研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

カルボキシペプチダーゼを食品加工に生かす――構造・発現系・応用をまとめた総説 研究論文DOAJ中国

カルボキシペプチダーゼを食品加工に生かす――構造・発現系・応用をまとめた総説

この論文は、カルボキシペプチダーゼという酵素について、これまでの知見を整理した総説(レビュー)です。カルボキシペプチダーゼは、タンパク質やペプチド(アミノ酸がつながった鎖)の末端のうち、C末端と呼ばれる側から、アミノ酸を1つずつ切り離す働きを持つ酵素の一群です。こうした鎖の端から切る酵素はエキソペプ…

公開日: 2026年09月22日 05:27

胎児期に飢饉を経験した世代と成人後の脂肪肝 ― 中国西部の健診受診者を対象とした報告 研究論文OpenAlex中国

胎児期に飢饉を経験した世代と成人後の脂肪肝 ― 中国西部の健診受診者を対象とした報告

人生の最初期にどのような栄養状態で育ったかが、その後何十年も経ってからの健康に関わるのではないか。この問いは「DOHaD」と呼ばれる考え方として知られ、成人期の生活習慣や遺伝だけでなく、生まれる前後の栄養状態が代謝に関わる病気のなりやすさに影響しうると想定されています。研究チームは、この考え方を検証…

公開日: 2026年09月22日 05:19

飲料に含まれる魚由来コラーゲンペプチドの分子量をどう測るか――3つの分析法を比べた研究 研究論文OpenAlex中国

飲料に含まれる魚由来コラーゲンペプチドの分子量をどう測るか――3つの分析法を比べた研究

魚の皮や鱗、骨などを酵素で分解して得られる「コラーゲンペプチド」は、飲料や健康食品、化粧品に広く使われています。著者らによれば、こうしたペプチドの働きや製品としての品質は、ペプチドがどのくらいの大きさの分子の集まりでできているか、すなわち分子量の分布に大きく左右されます。

公開日: 2026年09月22日 04:44

発酵させたシロキクラゲ由来多糖の構造と紫外線B波(UVB)による損傷を和らげる働き 研究論文OpenAlex中国

発酵させたシロキクラゲ由来多糖の構造と紫外線B波(UVB)による損傷を和らげる働き

シロキクラゲ(Tremella fuciformis)は食用キノコの一種で、生理活性をもつ多糖(糖がつながった高分子)を豊富に含むことが知られています。研究チームは、このシロキクラゲ由来の多糖を微生物で発酵させたときに構造がどう変わるのか、またUVB(日焼けの原因となる紫外線B波)による細胞や生体の…

公開日: 2026年09月22日 04:41

ネオニコチノイド系殺虫剤は土壌と植物の中でどう動くのか——吸収・代謝・生物学的浄化に関する総説 研究論文OpenAlex中国

ネオニコチノイド系殺虫剤は土壌と植物の中でどう動くのか——吸収・代謝・生物学的浄化に関する総説

ネオニコチノイド系殺虫剤(以下、ネオニコチノイド)は農業で広く使われているため、土壌と植物からなる環境(土壌–植物系)に継続的に放出され続けています。著者らは、この状況が生態系と食品安全にリスクをもたらすと指摘しています。

公開日: 2026年09月22日 03:27

熟成年数の異なる正山小種紅茶に現れる「乾燥リュウガン様」香りの正体を探る 研究論文Europe PMC中国

熟成年数の異なる正山小種紅茶に現れる「乾燥リュウガン様」香りの正体を探る

中国・福建省の伝統的な紅茶である正山小種(ラプサンスーチョン)は、松の煙でいぶした独特の香りで知られています。この茶を自然の状態で長く貯蔵すると、香りの印象が少しずつ変わっていき、干したリュウガン(ドライロンガン)を思わせる甘く濃厚な香りが立ち上がってくることが経験的に語られてきました。

