研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食品由来の酵母デバリオミセス・ハンセニイ、クローン病患者から見つかった株はなぜ『くっつかない』のか
発酵食品づくりに使われる酵母の一種、デバリオミセス・ハンセニイ(Debaryomyces hansenii)は、食品衛生上は安全に利用されてきた微生物です。ところが研究チームは以前、この酵母をクローン病患者の腸潰瘍部から分離したことがあり、食品由来の株と患者由来の株のあいだにどのような違いがあるのか…
公開日: 2026年09月09日 22:26
CRISPR技術で気候に強く栄養価の高い作物をつくる試み——最新レビュー論文を読む
世界の人口は2050年に97億人に達すると見込まれており、必要な農業生産量を満たすには生産性を60〜70%引き上げる必要があるとされています。同時に気温上昇や降水パターンの変化、異常気象の増加が作物の栽培環境を大きく変えつつあります。加えて、鉄・亜鉛・ビタミンA・葉酸などの微量栄養素の不足、いわゆる…
公開日: 2026年09月09日 06:29
経管栄養は子どものARFID治療でどう使われているのか―神経性やせ症との違いを比べた研究
食べ物への強い苦手意識や興味の乏しさから栄養不足に陥る「回避・制限性食物摂取障害(ARFID)」は、2013年に診断基準として登場した比較的新しい概念です。やせ願望や体型へのこだわりを特徴とする神経性やせ症(AN)とは異なる背景を持つにもかかわらず、多くの病院ではAN向けに作られた栄養回復プログラム…
公開日: 2026年09月09日 05:25
インゲンマメの種皮模様と栄養成分は品種と栽培環境でどう変わるのか
インゲンマメ(Phaseolus vulgaris L.)は、世界中で人が直接食べる豆類の中でも消費量の多い作物であり、多くの地域で重要な栄養源となっています。豆の種類によって種皮の色や模様はさまざまですが、その見た目の違いと、たんぱく質やミネラルといった栄養成分との関係は、これまで十分に整理されて…
公開日: 2026年09月09日 04:48
食生活で「炎症性老化」に対処できるか——高齢化社会をめぐる食事介入の研究レビュー
年齢を重ねると、はっきりした病気の自覚症状がなくても、体の中では静かに炎症のレベルがじわじわと上がっていくことが知られています。この慢性的で軽度な全身性の炎症状態は「インフラメイジング(inflammaging)」と呼ばれ、心血管疾患や認知機能の低下、フレイル(心身の虚弱)といった高齢期の問題の背景…
公開日: 2026年09月08日 20:35
スポンジ法によるパン作りで酵母を多めに使うと何が変わるのか
パンの製造は、材料を混ぜてすぐ焼く「直捏法」と、まず小麦粉と水と酵母の一部を先に発酵させてから残りの材料を加える「スポンジ法(中種法)」に大きく分かれます。スポンジ法は工程が一段階増える分、生地の熟成が進みやすく、風味や食感に違いが出やすいとされています。ロシアの食品バイオテクノロジー分野の研究機関…
公開日: 2026年09月08日 20:33
大学生の塩分知識と食行動の関係を調べた米国の調査研究
塩分の摂りすぎが体に良くないことは広く知られていますが、「知っていること」と「実際に減塩を意識した行動をとること」は必ずしも同じではありません。今回紹介するのは、米国カリフォルニア州南部の大学生を対象に、ナトリウム(塩分)に関する知識の種類と、日々の食行動との関連を調べた研究です。大学という場は、若…
公開日: 2026年09月08日 20:25
超加工食品や添加糖の摂取は膵臓がんリスクと関係するのか、既存研究を整理したレビュー
膵臓がんは主要ながんの中でも生存率が低いことで知られており、世界的に発症数が増加傾向にあるとされています。こうした背景から、日々の食事とがん発症の関係を明らかにすることは、予防につながる手がかりを探すうえで重要な課題とされてきました。今回紹介する研究は、特に超加工食品や添加糖の摂取に着目し、膵臓がん…
公開日: 2026年09月08日 19:48
ヨーグルトは『長寿食』の元祖?歴史と最新科学から見る腸内代謝と高齢化社会への意味
ヨーグルトは特定の乳酸菌の働きによって牛乳などの乳を発酵させてつくられる、長い歴史を持つ発酵乳製品です。今回、米国ブリガム・アンド・ウィメンズ病院およびハーバード大学医学大学院の研究者らが、ヨーグルトと人の健康の関わりを歴史・文化・科学の三つの視点から整理した総説を発表しました。単なる栄養素の話にと…
公開日: 2026年09月08日 07:38
乳児用ミルクに含まれるビタミンCを正確に測る:新しい分析手法の開発研究
乳児用調製粉乳や母乳バンクで扱われる加熱処理済みのドナーヒトミルクには、赤ちゃんの健康にとって欠かせない抗酸化物質であるアスコルビン酸(ビタミンC)が含まれています。ところが、この物質の量を正確に測定することは、実は簡単ではありません。ミルクという成分の込み入った液体の中では測定の妨げとなる要因が多…
公開日: 2026年09月08日 07:37
種無しレモン『ギュルシェン』は常温・低温でどこまで日持ちするか 貯蔵法と包装を比較した研究
レモンは輸送や貯蔵の過程で水分が抜けたり、カビが生えたり、酸味や色合いが変わったりします。生産者や流通の現場では、こうした変化をできるだけ抑えて、できるだけ長く品質を保つ方法が求められています。今回紹介するのは、トルコで栽培される種無しレモンの一品種『ギュルシェン』を対象に、貯蔵方法や包装の違いが果…
公開日: 2026年09月08日 07:32
低所得高齢者向け住宅での栄養教育、10週間の取り組みが示したこと
年齢を重ねると、食料品店で成分表示を読み解いたり、栄養バランスの良い食事を自分で用意したりすることが難しくなる場合があります。特に収入が限られた高齢者向け住宅で一人暮らしをしている人にとっては、健康的な食生活を維持するための情報や自信そのものが不足しがちだと指摘されています。今回紹介する研究は、そう…
公開日: 2026年09月08日 07:27