研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
クコの枝ぶりを遺伝子操作で作り替える――ゲノム編集で「実の付き方」を変えた研究
クコ(ゴジベリー)はナス科の落葉性の低木で、薬用・栄養面で価値の高い果実をつけます。しかし研究チームによると、需要が伸びる一方で収穫作業が産業拡大の大きな壁になっています。中国・寧夏では収穫期が6月から10月まで続き、果実の熟し方がそろわないため毎週摘み取る必要があり、労力とコストがかさむと報告され…
公開日: 2026年09月18日 06:29
産地によって変わる「梅の砂糖漬け」の成分 ― 中国14産地の比較研究
果物は栄養価が高い一方で水分が多く傷みやすいため、加工による保存は古くから重要な役割を果たしてきました。砂糖漬け(キャンディング)は、高濃度の砂糖によって食品中の「水分活性」(微生物が利用できる水の量の指標)を下げ、腐敗の原因となる細菌やカビの増殖を抑える伝統的な保存法です。同時に、糖と有機酸の組成…
公開日: 2026年09月18日 06:11
乳酸菌ラクトコッカス・ラクティスによるビタミンK2生産――総説が整理した現状と課題
メナキノン(ビタミンK2)は、脂溶性ビタミンの一種で、ナフトキノンという環状の構造に、イソプレノイドと呼ばれる単位がつながった側鎖がついた分子です。側鎖の単位数をnとして「MK-n」と表記されます。著者らは、このメナキノンをチーズなどの発酵に広く使われる乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactoc…
公開日: 2026年09月18日 06:05
野菜の摂取不足に関連する健康負担は30年でどう変わったか——世界204の国と地域を対象とした分析
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維などを多く含み、各国の食事指針で摂取が広くすすめられてきました。研究チームは、野菜の摂取が少ない食事に関連する健康上の負担が、世界全体でどれくらいの大きさなのか、そして1990年から2021年にかけてどのように変化したのかを、体系的に整理することを目的としました。
公開日: 2026年09月18日 04:59
イチゴの萎凋病抵抗性を支える「素早い遺伝子の切り替え」——抵抗性品種と感受性品種の比較研究
イチゴは世界的に重要な果樹作物ですが、土壌に潜む病原菌が大きな脅威となっています。なかでもフザリウム萎凋病は、糸状菌(カビの仲間)である Fusarium oxysporum が原因で、イチゴの維管束(水や養分を運ぶ組織)を侵して通導を妨げ、萎れや葉の黄化を引き起こし、最終的には枯死に至らせる病害で…
公開日: 2026年09月18日 04:53
手術後の栄養状態と、術後の抗がん剤治療を始めるまでの日数との関連を調べた研究
消化器のがんでは、手術でがんを取り除いたあとに、目に見えないほど小さな残存がん細胞をたたく目的で抗がん剤治療(術後補助化学療法)が行われます。この治療は再発を減らし生存期間を延ばすことが知られていますが、開始が遅れると不利になりうることも指摘されてきました。研究チームは、手術から最初の抗がん剤治療を…
公開日: 2026年09月18日 04:48
大紅袍茶に含まれるミネラルはどれだけお茶に溶け出すのか——抽出挙動と風味、食事摂取基準への寄与を調べた研究
お茶には、カリウムやカルシウム、マグネシウムをはじめとするさまざまなミネラル(無機元素)が含まれています。しかし研究チームが指摘するのは、茶葉にどれだけ含まれていても、湯を注いで抽出液(茶湯)に溶け出さなければ人が口にすることはできない、という点です。つまり、お茶の栄養面での貢献を評価するには、茶葉…
公開日: 2026年09月17日 21:10
発酵食品の香りはどう生まれるのか——乳酸菌による揮発性香気成分の形成を整理した総説
発酵食品の味わいや香りの印象を左右する大きな要素に、揮発性香気成分(VFC)があります。これは常温で空気中に揮発しやすい化合物の総称で、鼻で感じ取る「香り」の正体にあたります。チーズや漬物、発酵乳といった乳酸菌が関わる食品では、こうした香気成分がどのように生まれるのかが品質を考えるうえで重要になりま…
公開日: 2026年09月17日 19:51
放射線治療中の栄養状態と体重の変化を追った後ろ向きコホート研究
がんの放射線治療は腫瘍を局所的に抑え、生存期間を延ばすうえで重要な役割を果たしますが、口内炎や嚥下の痛み、食欲低下、吐き気などの副作用を伴うことがあり、食事量の減少や代謝の乱れを通じて低栄養や体重減少につながることが知られています。著者らは、これまでの研究の多くが特定のがん種に限られていたり、特定の…
公開日: 2026年09月17日 19:48
超加工食品と子どもの健康:腸内細菌叢と炎症をめぐるレビュー研究の紹介
子どもや若者の食事に超加工食品(UPF)が占める割合が高まっていることは、長期的な健康への影響という点で大きな関心を集めてきました。超加工食品とは、工業的な加工を重ねて作られた食品を指す呼び方です。
公開日: 2026年09月17日 19:43
エサのデンプン量を変えると養殖チョウザメの体はどう応答するか——絶滅危惧種ヨウスコウチョウザメの稚魚を対象にした給餌試験
魚のエサ(飼料)にかかる費用は、養殖の経営を左右する大きな要素です。デンプンなどの炭水化物は比較的安価なエネルギー源で、うまく利用できれば、タンパク質や脂質がエネルギーとして消費されるのを抑え、飼料コストを下げられると考えられています。ただし研究チームによれば、魚は家畜に比べて炭水化物を利用する効率…
公開日: 2026年09月17日 19:26
発酵させた仏手柑「老香黄」から得られた多糖の構造と、マウスの胃粘膜を守るはたらき
胃潰瘍は身近な消化器の病気で、論文によれば発症は年々増える傾向にあり、生活の質を大きく損ないます。とくにアルコールは胃粘膜を傷つける代表的な要因で、過剰な飲酒が体内の活性酸素を増やし、酸化によるダメージから潰瘍につながると説明されています。治療薬はあるものの、胃腸の不調や肝腎への負担といった副作用が…
公開日: 2026年09月17日 15:34