研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
低所得高齢者向け住宅での栄養教育、10週間の取り組みが示したこと
年齢を重ねると、食料品店で成分表示を読み解いたり、栄養バランスの良い食事を自分で用意したりすることが難しくなる場合があります。特に収入が限られた高齢者向け住宅で一人暮らしをしている人にとっては、健康的な食生活を維持するための情報や自信そのものが不足しがちだと指摘されています。今回紹介する研究は、そう…
公開日: 2026年09月08日 07:27
モリンガ種子の苦味成分を減らす発芽・発酵技術、成分プロファイルへの影響を解析
モリンガ(Moringa oleifera)は葉だけでなく種子も栄養価の高い食材として注目されていますが、種子粉末を食品原料として活用する際には大きな壁があります。種子に多く含まれるグルコシノレートという成分が、強い苦味の原因になっているのです。この苦味を抑えつつ栄養価の高い粉末として利用できないか…
公開日: 2026年09月07日 07:23
洗浄後もレタスに残る大腸菌はなぜ抗生物質に強くなるのか——発酵ネイビービーン抽出物とその由来ペプチドを使った研究
野菜や果物についた細菌を落とすために、私たちは水で洗うという行為を当たり前のように行っています。ところが、洗浄で取り除ける菌はごく一部にすぎず、表面に残り続ける菌がいることは意外と知られていません。今回紹介する研究は、レタスの表面に付着した大腸菌が、洗浄という『物理的な力』にさらされることで、抗生物…
公開日: 2026年09月07日 06:43
サプリ成分CoQ10とビタミンEを、より環境負荷の低い溶媒で分析する新手法
サプリメントとして広く使われているCoQ10(ユビデカレノン)やビタミンE(酢酸トコフェロール)は、含有量や純度を確かめるために液体クロマトグラフィーという分析装置で調べられています。ただし、これらの成分は水になじみにくく分子が大きいため、従来の分析法ではアルコールに加えてテトラヒドロフランやヘキサ…
公開日: 2026年09月07日 06:24
長期発酵大豆食品と健康の関係、その仕組みはどこまでわかっているのか
味噌や醤油、韓国のテンジャン、中国の豆豉(トウチ)など、大豆を長期間発酵させてつくる食品は、東アジアの食卓に古くから根付いています。これらは共通して、12〜20%という高濃度の塩分環境のもとで、数か月から数年という長い時間をかけて発酵させることでつくられます。塩分が高いにもかかわらず、こうした発酵大…
公開日: 2026年09月06日 05:28
ビタミンDと病気の予防効果、なぜランダム化比較試験ではうまく検証できないのか——観察研究から因果関係を考える
ビタミンDについては、骨だけでなくがんや心臓病、感染症など100を超える健康アウトカムとの関連が報告されており、骨以外の働きへの関心が高まっています。しかし薬の効果を調べる標準的な方法であるランダム化比較試験(RCT)を、そのまま栄養素の効果検証に当てはめてよいのかという点には、以前から議論がありま…
公開日: 2026年09月05日 20:25
中年期にたんぱく質を多くとる食生活は、老年期の聴力とどう関係するのか
年齢を重ねると聞こえが悪くなるのは自然な変化と考えられがちですが、その進み方には食生活が関わっているかもしれません。今回紹介する研究は、アメリカで長期間続けられている大規模な地域住民調査『アテローム性動脈硬化症リスクコミュニティ研究』のデータを使い、中年期に何をどれだけ食べていたかと、その後の高齢期…
公開日: 2026年09月05日 19:51
植物由来の多糖類でつくる微小カプセル、線虫を使った事前チェックの試みとは
ビタミンや香り成分、プロバイオティクス(善玉菌)などの機能性成分は、そのままの形では熱や酸、酸素に弱く、体内でうまく吸収されないことも少なくありません。こうした成分を細かい粒子で包み込み、狙った場所まで届ける「デリバリーシステム」の研究が進められています。今回紹介する総説論文は、デンプンやペクチン、…
公開日: 2026年09月05日 16:26
食料の『持続可能な生産』は本当に持続可能か——貿易が環境負荷を動かす仕組みを指数で可視化する研究
世界の人口は今後60年ほどで100億人に近づくと見込まれています。食料生産を増やしながら、気候変動や地力の低下、水不足といった環境への負荷をどう抑えるか——この難題に取り組むため、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHチューリッヒ)とマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らが、国ごとの食料供給…
公開日: 2026年09月05日 04:57
タイ南部の高齢者、約4人に1人がサルコペニア 年齢とBMI・栄養・運動習慣の関係とは
加齢とともに筋肉量や筋力、身体機能が徐々に低下していく状態は「サルコペニア」と呼ばれ、転倒や骨折、要介護、入院、死亡リスクの上昇と関連することが知られています。タイでは2022年時点で60歳以上の人口が全体の20%を占める『高齢社会』に入り、2031年には28%に達して『超高齢社会』になると予測され…
公開日: 2026年09月05日 04:45
2025-2030年版アメリカ食事ガイドラインを実践すると食費はいくらかかるのか
アメリカでは5年ごとに国の「食事ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans)」が改定され、健康的な食生活の指針として広く参照されています。2025-2030年版では、加工度の低い栄養密度の高い食品が重視され、動物性たんぱく質や脂質が推奨される一方、糖類や精製穀物、…
公開日: 2026年09月05日 02:38
青からピンクへ色が変わる試薬で、カキの『元気さ』を手軽に測る
カキの養殖では、高水温や低酸素といった環境ストレスに強い個体を見分けることが、将来の安定生産を左右する課題になっています。そのための手がかりのひとつが「代謝率」、つまり生き物がどれだけ活発にエネルギーを使っているかという指標です。ただし従来の測定方法は密閉した容器で酸素消費量を測る呼吸測定などが中心…
公開日: 2026年09月04日 15:26