研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
レモンの搾りかすからペクチンを取り出す:酸の種類と乾燥方法で何が変わるのか
レモンジュースやレモン精油をつくる工場では、果皮を中心に大量の副産物が出ます。この果皮には、食品のとろみづけやゲル化剤として使われる多糖類「ペクチン」が豊富に含まれており、廃棄物の有効活用先として注目されています。ポルトガル・カトリック大学のバイオテクノロジー・ファインケミストリーセンター(CBQF…
公開日: 2026年09月08日 06:32
スピルリナの『緑すぎる色』を弱める培養法とは 光を使わない培養で色調と栄養のバランスを探る研究
スピルリナは栄養価の高さから食品素材として注目されてきましたが、あの鮮やかな緑色が実は普及の壁になっているといいます。パンやスナック、飲料に加えると製品全体が強い緑色になり、消費者に受け入れられにくいことが課題として指摘されてきました。今回、ブラジル・リオグランデ連邦大学などの研究グループが、光を使…
公開日: 2026年09月04日 05:34
地中海式の食事パターンは血液透析患者の血清リン値と関係するのか
腎臓の機能が大きく低下し血液透析を受けている患者にとって、血液中のリン濃度をどう管理するかは長年の課題です。リンの摂取量が多すぎると高リン血症を招きやすく、これは骨やミネラル代謝の乱れにつながるとされています。そのため従来は『リンを多く含む食品を控える』という食品成分表ベースの指導が中心でしたが、今…
公開日: 2026年09月03日 07:29
スピルリナ由来のタンパク質、ワインの清澄剤として動物性素材の代替になるか
ワイン造りの最終工程には「清澄」という作業があります。ワインに含まれる渋み成分を取り除いて口当たりを整えるため、タンパク質を加えてにごりの原因物質と結合させ、沈殿させて除去する方法です。この清澄剤には伝統的にゼラチンやカゼイン、卵白(オボアルブミン)といった動物由来のタンパク質が使われてきましたが、…
公開日: 2026年09月02日 11:25
米ぬかや食品残渣に眠るポリフェノール——農産廃棄物の再資源化を探る研究
お米の籾殻(もみがら)、ビールを造った後に残るホップの搾りかす、香辛料として使われるオレガノやタイムの茎——こうした食品・農業由来の「残りもの」には、実はまだ活用しきれていない成分が含まれていることがあります。ポルトガルの繊維・衣料産業技術センター(CITEVE)の研究チームが発表したこの研究は、こ…
公開日: 2026年09月02日 06:35
ブルーベリーの日持ちを延ばす?皮を守る「食べられるコーティング」の研究
ブルーベリーは収穫後すぐに傷みやすく、水分が抜けて実が柔らかくなったり、カビが生えたりしやすい果物です。この劣化をできるだけ抑えるための方法として、食品の表面に薄い膜をつくる「可食性コーティング」が世界各地で研究されています。今回紹介する研究では、ポルトガルのミーニョ大学(University of…
公開日: 2026年09月02日 01:33
乳酸菌の『上清』が多剤耐性菌に効く? Lactobacillus由来の無細胞抽出液を調べた研究
抗菌薬や抗真菌薬が効きにくい薬剤耐性菌の増加は、公衆衛生だけでなく食品産業にとっても大きな課題とされています。世界保健機関(WHO)の推計によれば、2019年には薬剤耐性が直接の原因となった死者が世界で127万人にのぼり、有効な対策が取られなければ2050年には年間最大2803万人が死亡する可能性が…
公開日: 2026年08月28日 01:30
就学前児童のスクリーン利用と生活習慣・こころの健康の関連を調べた研究
テレビやタブレットなどの画面(スクリーン)を見る時間が長い子どもは、睡眠や食事、こころの状態にどのような影響があるのでしょうか。乳幼児期からスマートフォンやタブレットに触れる機会が増える中、スクリーン利用と子どもの生活習慣・メンタルヘルスとの関連は、多くの保護者にとって関心の高いテーマです。今回紹介…
公開日: 2026年08月27日 11:29
熱帯果実の乳酸菌に抗酸化の可能性、ブラジルの研究チームが報告
乳酸菌(LAB)は、発酵食品づくりに古くから使われてきた微生物です。食品の保存性や風味に関わるだけでなく、近年では腸内細菌のバランスを整えたり、免疫の働きを支えたりする可能性があるとして注目されています。一方で、乳酸菌やその代謝物を「抗酸化」や「抗菌」の目的で食品に応用する研究は、特に熱帯果実から分…
公開日: 2026年08月27日 07:37
「三姉妹農法」由来の伝統食と肥満研究:ミルパ食が体に働く仕組みを整理したレビュー
トウモロコシと豆、カボチャを一緒に育てる「三姉妹(three sisters)」農法を知っていますか。これはメソアメリカ(中南米)に古くから伝わる伝統的な混作の知恵で、この農法から生まれた食事パターンは「ミルパ食」と呼ばれています。トウモロコシ、豆類、カボチャ、唐辛子を中心とする、植物性食品が主体で…
公開日: 2026年08月22日 05:04
発酵食品は本当に安全か?―世界の研究をまとめて調べたレビュー論文
キムチ、ヨーグルト、味噌、チーズ、発酵ソーセージ…。発酵食品は世界中の食文化に根づき、健康志向の高まりとともにその栄養的・機能的な特性が注目されています。一方で、発酵という工程自体が食品の保存性や安全性を高めるとされる反面、微生物や化学物質によるリスクを心配する声も根強くあります。今回紹介する論文は…
公開日: 2026年08月22日 01:26
侵略的外来種ヨーロッパナマズを食品に——テージョ川での高付加価値食品開発研究
ヨーロッパの河川で在来の生態系に影響を与えているとされる外来魚がいます。ポルトガルのテージョ川に生息する「ヨーロッパナマズ(Silurus glanis)」です。大型の捕食性魚類であるこの種は、生物多様性を脅かす存在とされる一方で、食資源としてはほとんど活用されてきませんでした。もしこの魚を美味しく…
公開日: 2026年08月01日 01:44