研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

重症の脳損傷患者における「連続しない経腸栄養」と腸内細菌叢——総説論文が整理した仮説と課題 研究論文Europe PMCベルギー

重症の脳損傷患者における「連続しない経腸栄養」と腸内細菌叢——総説論文が整理した仮説と課題

集中治療室(ICU)に入る脳損傷の患者は、外傷性脳損傷やくも膜下出血、脳内出血、脳梗塞といった直接的な損傷に加え、敗血症に伴う脳症やICUでのせん妄といった二次的な脳機能障害を起こすことがあります。著者らは、こうした患者が長期の人工呼吸や長いICU滞在を必要としやすく、退院後も認知・身体・精神の障害…

公開日: 2026年09月17日 15:28

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexベルギー

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究

羊肉(マトン)は良質なタンパク質を含む一方で傷みやすく、冷蔵保存中にも酵素の働きや微生物の増殖によって品質が落ちていきます。傷みが進むとアルカリ性の揮発性アミンが生じ、pH(酸性・アルカリ性の度合い)が上がって異臭の原因になります。そこで、包装材そのものが鮮度の変化を知らせてくれる「スマートフィルム…

公開日: 2026年09月14日 01:16

乾燥食品にひそむ微生物リスクをどう見極めるか——即食食品向けリスク評価の枠組みを考える研究 研究論文Europe PMCベルギー

乾燥食品にひそむ微生物リスクをどう見極めるか——即食食品向けリスク評価の枠組みを考える研究

ドライフルーツや乾燥野菜、乾燥ハーブ・スパイスは、そのまま食べたり料理の仕上げに使ったりする即食(RTE)食品の材料として広く使われています。こうした乾燥原料は水分が少ないため保存性が高いイメージがありますが、実は微生物学的な汚染がまったく起きないわけではありません。乾燥という工程そのものが病原菌を…

公開日: 2026年09月10日 08:53

MCT(中鎖脂肪酸油)は本当にお腹に優しい?33件の研究を横断調査 研究論文OpenAlexベルギー

MCT(中鎖脂肪酸油)は本当にお腹に優しい?33件の研究を横断調査

中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)は、炭素数6〜12の脂肪酸からなる油脂で、素早くエネルギーに変わる特徴から、ケトン体産生を促す食事療法やダイエット、スポーツ栄養、さらには特定の代謝疾患の食事療法まで、幅広い場面で使われています。MCTオイルはドラッグストアやオンラインショップでも手に入り、体重管理…

公開日: 2026年09月09日 05:38

超加工食品の添加物、腸内細菌への影響を消費者はどう見分けられるのか 研究論文OpenAlexベルギー

超加工食品の添加物、腸内細菌への影響を消費者はどう見分けられるのか

スナック菓子や加工肉、清涼飲料水など、いわゆる「超加工食品」が私たちの食生活に広く浸透する一方で、これらに含まれる添加物が腸内細菌叢(腸内フローラ)にどのような影響を与えるのかは、消費者にとって分かりにくいテーマです。パッケージの成分表示を見ても、どの添加物が体に「無害」で、どれが注意すべきものなの…

公開日: 2026年09月08日 19:43

香味増強剤や加工デンプンは腸内細菌に安全か、現時点でわかっていること 研究論文OpenAlexベルギー

香味増強剤や加工デンプンは腸内細菌に安全か、現時点でわかっていること

スナック菓子やインスタント食品、加工肉などには、味を引き立てる香味増強剤、酸味を調整する物質、粉末が固まるのを防ぐ固結防止剤、食感を保つための加工デンプンといった添加物がよく使われています。こうした物質は「超加工食品」と呼ばれる食品群に多く含まれており、近年は腸内細菌叢(腸内フローラ)への影響が注目…

公開日: 2026年09月08日 19:32

食物繊維はなぜ腸によいのか?腸内細菌の発酵と短鎖脂肪酸をめぐる研究 研究論文OpenAlexベルギー

食物繊維はなぜ腸によいのか?腸内細菌の発酵と短鎖脂肪酸をめぐる研究

「食物繊維は腸によい」という話はよく耳にしますが、実際に腸の中で何が起きているのかを具体的に説明できる人は少ないかもしれません。今回紹介する研究は、腸内細菌が食物繊維を分解(発酵)する過程と、そこから生まれる短鎖脂肪酸(SCFA)という物質が、体の代謝や免疫にどう関わっているのかを整理したものです。

公開日: 2026年09月08日 01:28

大豆タンパク質の粉末改良、湿度センサーで『打ち水』を自動調整する試み 研究論文OpenAlexベルギー

大豆タンパク質の粉末改良、湿度センサーで『打ち水』を自動調整する試み

豆乳や代替肉などに使われる大豆分離タンパク質(SPI)は、粉末のままだと粒が細かく、べたついて扱いにくいうえ、水に溶かそうとしても表面が水をはじきなかなか馴染まないという弱点があります。この弱点を解決する加工法のひとつが「流動層造粒」で、細かい粉末に水などの結合剤(バインダー)を霧状に吹きかけながら…

公開日: 2026年09月07日 04:50

食生活と慢性疾患予防の関係を整理した研究レビューが公開 研究論文OpenAlexベルギー

食生活と慢性疾患予防の関係を整理した研究レビューが公開

心臓病や糖尿病といった慢性疾患は、多くの人にとって「食生活が関係している」と何となく感じられているテーマです。しかし、実際にどのような食習慣が予防に関連づけられ、どこまで研究で裏付けられているのかを整理した情報はそれほど多くありません。今回紹介する研究は、成人における食習慣と慢性疾患予防の関係につい…

公開日: 2026年09月05日 01:48

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査 研究論文OpenAlexベルギー

食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査

私たちは食品を口にするとき、生産者や販売者、そして国の監督機関をどれくらい信頼しているだろうか。食への信頼は、表示の見方や食品選びの行動にも関わるといわれるテーマだが、その水準が年々どう推移しているのかは意外と知られていない。今回紹介するのは、欧州12カ国とイスラエルを対象に、2019年から2024…

公開日: 2026年09月04日 05:29

発酵オーツ飲料は悪玉コレステロールを下げるか―フィンランドの臨床試験から 研究論文OpenAlexベルギー

発酵オーツ飲料は悪玉コレステロールを下げるか―フィンランドの臨床試験から

植物性ミルクやヨーグルト代替品(プラントベース・デイリー・オルタナティブ)は市場を広げている一方、大豆ベースの製品を除くと乳製品に比べてたんぱく質が少なく、食物繊維も製品によっては十分でないことが指摘されています。オーツ麦(Avena sativa)はたんぱく質や不飽和脂肪、そして血中コレステロール…

公開日: 2026年08月31日 21:38

特定の食品やサプリメントに「がん予防効果」はあるのか——既存研究を検証した論文紹介 研究論文OpenAlexベルギー

特定の食品やサプリメントに「がん予防効果」はあるのか——既存研究を検証した論文紹介

「このビタミンを摂ればがんを防げる」「このサプリメントが効く」といった情報は、書籍やインターネット上にあふれています。しかし、そうした主張には実際にどれほどの根拠があるのでしょうか。今回紹介する論文は、特定の食品、ビタミン、ミネラル、サプリメントががんを予防できるかどうかについて、既存の知見を検証し…

公開日: 2026年08月29日 13:25