研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
大豆油と菜種油、加工でどう変わる?マルチオミクスで見えた化学成分の変化
スーパーで見かける大豆油や菜種油は、原料の搾油から精製までいくつもの工程を経て私たちの食卓に届きます。この加工の過程で、油の中の化学成分がどのように変化しているのか、実は詳しくはわかっていませんでした。今回紹介する研究は、大豆油(SO)と菜種油(RO)を対象に、最新の分析技術を駆使してこの疑問に迫っ…
公開日: 2026年08月07日 01:31
がん手術後の傷の治りに、食べ物のアレルギー反応が関わる?免疫の変化を読み解く総説論文
大きな手術のあと、傷がきちんと治るかどうかは、患者さんの回復を大きく左右します。特にがん(悪性腫瘍)の手術では、体力の消耗や治療の影響もあり、傷の治り方はとても重要な問題です。今回紹介する総説論文は、この「術後の傷の治り」に、実は食べ物に対する体の反応、つまり食物アレルゲンへの免疫の変化が関わってい…
公開日: 2026年08月06日 02:26
血中DHAと『肥満+うつ』の併存リスク——米国成人データからみえた関連性
魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、炎症を抑える働きを持つことで知られています。一方で、肥満とうつ病は互いに合併しやすいことが知られていますが、こうした「肥満とうつ病の併存」にオメガ3脂肪酸がどう関わっているのかは、これまではっきりしていま…
公開日: 2026年08月06日 00:32
地域在住高齢者のサルコペニア、有病率は約12%――加齢・低栄養・運動不足との関連を調査した研究
「サルコペニア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。筋肉量や筋力が年齢とともに低下していく状態を指す言葉ですが、まだ一般には広く知られていないのが実情のようです。今回紹介する研究は、地域で生活する高齢者を対象に、サルコペニアがどれくらいの割合で見られるのか、そしてどのような要因と関連しているのか…
公開日: 2026年08月06日 00:30
酸化した魚油による肝臓ダメージ、大豆由来成分ゲニステインで軽減の可能性 ヒラメ類での研究
養殖魚のエサには魚油が使われますが、保存や加工の過程で油が酸化してしまうことがあります。酸化した油は活性酸素を生み出しやすく、魚の体にとって負担になると考えられています。今回紹介する研究は、大豆などに含まれる植物由来の成分「ゲニステイン」を魚のエサに加えることで、酸化した魚油による肝臓への影響を和ら…
公開日: 2026年08月06日 00:29
青稞(せいらく)の香り成分を科学する:高原生まれの雑穀が持つ独特の風味の正体とは
チベット高原原産のハダカムギの一種「青稞(せいらく、チベット語で高地大麦とも呼ばれる)」をご存じでしょうか。古くから主食として食べられてきたこの雑穀は、近年その栄養価の高さから注目を集め、飲料やお酒、調味料といった現代的な加工食品にも姿を変えて広がっています。健康志向の食品として人気が高まる一方で、…
公開日: 2026年08月05日 15:29
食用ツバメの巣、色の違いはどこから生まれる? タンパク質と金属成分から探る研究
中国では古くから「肺を潤し、体を養う」とされ、高級食材として扱われてきた食用ツバメの巣(エディブル・バーズネスト)。産地によって形や色、成分、そして市場価値までさまざまに異なることが知られています。今回紹介する研究では、色の違いに着目し、その背後にある成分の違いを科学的に調べています。
公開日: 2026年08月04日 23:36
山東省の学齢児童8万人超を調査、過体重・肥満に関わる生活習慣とは
子どもの過体重・肥満は世界的な健康課題として関心を集めており、中国でもその割合が増加していると報告されています。今回紹介するのは、中国・山東省で9〜12歳の児童を対象に行われた大規模な横断研究です。人口が多く経済発展の進んだ地域である山東省を舞台に、どのような要因が子どもの体格と関連しているのかを調…
公開日: 2026年08月04日 23:32
屋外活動とサプリメント、中国東北部の子どものビタミンD不足にどちらが効くのか
ビタミンDは骨の健康などに関わる栄養素で、皮膚が紫外線(UV)を受けることで体内でも作られます。ところが緯度の高い地域では冬場の日照が乏しく、子どものビタミンD不足がしばしば課題になるといわれています。では、そうした地域の子どもに対して、屋外で過ごす時間を増やすことと、ビタミンDのサプリメントを摂る…
公開日: 2026年08月04日 23:29
ムラサキイモの色素でエビの鮮度が見える? pH応答性フィルムの研究
お刺身やエビなど生鮮食品を買うとき、「今、どれくらい新鮮なのか」を一目で確かめられたら便利だと思ったことはないでしょうか。近年、食品包装の分野では、色の変化によって食品の状態を知らせる「インジケーターフィルム」の開発が進められています。今回紹介する研究は、紫サツマイモに含まれる色素(アントシアニン)…
公開日: 2026年08月03日 16:27
神経集中治療で鎮静中の患者はなぜ経腸栄養を受け付けにくいのか 消化管トラブルの仕組みと対策を整理した総説
脳卒中や頭部外傷などで神経集中治療室(NICU)に入る患者では、頭蓋内圧を落ち着かせ脳への負担を減らすために、深い鎮静や強い鎮痛が欠かせません。一方で、意識のない重症患者の回復を支えるには、口からではなく管を通して胃腸に栄養を届ける「経腸栄養」が重要な役割を果たします。ところが、この二つはしばしば衝…
公開日: 2026年08月03日 08:26
キャッサバの搾りかすを発酵させて飼料に――γ-PGA産生菌が変える栄養価と腸内環境
タピオカやでんぷんの原料として世界中で利用されているキャッサバ。その加工過程では大量の「キャッサバ残渣」という副産物が出ます。炭水化物は豊富ですが、タンパク質や脂質が少なく、そのままでは家畜の飼料としての価値が限られているとされてきました。さらにキャッサバには青酸配糖体などの成分も含まれており、扱い…
公開日: 2026年08月03日 05:28