果実だけでなく葉・若い茎(シュート)・塊根・種子まで食べられる植物です。メキシコや中米、アジア、アフリカの伝統的な地域社会…

公開日: 2026年09月13日 20:18

腸内細菌が生み出す代謝物と『Nrf2』という酸化ストレス防御スイッチ―炎症性発がんとの関係を整理した総説 研究論文OpenAlexドイツ

腸内細菌が生み出す代謝物と『Nrf2』という酸化ストレス防御スイッチ―炎症性発がんとの関係を整理した総説

私たちの腸には無数の細菌が住んでおり、食べたものを分解する過程でさまざまな代謝物をつくり出しています。これらの代謝物は腸の細胞や免疫細胞に働きかけ、体の防御システムに影響を与えることが知られています。今回紹介する総説論文は、こうした腸内細菌由来の代謝物が、細胞の酸化ストレス防御にかかわる「Nrf2(…

公開日: 2026年09月10日 09:29

オンライン食料品店の『スワップ提案』は健康的な買い物を後押しできるか、米国での実験結果 研究論文OpenAlexドイツ

オンライン食料品店の『スワップ提案』は健康的な買い物を後押しできるか、米国での実験結果

オンラインでスーパーの買い物をしていると、「こちらの商品はいかがですか」といったおすすめ表示を目にすることがあります。こうした提案の仕組みを応用し、より健康的な商品や環境負荷の低い商品への「置き換え(スワップ)」を勧めたら、実際に人々の買い物の中身は変わるのでしょうか。米国スタンフォード大学医学部や…

公開日: 2026年09月10日 09:23

乾燥食品にひそむ微生物リスクをどう見極めるか——即食食品向けリスク評価の枠組みを考える研究 研究論文Europe PMCドイツ

乾燥食品にひそむ微生物リスクをどう見極めるか——即食食品向けリスク評価の枠組みを考える研究

ドライフルーツや乾燥野菜、乾燥ハーブ・スパイスは、そのまま食べたり料理の仕上げに使ったりする即食(RTE)食品の材料として広く使われています。こうした乾燥原料は水分が少ないため保存性が高いイメージがありますが、実は微生物学的な汚染がまったく起きないわけではありません。乾燥という工程そのものが病原菌を…

公開日: 2026年09月10日 08:53

小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理 研究論文OpenAlexドイツ

小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理

パンや麺など、小麦粉を使う食品は世界中で日常的に食べられていますが、多くの発展途上国では小麦を輸入に頼っており、経済の不安定さや気候変動の影響を受けやすいという弱点があります。こうした状況を背景に、キャッサバや雑穀、豆類など地域で手に入る作物を小麦粉に混ぜ合わせた「コンポジット粉(混合粉)」が、途上…

公開日: 2026年09月09日 04:57

夕食づくりを手伝う中学・高校生ほど、超加工食品の摂取が少ない傾向 スペインの青少年調査 研究論文OpenAlexドイツ

夕食づくりを手伝う中学・高校生ほど、超加工食品の摂取が少ない傾向 スペインの青少年調査

スーパーで買い物かごに何を入れるか、フライパンで何を炒めるか——食卓に並ぶまでの一連の作業に、家庭の子どもがどれだけ関わっているかは、食生活の中身と関係しているのだろうか。今回紹介する研究は、12〜17歳の青少年を対象に、夕食の準備や買い物の手伝いの頻度と、スナック菓子や清涼飲料、菓子パンなどに代表…

公開日: 2026年09月08日 21:30

ヒラタケで小麦や米を発酵させると栄養成分はどう変わるのか 研究論文DOAJドイツ

ヒラタケで小麦や米を発酵させると栄養成分はどう変わるのか

食用きのこのヒラタケ(Pleurotus ostreatus)は、食材としてだけでなく、穀物などの基質を発酵させる「発酵担い手」としても注目されています。ヒラタケの菌糸が穀物の中で成長する過程で、栄養成分や抗酸化にかかわる物質がどのように変化していくのかを、時間を追って詳しく調べた研究がフロンティア…

公開日: 2026年09月08日 15:24

小麦・ライ麦・大麦の食物繊維に含まれる『アラビノキシラン』、その細かな構造を読み解く新しい分析法 研究論文OpenAlexドイツ

小麦・ライ麦・大麦の食物繊維に含まれる『アラビノキシラン』、その細かな構造を読み解く新しい分析法

パンやシリアルの原料となる小麦、ライ麦、大麦などの穀物には、細胞壁を構成する食物繊維の一種として『アラビノキシラン(AX)』という多糖類が豊富に含まれています。アラビノキシランは、キシロースという糖が鎖状につながった背骨のような構造(キシロピラノース骨格)に、アラビノフラノースという糖が枝のように結…

公開日: 2026年09月08日 07:26

レンズ豆のタンパク質がデンプンの老化を抑える? 保存中の食感変化を調べた研究 研究論文OpenAlexドイツ

レンズ豆のタンパク質がデンプンの老化を抑える? 保存中の食感変化を調べた研究

レンズ豆は豊富な植物性タンパク質と独特のデンプン特性を併せ持つ豆類として、食品開発の分野で注目されています。デンプンを使った食品は、加熱調理後に冷蔵保存すると硬くなったり水分が分離したりする「老化(レトログラデーション)」という現象が起こりますが、これは食感の劣化や品質低下につながる厄介な問題です。…

公開日: 2026年09月07日 07:25

遠くの国ほど高く売れるチーズ、その常識は「食文化の近さ」で変わる――イタリア産チーズ輸出の実証研究 研究論文OpenAlexドイツ

遠くの国ほど高く売れるチーズ、その常識は「食文化の近さ」で変わる――イタリア産チーズ輸出の実証研究

貿易の世界には昔からよく知られた現象がある。同じ企業が同じ商品を輸出していても、輸送先が遠い国になるほど、輸送費や保険料を差し引いた本体価格(FOB価格)自体が高くなる傾向があるというものだ。運賃が上乗せされるからではなく、価格そのものが遠方向けに引き上げられているという点がポイントで、これまでは品…

公開日: 2026年09月05日 20:32

おからを二段階発酵させると、うま味アップ・苦味ダウン・抗酸化力4倍に――菌類と乳酸菌を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexドイツ

おからを二段階発酵させると、うま味アップ・苦味ダウン・抗酸化力4倍に――菌類と乳酸菌を組み合わせた研究

豆腐や豆乳をつくる過程で出る「おから」は、大豆1キログラムあたりほぼ同じ量(1〜1.2キログラム)が発生するとされ、世界全体では年間およそ1400万トンにものぼると見積もられています。食物繊維やたんぱく質、脂質を豊富に含む一方で、水分が80%を超えて傷みやすいこと、消化されにくいこと、そして風味が食…

公開日: 2026年09月05日 19:48