研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
酵素処理でゴマペーストを低温でつくる ― 品質を保ちつつ有害物質を抑える試み
ゴマペースト(練りゴマ)は、タンパク質やミネラル、不飽和脂肪酸、食物繊維を多く含む食品として、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、南米など世界各地で広く食べられています。しかし、研究チームはこの食品に構造上の弱点があると説明しています。ゴマペーストは、タンパク質に富む親水性の固体粒子が油の中に分散した濃厚…
公開日: 2026年09月14日 01:22
塩ストレス下で乳酸菌が示すチロシン代謝の変化を多層オミクスで探る
発酵食品には、原料のタンパク質が分解されてできるアミノ酸が蓄積します。その一つであるチロシンは、量が増えると製品の品質上の問題につながることが知られています。研究チームは、こうしたチロシンに関わる品質課題を管理する手がかりを得るため、発酵食品から分離した細菌に注目しました。
公開日: 2026年09月14日 00:25
ブドウ種子抽出物を加えたビスケット:生地の性質と品質への影響を調べた研究
ビスケットは手軽さと食べやすさから広く親しまれていますが、主な原料が精製した小麦粉・油脂・砂糖であるため、栄養面での利点は限られ、天然の抗酸化成分も比較的少ないと著者らは説明しています。さらに保存中の酸化による劣化は、風味や食感、全体的な品質を損なう要因になります。そのため、食べておいしいと感じられ…
公開日: 2026年09月14日 00:13
小麦をブレード式粉砕機で段階的に砕くと何が起きるか——粉砕時間と粉の性質の関係を調べた研究
小麦粉は、パンや麺、ビスケットなど多くの食品のもとになる素材です。小麦を粉にする「製粉」では、粒を砕いて細かくするだけでなく、どのくらいの大きさの粒がどれだけ含まれるか(粒度分布)を整えることが品質を左右します。従来はロール式の製粉機が主流ですが、近年は高速で回転する刃で叩き砕くブレード式の粉砕機も…
公開日: 2026年09月14日 00:09
高齢の心血管疾患患者における「植物性食」と死亡リスク — 中国の長期追跡調査からの報告
心血管疾患(心臓病や脳卒中など)は、世界的に早すぎる死亡や生活機能の低下をもたらす主要な原因であり、その負担はとくに高齢者で大きいとされています。これまで、すでに病気を抱えた人の予後を改善する手段としては薬物療法や危険因子の管理が中心に考えられてきましたが、近年は食事のパターンそのものが長期的な見通…
公開日: 2026年09月13日 23:28
マイタケ由来多糖を分子量で3つに分け、その性質・細胞での作用・体内分布を調べた研究
マイタケ(学名 Grifola frondosa)は、東アジアの伝統的な利用や現代の機能性食品研究のなかで、多糖(糖がたくさんつながった大きな分子)を豊富に含む素材として注目されてきました。著者らによれば、これまでの研究ではマイタケ由来の多糖がマクロファージやT細胞、ナチュラルキラー細胞といった免疫…
公開日: 2026年09月13日 21:36
地中海食と健康的な睡眠の組み合わせと肺がん発症リスク——英国の大規模追跡調査からの報告
がんは世界的に大きな健康課題であり、著者らは、世界保健機関の報告として2020年に約1000万人ががんで亡くなり、これは世界の全死亡のおよそ6分の1にあたると紹介しています。なかでも肺がんは最も多く診断され、がんによる死亡の最大の原因とされています。病期や地域によって異なるものの、肺がんの5年生存率…
公開日: 2026年09月13日 20:53
超加工食品の摂取と動脈硬化のリスク——英国の大規模追跡データを分析した研究
動脈硬化は、血管の壁に脂質や炎症にかかわる細胞、線維成分がたまっていく状態で、心血管疾患の主な病理的な土台とされています。研究チームは、世界的に死因の上位を占める心血管疾患の予防のためには、生活のなかで変えられる危険因子、とりわけ食事のあり方を見きわめることが重要だと述べています。
公開日: 2026年09月13日 19:15
高齢期のうつと脂質代謝のつながりを整理した総説
著者らは、高齢期に生じるうつ(late-life depression、以下LLD)と脂質代謝の関係を整理することを目的に、この総説をまとめました。LLDは一般に高齢者に起こるうつの症候群を指し、年齢の区切りとしては65歳以上が使われることが多いものの、60歳以上を対象とする研究もあると説明されてい…
公開日: 2026年09月13日 17:25
心の状態と食事は互いに影響し合う——慢性疾患の管理をめぐる総説
肥満、2型糖尿病、心血管疾患、慢性の消化器疾患、慢性腎臓病といった慢性疾患は、世界の健康課題の中心にあります。著者らは、世界保健機関(WHO)のデータとして、2021年に非感染性疾患が世界で少なくとも4,300万人の死亡をもたらし、パンデミック関連を除く全死亡のおよそ75%を占めたと紹介しています。…
公開日: 2026年09月13日 17:20
高脂肪飼料で育つキゴイ(コイ)に、L-カルニチンとフェノフィブラートは何をもたらすか
養殖の現場では、エネルギー密度が高くタンパク質の節約にもつながることから、脂肪分の多い「高脂肪飼料」が広く使われるようになってきました。しかし研究チームは、高脂肪飼料を長く与え続けると魚の脂質代謝のバランスが崩れ、体内に脂肪がたまりすぎたり、酸化ストレス(体内で生じる活性酸素などによる負荷)が高まっ…
公開日: 2026年09月13日 16:42
腸の炎症をやわらげる酪酸菌「CB-a株」——腸内細菌と代謝産物のつながりから探る
わたしたちの腸には、無数の細菌が複雑な生態系をつくっています。研究チームはその序論で、食事の大きな変化や化学的なストレスによってこのバランスが崩れる状態(ディスバイオシス)が、炎症性腸疾患(IBD、腸に慢性的な炎症が起きる病気)の成り立ちと関わると説明しています。バランスが崩れた腸では、細菌の多様性…
公開日: 2026年09月13日 16:38