研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
熟すほど甘くなる仕組みとは? イランの希少なマクワウリ2品種を成長段階ごとに調べた研究
メロンと聞くと甘い果肉を思い浮かべる方が多いと思いますが、その甘さや栄養価が果実の成長過程でどのように変化していくのかは、実はあまり詳しく調べられていません。特に世界各地に存在する在来品種については、品種改良された主要品種に比べてデータが乏しいのが実情です。今回紹介する研究は、イランで栽培されている…
公開日: 2026年09月02日 06:34
ナシはいつ収穫すべきか? 香り成分の変化から果実の熟度を読み解く研究
果物のおいしさは、収穫のタイミングに大きく左右されます。早すぎれば風味が乗らず、遅すぎれば店頭に並ぶ前や輸送中に傷んでしまう。とはいえ、外見だけで果実の「中身の熟れ具合」を正確に判断するのは簡単ではありません。今回紹介する研究は、ナシの果実が熟していく過程で内部の成分がどのように変化していくのかを、…
公開日: 2026年09月02日 03:41
ハーブ「ゼータリア・ムルティフローラ」の葉粉末をブロイラーの飼料に加えると何が起きるか
鶏肉の生産現場では、抗生物質に頼らずに成長効率や肉の品質を高める工夫が求められています。その候補として近年注目されているのが、地中海沿岸や中東の乾燥地帯に自生するシソ科のハーブ、ゼータリア・ムルティフローラです。イランのシラーズ大学やオーストラリアのセントラル・クイーンズランド大学などの研究グループ…
公開日: 2026年09月02日 01:34
チモール入りコーティングでカットキュウリは長持ちするか、研究結果を読む
コンビニやスーパーで売られているカット野菜は、切った瞬間から鮮度が落ち始めます。表面が乾いてしなびたり、傷んだ切り口から微生物が増えたりするためです。こうした劣化を遅らせる方法として、食品の表面に薄い膜(可食性フィルムやコーティング)をまとわせる技術が研究されています。今回紹介する研究は、天然由来の…
公開日: 2026年08月31日 20:33
ラベンダー精油を包んだナノ粒子で作る食品包装フィルム、マス切り身の鮮度保持を検証
魚の切り身は傷みやすく、輸送や保存の間にどう鮮度を保つかは食品業界にとって長年の課題です。近年注目されているのが、プラスチックの代わりに植物由来の材料で作る「活性包装フィルム」です。単に食品を包むだけでなく、抗菌成分や抗酸化成分を少しずつ放出することで保存性を高める工夫がされています。今回紹介する研…
公開日: 2026年08月31日 20:26
水産食品に潜む「生体アミン」、どう抑える? 安全性と品質を守る技術を整理したレビュー論文
刺身や干物、塩辛など、魚介類を使った食品は日本の食卓に欠かせない存在です。しかし魚介類は傷みやすく、保存や加工の過程で「生体アミン」と呼ばれる物質が生成されることが知られています。ジャーナル・オブ・フード・プロテクション誌に2026年10月に掲載予定のレビュー論文は、水産食品における生体アミンの生成…
公開日: 2026年08月31日 13:26
持続可能な『EAT-ランセット食』への順守度と白内障の関連を調べたイランの研究
近年、地球環境への負荷を抑えながら人の健康を支える食事のあり方として『EAT-ランセット食』という考え方が提案されています。これは人間の栄養と環境の持続可能性を両立させることを目指して開発された基準食です。この食事パターンについて、これまで白内障との関連を調べた研究はありませんでした。今回、イランの…
公開日: 2026年08月29日 02:23
フェヌグリークの食物繊維が腸内細菌叢に与える影響とは 論文レビューが整理
フェヌグリーク(コロハ)は古くから料理や伝統医療で用いられてきたマメ科植物の種子です。近年、食事に含まれる成分が腸内細菌叢(腸内フローラ)に働きかけ、健康にさまざまな形で関わることが注目されています。今回紹介するのは、フェヌグリークと腸内細菌叢の関係について、これまでの研究知見を整理したレビュー論文…
公開日: 2026年08月29日 01:28
子どものフッ化物摂取と心血管リスク因子の関係を探る:イラン・ヤズド市の調査から
フッ化物は虫歯予防のために水道水に添加されたり、歯磨き粉に含まれたりすることで知られる成分です。一方で、体内に取り込まれたフッ化物が骨や歯以外の健康、たとえば心血管系にどのような影響を及ぼすのかについては、まだ十分にわかっていない部分があります。特に、生活習慣や体の基礎的な特徴が形作られる子どもや青…
公開日: 2026年08月24日 19:31
炭水化物の『質』と心血管疾患リスクの関連は? イランの大規模追跡調査から
ごはんやパン、麺類などの炭水化物は、私たちの食事の中心を占める栄養素です。近年の栄養学では、炭水化物を「量」だけでなく「質」で捉える視点が注目されています。食物繊維の多さや血糖値の上がりやすさ(血糖指数)、全粒穀物の割合などを組み合わせて評価する「炭水化物の質指数(CQI)」という指標もそのひとつで…
公開日: 2026年08月24日 13:37
EATランセット食への高い順守と脂肪肝リスクの関連は? イランの5年間コホート研究
近年、食生活の乱れや代謝異常を背景に、肝臓に脂肪がたまる「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」が世界的に増加していると言われています。一方で「EATランセット食(プラネタリー・ヘルス・ダイエット)」は、人の健康と地球環境の両方に配慮した食事パターンとして近年注目されてきました。ただし、この食…
公開日: 2026年08月24日 13:34
食事成分と運動でがんの『血管新生』と『細胞死』はどう調節される?――クルクミンやオメガ3など6つの生理活性栄養素に着目した総説
がん細胞は、本来なら寿命を迎えて自然に死ぬはずの仕組み(アポトーシス、細胞のプログラムされた死)をすり抜けたり、自分専用の血管を新しく作り出して栄養を確保したりすることで、増殖や進行、さらには治療への抵抗性を獲得すると考えられています。こうした異常な細胞死の制御と血管新生は、がんの病態を理解するうえ…
公開日: 2026年08月23日 17:33