研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食事研究のメタ解析、『調整方法』の違いが結果を歪めている可能性
飽和脂肪酸や魚の摂取と心血管疾患の関係を調べた研究は数多くあり、それらをまとめて総合的な結論を出す『メタ解析』は、食事に関するガイドラインづくりの重要な根拠になっています。しかし、食事の研究には見落とされがちな落とし穴があります。それは、食べた総エネルギー量(カロリー)をどう扱うかという『エネルギー…
公開日: 2026年09月04日 04:48
スウェーデン軍新兵の基礎訓練、食事の乱れと血液・体力の関係を調査
厳しい体力・認知能力の訓練が続く軍隊の基礎戦闘訓練は、栄養状態が大きく試される場でもあります。十分な食事や規則的な食事リズムは、代謝の健康だけでなく、身体機能や認知機能を保つうえでも欠かせない要素と考えられています。今回紹介するのは、スウェーデンの軍新兵を対象に、訓練前後の食習慣・食事パターンと、血…
公開日: 2026年09月03日 05:34
発酵オーツ飲料は悪玉コレステロールを下げるか―フィンランドの臨床試験から
植物性ミルクやヨーグルト代替品(プラントベース・デイリー・オルタナティブ)は市場を広げている一方、大豆ベースの製品を除くと乳製品に比べてたんぱく質が少なく、食物繊維も製品によっては十分でないことが指摘されています。オーツ麦(Avena sativa)はたんぱく質や不飽和脂肪、そして血中コレステロール…
公開日: 2026年08月31日 21:38
ケニアの青少年は食べ物をどう選んでいるのか―写真とマッピングで探る食環境
「今日の昼食はどこで、なぜそれを選んだのか」。大人にとっても答えるのが難しいこの問いを、ケニアの都市部に暮らす12〜13歳の青少年たちに、写真を使って語ってもらった研究があります。ケニアでは食をめぐる環境が急速に変化しており、栄養不足・過体重・微量栄養素欠乏が同時に存在する「三重の栄養負荷」が広がる…
公開日: 2026年08月26日 00:34
診断前の血中ビタミンD濃度と前立腺がんの生存率の関連を調べた大規模統合解析
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、がんとの関係についても長年研究が続けられてきました。これまでの研究では、血中のビタミンD濃度が高い男性ほど前立腺がんと診断されるリスクが高いという報告もあり、ビタミンDと前立腺がんの関係は単純ではないことが示唆されています。しかし、すでに前立…
公開日: 2026年08月23日 19:32
食事や栄養状態は顎関節症に関係するのか?システマティックレビューが示した現状
顎が痛む、口が開けにくい、あごを動かすとカクカク音がする——こうした症状は「顎関節症(TMD)」と呼ばれ、多くの人が一度は経験する身近な不調です。ストレスや噛み合わせとの関連が語られることが多い一方で、近年は生活習慣、特に「食事」との関係にも関心が寄せられています。今回紹介する研究は、食事や栄養状態…
公開日: 2026年08月22日 04:59
スイスの食卓は地球にやさしい食事の基準からどれだけ離れているのか——国民栄養調査から見えたギャップ
私たちが日々何を食べるかは、自分の健康だけでなく地球環境にも影響を与えます。2019年、国際的な研究チームが「EAT-Lancet地球健康食事(Planetary Health Diet、PHD)」という食事の指針を発表しました。これは、生活習慣病など食事に関連する病気が増え続けていることと、食料生…
公開日: 2026年08月16日 21:26
被ばく後もがんリスクは変えられる? 生活習慣と放射線防護をめぐる考察論文を紹介
放射線に被ばくすると「がんになるリスクはもう決まってしまった」と感じてしまう方も少なくないかもしれません。しかし、その受け止め方は本当に正しいのでしょうか。2026年8月に学術誌『ラディエーション・アンド・エンバイロメンタル・バイオフィジックス』に掲載予定の論文は、放射線被ばく後のがんリスクは固定さ…
公開日: 2026年08月15日 19:26
ヴィーガンの若者は超加工食品から栄養を多く摂取?スウェーデンの横断研究より
「植物性食品を中心とした食生活」は、栄養に関する推奨の中でもよく耳にする考え方です。一方で、こうした食生活への関心の高まりとともに、牛乳や肉の代わりとなる植物性の「超加工食品(UPF)」も市場に増えてきました。UPFとは、加工の程度が高く、多くの成分や添加物を含む食品を指す分類の一つです。これまでの…
公開日: 2026年08月09日 20:29
口腔の健康と栄養状態、その関係を探る研究を世界規模で整理してみると
「よく噛めること」と「きちんと栄養がとれていること」は、どこかでつながっている——そんな感覚を持つ人は多いのではないでしょうか。歯や歯ぐきの状態が悪くなると食べられるものが限られ、それが栄養状態に影響する。逆に栄養状態が口の健康に影響することもあるかもしれません。こうした口腔の健康と栄養状態の関係は…
公開日: 2026年07月26日 02:29
5:2ダイエットは血圧やコレステロールにどう影響する?—2型糖尿病がある人・ない人での比較試験
「週2日だけ食事量を減らし、残り5日は普段どおりに食べる」というスタイルのダイエット法は「5:2ダイエット」と呼ばれ、体重管理の方法として関心を持たれています。ただ、体重が減ること自体はよく知られていても、血圧やコレステロール、炎症に関わる血液中の物質など、心血管疾患のリスクに関わる指標にどう影響す…
公開日: 2026年07月24日 02:36
オーストラリアの若者の食事、健康と環境の両面で理想にどれだけ近い?
「健康にいい食事」と「地球にやさしい食事」は、実は重なる部分が多いと言われています。野菜や豆類を中心とした食生活は、生活習慣病のリスクに関わるとされる一方で、環境への負荷も比較的小さいと考えられているためです。こうした「健康的で持続可能な食事」への移行は、健康と環境の両方の課題に対応するために必要と…
公開日: 2026年07月24日 02:31