研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
妊娠中の食物繊維は子どもの健康にどう関わるのか——短鎖脂肪酸をめぐる研究のまとめ
妊娠中に何を食べるかは、母親自身の体調だけでなく、生まれてくる子どもの将来の健康にも関わるのではないか——そうした関心から、食物繊維の役割に注目する研究が増えています。今回紹介するのは、中国・広州医科大学第三附属病院(広東省重大産科疾患重点実験室)などに所属する研究者らが、フロンティアーズ・イン・ニ…
公開日: 2026年09月03日 16:26
竹の廃材から生まれた食品コーティング剤、バナナとピーマンの鮮度維持に効果を報告
竹は成長が早く加工しやすい植物として知られていますが、竹材を加工する過程では大量の残渣(ざんさ)が発生します。この残渣にはセルロースやポリフェノールといった成分が豊富に含まれており、そのまま廃棄するのではなく有効活用できないかという発想から生まれたのが今回の研究です。中国の竹研究機関や食品科学系の大…
公開日: 2026年09月03日 09:23
白酒の風味を守りながら発がん物質を分解する酵素改良の研究
発酵食品の中には、カルバミン酸エチル(EC)と呼ばれる物質がごく微量に生じることがあります。ECは発がん性が指摘されている物質で、穀物由来の酒類などの発酵過程で自然に生成することが知られています。これを取り除く方法として、化学的な処理ではなく酵素の力で分解する手法が注目されています。しかし、中国の伝…
公開日: 2026年09月03日 08:26
植物由来の成分は高齢者のうつをやわらげるのか——神経保護のしくみと食事パターンを整理したレビュー
年齢を重ねてから発症するうつ状態は「老年期うつ病(LLD、60歳以上を対象とすることが多い)」と呼ばれ、生活の質や日常動作の自立を損なうだけでなく、認知機能の低下や身体疾患と併存しやすいことが知られています。抗うつ薬には効果が出るまでに時間がかかる、副作用が出やすい、再発率が高いといった限界があるた…
公開日: 2026年09月03日 07:37
ジャガイモやトウモロコシの粉を加えたパン生地、グルテンの結びつきはどう変わる?
食物繊維を強化したパンや麺を作るために、小麦粉にジャガイモやトウモロコシの粉を混ぜる方法は、食品業界で広く行われています。ところが、こうした製品はしばしば食感や品質の面で課題を抱えることが知られています。その背景には、ジャガイモやトウモロコシに含まれるでんぷん粒が、小麦のグルテンタンパク質の構造形成…
公開日: 2026年09月03日 06:36
乳脂肪は本当に「悪い脂肪」なのか——飽和脂肪の枠を超えた四つの視点
牛乳やチーズ、バターに含まれる乳脂肪は、飽和脂肪酸を多く含むことから、長らく心血管疾患のリスク要因として警戒されてきました。しかし近年、乳製品の摂取と健康の関係を調べた研究の中には、この単純な図式では説明しきれない結果も報告されています。今回紹介する総説は、乳脂肪を「飽和脂肪かどうか」という一面だけ…
公開日: 2026年09月03日 06:32
冷凍ウシガエル肉の『ぷりぷり感』を守る──リン酸塩に頼らないクリーンラベルの可能性を探る研究
唐揚げや中華料理の食材として知られるウシガエル(学名 Rana catesbeiana)の肉。中国では2019年時点で年間約50万トンが生産されているとされ、その多くはもも肉を冷凍した状態で流通しています。ところが冷凍・解凍を経ると水分が大量に流れ出てしまい、食感や歩留まり(実際に食べられる量)が落…
公開日: 2026年09月03日 06:29
水に溶けにくいクルクミンを改良し、光で酵母を殺す――食品保存への新しい試み
ウコンなどに含まれる黄色い成分クルクミンは、抗菌性を持つことで知られていますが、水にほとんど溶けないという弱点があります。この性質のため、飲料やソースといった水分の多い食品にそのまま応用することは難しいとされてきました。近年注目されている光線力学技術(PDT)は、光感受性物質に特定の光を当てることで…
公開日: 2026年09月03日 06:27
カップ麺容器から検出されたマイクロプラスチック、1杯あたり300個超という調査結果
プラスチックごみが細かく砕けてできる微小な粒子「マイクロプラスチック」は、すでに海や土壌など自然環境のいたるところで見つかっており、食品を通じて人の体内に入り込むことも知られています。中でも即席麺(カップ麺)は、多くの人にとって手軽な食事の選択肢である一方、樽型(バレル型)の容器に入ったタイプでのマ…
公開日: 2026年09月03日 06:26
エビと植物の発酵が生む香り 「サワーシュリンプペースト」の材料比を科学する
東南アジアなどでは、エビを塩とともに発酵させた「シュリンプペースト」が古くから調味料として使われています。地域によっては、エビだけでなく穀物や唐辛子といった植物性の材料を一緒に発酵させる「サワーシュリンプペースト」という作り方もあり、独特の酸味と香りを持つことが知られています。動物性の材料と植物性の…
公開日: 2026年09月03日 06:22
五味子(ごみし)の果肉と種、味と香りの違いはどこから来るのか——多角的な分析で成分の分布を探る
五味子(学名:Schisandra chinensis)は「五味の実」という名の通り、酸味・甘味・辛味・苦味・塩味を同時に感じさせる果実として、長い利用の歴史を持つ機能性ベリーです。ただしその味は強烈で、そのまま食べるのは一般的に受け入れられにくく、お茶のように水に浸して飲まれることが多いとされてい…
公開日: 2026年09月03日 05:42
ステビア由来甘味料は砂糖の代わりになるか——味と使い勝手の科学を整理した研究
ステビアは南米原産の植物で、その葉に含まれる「ステビオール配糖体(SGs)」という成分が砂糖の200〜450倍ともいわれる甘さを持つことから、低糖・無糖食品の甘味料として世界中で使われています。しかし実際には、苦み、甘さの後引き、甘草(リコリス)のような独特の後味、飲み物や食品にしたときの物足りない…
公開日: 2026年09月03日 04:58