研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
オーストラリアのサンゴ礁に潜む毒素産生藻類「ガンビエルディスクス・ホルメシー」を見つけ出すDNA検査法
シガテラ中毒は、熱帯・亜熱帯の海でサンゴ礁魚を食べた際に起こることがある食中毒で、原因はシガトキシンという強い神経毒です。この毒はガンビエルディスクス属やフクヨア属という、海底の岩やサンゴ礁の海藻の表面にすみつく微小な渦鞭毛藻(かべんもう藻)が作り出し、それを食べた草食性の魚から肉食魚へと食物網を通…
公開日: 2026年09月02日 05:33
有毒藍藻「ノジュラリア」の毒素、マウス実験で急性毒性の目安が明らかに
湖や汽水域で夏場に大発生することがある藍藻(シアノバクテリア)の一種、Nodularia spumigenaは、これまで世界各地で犬や馬、羊、豚など多くの動物の死亡と関連づけられてきました。この藻が作り出す毒素「ノジュラリン」は魚介類にも蓄積することが知られており、気候変動によって藻の大発生が増えて…
公開日: 2026年09月02日 02:40
ハーブ「ゼータリア・ムルティフローラ」の葉粉末をブロイラーの飼料に加えると何が起きるか
鶏肉の生産現場では、抗生物質に頼らずに成長効率や肉の品質を高める工夫が求められています。その候補として近年注目されているのが、地中海沿岸や中東の乾燥地帯に自生するシソ科のハーブ、ゼータリア・ムルティフローラです。イランのシラーズ大学やオーストラリアのセントラル・クイーンズランド大学などの研究グループ…
公開日: 2026年09月02日 01:34
アンデス高地の先住民就学前児童に見えてきた「三重の栄養問題」——貧血・低身長・肥満が同じ子どもに重なる
栄養不良というと「食べる量が足りない」状態を思い浮かべがちですが、実際には貧血や発育の遅れといった「不足」と、過体重という「過剰」が同じ子どもの中に同時に存在することがあります。ペルー・クスコ地方の高地にある先住民コミュニティの就学前児童を対象にした今回のパイロット研究は、こうした重なり合う栄養問題…
公開日: 2026年09月02日 00:01
白ゴマを『発芽』させると栄養はどう変わる?発芽時間ごとの成分変化を調べた研究
ゴマといえば料理の風味づけや搾油の原料として馴染み深い食材ですが、実はまだ十分に活用しきれていない『underutilized(活用不足の)』作物だと指摘されています。今回紹介する研究は、豆類や穀類でよく行われる『発芽』という加工を白ゴマの種子に施すと、含まれる成分や抗酸化の働きがどう変化するのかを…
公開日: 2026年08月31日 21:36
大腸がん・ポリープの早期発見に腸内細菌を活用する試み――便検査の新たな可能性を検証した総説
大腸がんは世界で罹患数が3番目に多く、がん死亡数では2番目に多いとされています。年間190万人が新たに診断され、90万人以上が亡くなっているとの報告があります。日本を含むアジアや東ヨーロッパでは罹患率が高く、5年生存率もアジアでは46.5%とヨーロッパの89%以上に比べて低いとされ、その差は診断時の…
公開日: 2026年08月31日 20:37
妊娠中の高血糖と食生活、子どもの体格との関連は―PANDORAコホート研究
妊娠中に血糖値が高くなる状態(妊娠糖尿病や、妊娠前からの2型糖尿病)は、母体だけでなく生まれてくる子どもの健康にも影響しうることが知られています。では、そうした女性が妊娠中にどのような食事をとっていたかは、子どもがその後どのように成長するかと関係しているのでしょうか。オーストラリアで行われた「PAN…
公開日: 2026年08月29日 03:40
東南アジアの果物・野菜46種類をAIで見分ける:健康アプリ向け画像分類モデルの開発研究
スマートフォンで食事の写真を撮るだけで栄養管理ができるアプリが広がっています。タイでは「ThaiSook」という健康増進アプリが開発されており、体重や野菜・果物の摂取量、運動量、血圧、血中脂質、血糖値、喫煙習慣といった生活習慣病(非感染性疾患)のリスクに関わる指標をユーザー自身が記録し、チーム対抗の…
公開日: 2026年08月27日 07:31
超加工食品と心血管疾患・高血圧の関連、その根拠となる研究の「質」を検証すると?
スナック菓子やインスタント食品、清涼飲料水などに代表される「超加工食品(UPF)」については、これまでも心血管疾患(CVD)や高血圧のリスクとの関連を報告する研究が数多く発表されてきました。しかし、そうした研究の多くは、超加工食品の分類方法や統計解析の手法がまちまちで、その結果の信頼性については十分…
公開日: 2026年08月25日 22:38
診断前の血中ビタミンD濃度と前立腺がんの生存率の関連を調べた大規模統合解析
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、がんとの関係についても長年研究が続けられてきました。これまでの研究では、血中のビタミンD濃度が高い男性ほど前立腺がんと診断されるリスクが高いという報告もあり、ビタミンDと前立腺がんの関係は単純ではないことが示唆されています。しかし、すでに前立…
公開日: 2026年08月23日 19:32
レモンマートルとリバーミント、超音波抽出とマイクロカプセル化でポリフェノールをどう守るか
ハーブティーには、ポリフェノールと呼ばれる植物由来の成分が含まれていることが知られています。ただし、こうした成分は熱や光、酸素などの影響を受けやすく、抽出してから粉末などの形に加工する過程で失われてしまうことも少なくありません。今回紹介する研究では、オーストラリア原産のハーブであるレモンマートル(B…
公開日: 2026年08月23日 18:36
465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは
ものを飲み込む力、いわゆる「嚥下(えんげ)」は、加齢や病気によって弱まることがあり、食事の安全に直結する重要なテーマです。研究の現場では、液体のとろみや食品のかたさ(テクスチャー)を変えたときに嚥下がどう変化するかを調べる論文が数多く発表されてきました。今回紹介するのは、そうした研究そのものを一段上…
公開日: 2026年08月23日 06:29