公開日: 2026年09月21日 07:51

多嚢胞性卵巣症候群と過体重を持つ女性を対象に、排卵誘発前のカロリー制限食とメトホルミンを比べる臨床試験の計画 研究論文OpenAlex中国

多嚢胞性卵巣症候群と過体重を持つ女性を対象に、排卵誘発前のカロリー制限食とメトホルミンを比べる臨床試験の計画

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、生殖年齢の女性にみられる内分泌・生殖の病気で、著者らによれば有病率は最大で12%に達します。月経不順や不妊、過体重・肥満や糖尿病といった代謝面の問題、さらに心理面や皮膚の症状などが現れ、排卵が起きないことによる不妊の最大の原因とされています。論文では、体の健康だけで…

公開日: 2026年09月21日 07:43

乳幼児期の睡眠・外遊び・食事と肥満の関連を調べた中国・江蘇省の多施設調査 研究論文OpenAlex中国

乳幼児期の睡眠・外遊び・食事と肥満の関連を調べた中国・江蘇省の多施設調査

子どもの肥満は、小児期のぜんそくや睡眠時無呼吸、心血管疾患、2型糖尿病などのリスクと関わり、長期的には成人期の肥満や慢性疾患とも関連するとされています。その原因は行動、遺伝、身体活動、環境など多くの要因が絡み合うと考えられてきましたが、著者らは、生後から6歳までという早い時期に焦点を当てた研究がとく…

公開日: 2026年09月21日 07:40

海藻の硫酸化多糖と腸内細菌・粘膜バリア・自然免疫のつながりを整理した総説 研究論文OpenAlex中国

海藻の硫酸化多糖と腸内細菌・粘膜バリア・自然免疫のつながりを整理した総説

海藻には、硫酸基(硫黄と酸素からなる化学的な置換基)が結びついた多糖(糖がたくさんつながった大きな分子)が含まれます。褐藻のフコイダン、紅藻のカラギーナンとポルフィラン、緑藻のウルバンなどがその代表です。これらは腸内細菌のはたらきや、腸の内側を守る粘膜バリア、そして体に生まれつき備わった自然免疫に影…

公開日: 2026年09月21日 07:25

急性心筋梗塞のあとに起きる「腸内細菌の移行」と予後との関係を調べた研究 研究論文OpenAlex中国

急性心筋梗塞のあとに起きる「腸内細菌の移行」と予後との関係を調べた研究

急性心筋梗塞(AMI)は、心臓に血液を送る血管が詰まって心臓の筋肉が傷つく病気で、発症が急で進行が速いことが知られています。近年は治療法の進歩で短期の生存率が改善した一方、退院後に心不全や重い不整脈、心筋梗塞の再発といった重大な心血管イベント(MACE)を起こす患者が一定数いることが課題として残って…

公開日: 2026年09月21日 07:22

高温下でのゴマの発芽——耐熱性の違いを遺伝子と代謝物から調べた研究 研究論文OpenAlex中国

高温下でのゴマの発芽——耐熱性の違いを遺伝子と代謝物から調べた研究

ゴマ(Sesamum indicum L.)は、種子の油分が品種によっては63%に達する主要な油糧作物です。生育期間が70〜90日と短く、ゲノムも354メガベースと比較的小さいことから、植物のストレス応答を調べる材料としても扱いやすいとされています。熱帯・亜熱帯の夏に栽培されることが多く、乾燥や高温…

公開日: 2026年09月21日 07:02

赤色光の割合はイネ苗の育ち方をどう変えるか——白色光との配合を段階的に比べた研究 研究論文OpenAlex中国

赤色光の割合はイネ苗の育ち方をどう変えるか——白色光との配合を段階的に比べた研究

イネは世界人口の半数以上にとっての主要な食料であり、中国の長江中下流域では二期作が行われています。近年は育苗を工場のような施設で行い、機械で田に植える方式が主流になりつつあります。この方式は作業面積や労力を抑え、丈夫な茎と根を備えた苗を規格どおりに育てられる利点があります。

公開日: 2026年09月21日 06:58