研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸内細菌の力でアレルギー性鼻炎を和らげられる? 乳酸菌BGI-N6をラットで検証した研究
花粉やハウスダストなどが引き金となるアレルギー性鼻炎は、世界的に患者数が増えている慢性の炎症性疾患です。既存の薬には効果や使い心地の面で限界があるとされ、新しい対策の必要性が指摘されてきました。近年注目されているのが、腸内細菌のバランスを整えることで免疫の働きに働きかける「プロバイオティクス」という…
公開日: 2026年08月22日 09:32
コンブチャの健康効果、科学的にはどこまで分かっている?発酵茶飲料の臨床研究を紹介
紅茶や緑茶に砂糖を加え、細菌と酵母の共生培養体(SCOBYと呼ばれます)を使って発酵させた飲み物「コンブチャ」。独特の酸味とわずかな炭酸感を持つこの発酵茶は、世界的に人気が広がっており、健康によいイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。お茶自体、水に次いで世界で最も飲まれている飲料とされています…
公開日: 2026年08月22日 05:20
子どもの『食べる力』をどう見極める?摂食評価ツールを整理したスコーピングレビュー
離乳食が思うように進まなかったり、特定の食感を極端に嫌がったりと、子どもの「食べること」に関する悩みは珍しくありません。医学的・栄養的・摂食スキル・心理社会面のいずれか、あるいは複数の領域で年齢相応の食事摂取が難しい状態は「小児摂食障害(Paediatric Feeding Disorder)」と呼…
公開日: 2026年08月19日 01:37
とろみ調整食で栄養は本当に足りているのか?高齢者の嚥下障害と『摂取量ギャップ』を考える
飲み込みにくさ(嚥下障害)を抱える高齢者は、長期療養の現場で決して珍しくありません。誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)を防ぐために、食事は「テクスチャー変更食(TMF)」と呼ばれる、とろみをつけたりペースト状にしたりした形態に調整されることがよくあります。国際的な基準であるIDDSI(国…
公開日: 2026年08月19日 01:28
食品保存料は使われたあと、環境中でどうなるのか——排水や土壌への影響を整理したレビュー
ソルビン酸や亜硝酸塩、EDTA、合成の酸化防止剤——これらはいずれも食品の腐敗を防いだり、色や風味を保ったりするために広く使われている食品保存料です。私たちは日々の食事を通じてこうした添加物の「食品としての安全性」を気にしますが、では使われた保存料が排水や生ごみとして環境中に出たあと、どこへ行き、ど…
公開日: 2026年08月09日 21:30
食事はアルツハイマー病にどう関わるのか?『媒介要因』と『調整要因』から読み解く総説論文
地中海食やMIND食といった食事パターンが、認知機能の維持や脳の健康と関係しているらしい――そんな話を耳にしたことがある人は多いかもしれません。しかし、なぜ食事が脳に影響するのか、そしてそれは誰にでも同じように当てはまるのかについては、まだわかっていないことが多く残されています。今回紹介する総説論文…
公開日: 2026年08月09日 18:29
食事性ビタミンK1・K2の摂取量と認知症リスク——デンマークの大規模コホート研究
ビタミンKといえば血液の凝固に関わる栄養素として知られていますが、近年では血管の健康や神経の働きにも関与している可能性が指摘されています。ビタミンKには主に、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれる「K1(フィロキノン)」と、発酵食品や動物性食品に多く含まれる「K2(メナキノン)」の2…
公開日: 2026年08月08日 23:33
オーストラリアはなぜ水産物大国なのに輸入に頼るのか——輸入が生産国に及ぼす影響を考える
世界的に水産物の消費量はこの60年ほどで大きく増え、現在では人が摂取するタンパク質の約20%を魚介類が占めているとされています。海に囲まれ、広大な漁業水域と発達した養殖業を持つ国というと、水産物を自給自足できていそうなイメージがあります。ところが今回紹介する論文では、そうしたイメージとは裏腹な「パラ…
公開日: 2026年08月06日 00:35
タンザニアの果物・野菜政策はなぜ後回しにされるのか——政治経済分析から見えた課題
果物や野菜をもっと食べることが健康的な食生活につながる、という話は広く知られています。しかし「わかっているのに実現しない」ことは食の世界でよくあります。とりわけ低・中所得国では、果物や野菜の摂取量が少ないにもかかわらず、政策の中でこの分野が優先されにくいという問題が指摘されてきました。今回紹介する研…
公開日: 2026年08月02日 01:29
歯科医院での糖尿病患者への食事アドバイス、可能性と課題を探るスコーピングレビュー
糖尿病と歯周病は、実は密接に関係していることをご存じでしょうか。どちらも体内で炎症が起きている状態であり、食事などの生活習慣が両方の状態に影響しうると考えられています。歯科医院は、多くの糖尿病患者が定期的に通う場でもあります。もし歯科医療従事者が治療の合間に食事についてのアドバイスを行えれば、糖尿病…
公開日: 2026年07月27日 23:41
脊髄損傷・障害のある人の栄養研究、何が測られてきたのか——195件の研究を整理したスコーピングレビュー
脊髄損傷や脊髄の障害(SCI/D)を抱える人は、体重管理や代謝の変化など、栄養に関わるさまざまな健康上の課題に直面しやすいとされています。こうした課題に対応するためには、まず「これまでの研究で栄養状態のどんな側面がどのように測定されてきたのか」を把握することが欠かせません。しかし研究ごとに注目するア…
公開日: 2026年07月27日 05:29
食事調査票の『妥当性確認』は本当に使われ方と一致しているか——心血管疾患研究を検証したメタ研究
健康と食事の関係を調べる研究の多くは、数千人から数十万人規模の人々を長期間追跡する「コホート研究」という手法で行われます。その際、参加者が普段何をどれくらい食べているかを把握するために広く使われているのが「食物摂取頻度調査票(FFQ)」です。しかし、このFFQには測定誤差がつきものであり、その誤差の…
公開日: 2026年07月26日 03:41