研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
超音波と電解水で卵の鮮度をどこまで保てるか——常温5週間の貯蔵試験
殻付き卵は、殻にある無数の小さな穴(気孔)を通じて水分と二酸化炭素が少しずつ抜けていきます。その結果、卵白のpHが上がり、卵白を包むゲル状の構造がゆるんで水っぽくなり、卵黄を包む薄い膜(卵黄膜)も弱まって卵黄が平たくつぶれていきます。著者らは、こうした劣化が卵の商品価値を下げるだけでなく、微生物汚染…
公開日: 2026年09月24日 09:06
工業廃棄物による農地土壌の汚染と食の安全 ― レビュー論文が整理した課題
著者らは、近代農業が品種改良や肥料・灌漑の普及によって収量を大きく伸ばしてきた一方で、工業廃棄物に由来する汚染物質が農地の土壌に蓄積し、食の安全や生態系の安定、人の健康を脅かしていると指摘しています。この論文は新たな実験を行ったものではなく、世界各地の研究報告を集めて整理・統合したレビュー(総説)で…
公開日: 2026年09月24日 08:19
発酵食品を「機能性食品」として捉え直す──総説論文が整理した仕組みと証拠の現状
発酵は、食品を保存するための最も古い技術のひとつです。しかし著者らは、発酵食品の意義はもはや保存だけにとどまらないと述べています。この論文は、発酵食品を「機能性食品」——つまり栄養を与えるだけでなく体の働きに影響しうる食品——という視点から捉え、これまでに蓄積された仕組みの研究、成分の分析、そしてヒ…
公開日: 2026年09月23日 15:38
急激な減量と体重回復が柔道選手の酸化ストレスと筋損傷の指標に与える影響
柔道やレスリングのような階級制競技では、より軽い階級で戦うために、公式計量の直前に短期間で体重を落とす「急速減量」が広く行われています。計量後は競技開始までのわずかな時間で水分や食事を摂り、体重を戻す「急速体重回復」が続きます。研究チームは、こうした短期間の体重変動が体の中で何を起こしているのかに注…
公開日: 2026年09月23日 07:01
炭素系ナノ材料の葉面散布がブドウ干しの成分をどう変えたか——トルコ在来2品種での報告
近年、農業分野では環境負荷の小さい方法で作物の生育や成分を調整する手段が探られています。その候補のひとつが「カーボンドット」と呼ばれる、直径がおおむね10ナノメートル未満のごく小さな炭素粒子です。水に混ざりやすく、重金属を含まず、安価な原料から作れることから、研究チームは農業への利用に適した素材だと…
公開日: 2026年09月23日 05:09
食物繊維はナトリウム過多を和らげるのか——韓国成人を対象とした横断研究の報告
メタボリックシンドローム(内臓脂肪の蓄積に、高血圧・高血糖・脂質異常などが重なった状態。以下、メタボ)は、食生活と強く結びついた公衆衛生上の重要な課題とされています。研究チームは、ナトリウム(塩分)の摂取が多く、カリウムの摂取が少ないことが心血管・代謝面のリスク要因として確立されている点に着目しまし…
公開日: 2026年09月23日 04:11
肥満外科手術後に「位相角」はどう変化するか——術後6か月間を追った後ろ向き研究
重度の肥満に対する代謝・肥満外科手術(MBS)は有効な治療として広く認められていますが、手術後に栄養状態や代謝の状態をどう評価するかは難しい課題として残っています。体格指数(BMI、体重と身長から計算する体格の目安)は広く使われる指標ですが、体組成や細胞レベルの健康状態の変化までは反映しきれないと著…
公開日: 2026年09月21日 06:51
ヘーゼルナッツの殻から繊維を取り出し、キトサン包装フィルムの充填材として使う
ヘーゼルナッツの実を取り出したあとに残る固い殻は、これまで主に燃料や繊維板の原料として扱われてきました。研究チームによると、ヘーゼルナッツの世界的な主産地であるトルコでは年間およそ35万トンの殻が生じると見積もられています。この殻はリグノセルロース、つまり植物の細胞壁をつくるセルロース・ヘミセルロー…
公開日: 2026年09月21日 06:28
メロンチップスをおいしく速く乾かすには——前処理の組み合わせを比べた研究
乾燥は果物の保存期間を延ばす昔ながらの方法ですが、水分を抜く過程で縮みやひび割れ、硬化といった見た目や食感の変化が起き、香りや色、栄養成分が失われることも知られています。こうした欠点を抑えるため、近年はさまざまな新しい乾燥技術が試されてきました。なかでも赤外線乾燥は処理が速く、費用が抑えられ、エネル…
公開日: 2026年09月21日 05:35
タマネギの皮から取り出した抽出物は、牛肉の酸化をどこまで抑えるか
食品加工の現場では、皮や搾りかす、種などの副産物が大量に生じます。研究チームは、その中でもタマネギ(Allium cepa L.)の皮に注目しました。タマネギの皮は食用に向かず独特のにおいもあるため通常は廃棄されますが、可食部よりもケルセチンをはじめとするフラボノイドを多く含むことが知られています。…
公開日: 2026年09月20日 18:12
穀物を発酵させた植物性食品に含まれる神経関連成分を調べた研究
牛乳を使わない植物性の発酵食品への関心が世界的に高まっています。研究チームは、ライ小麦(トリティケール)、裸燕麦(皮のむけやすいエンバク)、アマランサスという3種類の穀物・擬似穀物を原料に、ヨーグルトのような発酵食品をつくり、その成分を詳しく調べました。
公開日: 2026年09月19日 20:38
新型コロナ流行期における小児セリアック病患者のグルテンフリー食の継続状況と成長の変化
セリアック病は、小麦などに含まれるたんぱく質「グルテン」に免疫が反応し、小腸に炎症が起きる病気です。治療の基本はグルテンを厳格に除いた食事(グルテンフリー食)を続けることですが、著者らは、この食事を守り続けること自体が患者にとって難しい課題であり続けていると述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:27