研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー 研究論文OpenAlexドイツ

食品ベースの食事ガイドラインが抱える課題を検証した政策・実践レビュー

各国では1992年以降、「食品ベースの食事ガイドライン」(FBDGs、food-based dietary guidelines)が整備されてきました。これは、栄養素の量を並べるだけでなく、実際に食卓に並ぶ食品を単位として「何をどれだけ食べるとよいか」を示す指針で、消費者や社会全体が健康のために情報…

公開日: 2026年09月19日 12:13

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介 研究論文OpenAlexドイツ

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介

食品に含まれるたんぱく質は、加工や保存の過程で糖と結びつく「糖化」という変化を起こします。これは酵素のはたらきによらずに進む反応で、還元糖(化学的に反応しやすい糖)とたんぱく質中のアミノ基とのあいだで自然に生じます。パンを焼いたときの焼き色や、加熱した食品の風味の変化なども、この種の反応と関わってい…

公開日: 2026年09月19日 11:45

酵母の細胞を壊す方法の違いが、抽出物の色や成分をどう変えるのか 研究論文OpenAlexドイツ

酵母の細胞を壊す方法の違いが、抽出物の色や成分をどう変えるのか

パンやビールでおなじみの酵母(サッカロミセス・セレビシエ)は、乾燥重量あたり40〜60%程度のたんぱく質を含み、食品用のたんぱく質原料として注目されています。酵母からたんぱく質を取り出すには、まず細胞を壊して中身を外へ出す「細胞破砕」という工程が必要で、酵素を使う方法や物理的な力で壊す方法など、いく…

公開日: 2026年09月19日 05:12

ADHDの薬物治療と栄養のかかわりを整理したスコーピングレビュー 研究論文OpenAlexドイツ

ADHDの薬物治療と栄養のかかわりを整理したスコーピングレビュー

注意欠如・多動症(ADHD)は、食行動や食事のパターン、体重の調節に変化がみられることが知られています。また、ADHDの薬物治療には食欲を抑える作用があることも以前から指摘されてきました。しかし研究チームは、食欲の抑制以外に、栄養に関わる幅広い側面へどのような影響が及ぶのかは、まだはっきりしていない…

公開日: 2026年09月18日 10:13

低濃度の葉面散布でタンパク質加水分解物は植物にどう働くか——トマトとインゲンマメでの比較 研究論文OpenAlexドイツ

低濃度の葉面散布でタンパク質加水分解物は植物にどう働くか——トマトとインゲンマメでの比較

持続可能な作物管理への関心が高まるなか、「タンパク質加水分解物(PH)」と呼ばれる資材が注目されています。これは植物や微生物に由来するタンパク質を分解して得られる材料で、作物の生育を後押しする「バイオスティミュラント(生物刺激剤)」の一種として扱われます。

公開日: 2026年09月18日 09:30

1918年から1986年に集められた歴史的なリステリア菌株を全ゲノム解読した研究 研究論文OpenAlexドイツ

1918年から1986年に集められた歴史的なリステリア菌株を全ゲノム解読した研究

リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)は、食品を介して人に感染する細菌です。研究チームによれば、この菌は血流感染、中枢神経系の感染、母子感染という重い侵襲性の病気を引き起こすことがあり、公衆衛生と食品産業にとって今も大きな課題であると位置づけられています。また、…

公開日: 2026年09月17日 19:40

女子サッカー選手におけるDHAとホエイタンパク質の4カ月間摂取——オメガ3の状態と赤血球・持久力との関係を調べた研究 研究論文OpenAlexドイツ

女子サッカー選手におけるDHAとホエイタンパク質の4カ月間摂取——オメガ3の状態と赤血球・持久力との関係を調べた研究

オメガ3系多価不飽和脂肪酸は、心血管の健康や認知機能との関わりがよく知られています。一方で、運動パフォーマンスにどう関わるのかは、まだ十分に明らかになっていないと研究チームは述べています。想定されている道筋の一つが赤血球の膜の変化です。オメガ3脂肪酸は赤血球の膜に取り込まれるため、膜のしなやかさや血…

公開日: 2026年09月15日 17:51

腸の炎症を鎮める方向へ――細菌とω-3脂肪酸を組み合わせた発酵物を、潰瘍性大腸炎患者の組織で試した研究 研究論文Europe PMCドイツ

腸の炎症を鎮める方向へ――細菌とω-3脂肪酸を組み合わせた発酵物を、潰瘍性大腸炎患者の組織で試した研究

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が続く病気で、クローン病などとともに炎症性腸疾患(IBD)と総称されます。論文によれば、IBDは世界で680万人が罹患しており、サリチル酸製剤やステロイドが第一選択の治療として使われてきましたが、これらは病気の自然経過そのものを変…

公開日: 2026年09月14日 19:29

子どもの食事パターンと血液中の代謝物との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexドイツ

子どもの食事パターンと血液中の代謝物との関連を調べた研究

食事の内容を客観的にとらえる方法として、血液などに含まれる多数の代謝物(体内で食べ物や物質が分解・合成される過程で生じる小さな分子)をまとめて測る「メタボロミクス」という手法が注目されています。研究チームは、この手法が食事摂取や栄養に関連する健康リスクを客観的に評価する有望な方法になり得ると述べてい…

公開日: 2026年09月14日 18:44

亜麻仁を与えた鶏の肉と卵に、植物ポリフェノール抽出物を加えると何が変わるか 研究論文OpenAlexドイツ

亜麻仁を与えた鶏の肉と卵に、植物ポリフェノール抽出物を加えると何が変わるか

鶏の肉や卵にオメガ3系脂肪酸を多く含ませたいという消費者の関心が高まっており、その手段として飼料への亜麻仁(フラックスシード)の添加が広く用いられています。亜麻仁はα-リノレン酸を豊富に含む油糧種子で、鶏はこれを体内でEPAやDHAといった長鎖脂肪酸へ変換できると報告されています。

公開日: 2026年09月14日 17:47

イネの生育と土壌の炭素・温室効果ガスを一緒に計算する──作物モデルORYZAの新モジュール 研究論文OpenAlexドイツ

イネの生育と土壌の炭素・温室効果ガスを一緒に計算する──作物モデルORYZAの新モジュール

水田でのイネ栽培は、人間活動に由来するメタン(CH₄)のおよそ1割を占めるとされ、温室効果ガス(GHG)の排出削減を考えるうえで重要な対象です。研究チームは、こうした排出量を場所や管理方法の違いも含めて詳しく見積もるには、土壌や作物のしくみを式で表す「プロセスベースモデル」が必要だと述べています。

公開日: 2026年09月14日 17:33

香りの成分でオレガノを見分ける——ガスクロマトグラフィー・イオン移動度分析法による分析 研究論文OpenAlexドイツ

香りの成分でオレガノを見分ける——ガスクロマトグラフィー・イオン移動度分析法による分析

オレガノは、シソ科ハナハッカ属(Origanum)の植物の乾燥した葉を指し、料理用ハーブとして世界中で広く使われています。この属の植物は葉に精油を多く含む芳香性のハーブで、その香りは揮発性の成分に由来します。

公開日: 2026年09月14日 17:05