研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

季節ごとの窒素施肥が土壌微生物と作物の収量にどう関わるか——コムギ・トウモロコシ輪作での報告 研究論文Europe PMC中国

季節ごとの窒素施肥が土壌微生物と作物の収量にどう関わるか——コムギ・トウモロコシ輪作での報告

中国北部では、冬にコムギ、夏にトウモロコシを同じ畑で育てる「輪作」が広く行われています。収量を保つために窒素肥料を多く施す管理が一般的ですが、研究チームは、窒素を過剰に与えると窒素利用効率(施した窒素のうち作物が実際に使えた割合)が下がり、使われなかった窒素が土に残って環境への負荷になりうる点を課題…

公開日: 2026年10月03日 22:27

契約栽培は農薬使用を減らすのか——中国の小規模農家パネルデータによる分析 研究論文OpenAlex中国

契約栽培は農薬使用を減らすのか——中国の小規模農家パネルデータによる分析

農薬の不適切な使用や過剰な使用は、人の健康と生態系の双方に深刻な影響を及ぼしうる問題だと指摘されています。論文の著者らは、土壌中の微生物や花粉を運ぶ昆虫、鳥や魚といった対象外の生物への悪影響、流出による河川・地下水の汚染、さらに害虫が薬剤抵抗性を獲得して散布量が増え続ける「農薬のトレッドミル」といっ…

公開日: 2026年10月03日 08:12

植物性中心の食事と生活習慣をまとめた指標と、肥満関連がんの発生・死亡との関連を調べた大規模コホート研究 研究論文OpenAlex中国

植物性中心の食事と生活習慣をまとめた指標と、肥満関連がんの発生・死亡との関連を調べた大規模コホート研究

肥満は、食道がん、大腸がん、肝がん、膵がん、腎がん、子宮体がんなど複数のがんの発生と関係があると指摘されており、こうした「肥満関連がん」は世界的な健康課題になっています。研究チームは、肥満の広がりとともにその負担が今後さらに増すと見込まれる中で、生活の中で変えられる要因を見つけることに臨床的・公衆衛…

公開日: 2026年10月03日 06:38

卵殻粉をカルシウム源に使った、飲み込みやすい食品ゲルの研究 研究論文OpenAlex中国

卵殻粉をカルシウム源に使った、飲み込みやすい食品ゲルの研究

食べ物や飲み物を口から胃へ送り込む働きがうまくいかなくなる状態を嚥下障害といいます。著者らは、嚥下障害が高齢者に多く、食事量の減少や生活の質の低下につながると説明しています。論文によれば、65歳を超える人の30〜40%が何らかの程度の嚥下障害を経験すると報告されています。

公開日: 2026年10月03日 05:20

穀物の品質・安全性をハイパースペクトル画像で測る——6種の主要穀物にわたる研究動向の整理 研究論文OpenAlex中国

穀物の品質・安全性をハイパースペクトル画像で測る——6種の主要穀物にわたる研究動向の整理

トウモロコシ、コメ、コムギ、オオムギ、ソルガム、キビといった穀物は、世界のカロリー摂取の約半分を支えており、人の食事と家畜の飼料の両方の基盤になっています。論文によれば、穀物の国際取引は年間およそ4億9000万トンに達し、育種から収穫受け入れ、保管、加工、輸出までの各段階で、迅速で信頼できる品質評価…

公開日: 2026年10月02日 21:52

六堡茶の四つの香りタイプを分ける成分を探る——揮発性・非揮発性成分の分析と甘味受容体への結合シミュレーション 研究論文OpenAlex中国

六堡茶の四つの香りタイプを分ける成分を探る——揮発性・非揮発性成分の分析と甘味受容体への結合シミュレーション

六堡茶(ろっぽちゃ)は中国広西チワン族自治区梧州市六堡鎮を主な産地とする、後発酵茶の代表的な一つです。著者らによれば、千年以上の栽培と飲用の歴史をもち、「紅・濃・陳・醇」と表現される特徴で国内外に知られています。製造工程や熟成期間の違いによって、びんろう(檳榔)の香り、陳(ちん)香、朝鮮人参のような…

公開日: 2026年10月02日 16:01

甘さの違う紹興酒(黄酒)の香り成分を3つの分析手法で比べた研究 研究論文DOAJ中国

甘さの違う紹興酒(黄酒)の香り成分を3つの分析手法で比べた研究

黄酒(ホアンジウ、中国の米を原料とした醸造酒)は、ビールやブドウ酒と並ぶ世界最古の酒のひとつとされ、中国では飲用だけでなく料理の調味料や漢方薬の加工補助材料としても使われています。中国の国家規格では、黄酒に含まれる総糖量(糖分の総量)に応じて、辛口(元紅)・半辛口(加飯)・半甘口(善醸)・甘口(香雪…

公開日: 2026年10月02日 14:27

果実の甘さはどう決まるのか——肉質果実における可溶性糖の輸送と代謝に関する総説 研究論文OpenAlex中国

果実の甘さはどう決まるのか——肉質果実における可溶性糖の輸送と代謝に関する総説

イチゴやリンゴ、トマト、ブドウのように水分の多い果肉をもつ果実(肉質果実)の甘さは、果実の中にどのような糖がどれだけ溜まるかで決まります。著者らは、糖はエネルギー源や体の材料であるだけでなく、遺伝子の働きやホルモンのバランス、ストレスへの対応を左右する「シグナル分子」としても機能すると述べています。…

公開日: 2026年10月02日 10:07

養殖期間が養殖船で育てたキグチ(大黄魚)の身の質をどう変えるか——代謝物の解析から 研究論文OpenAlex中国

養殖期間が養殖船で育てたキグチ(大黄魚)の身の質をどう変えるか——代謝物の解析から

中国の海面養殖で中心的な魚種であるキグチ(大黄魚、Larimichthys crocea)は、身の歯ごたえや風味といった食べたときの品質が消費者の評価を大きく左右します。従来の沿岸いけす養殖では、過密な飼育や水環境の管理のしにくさから、脂が乗りすぎる、肉の構造がゆるくなる、風味が落ちるといった問題が…

公開日: 2026年10月02日 09:14

チオール基を付けた磁性バイオ炭でカドミウムを選び取り、水と水産物の微量分析を助ける 研究論文Europe PMC中国

チオール基を付けた磁性バイオ炭でカドミウムを選び取り、水と水産物の微量分析を助ける

環境水や食品に含まれる有害物質の監視では、分析装置そのものよりも、測定前に試料を整える「前処理」が性能の足かせになりつつある、と著者らは述べています。実際の川や湖の水、水産物の中では、測りたい物質はごく薄い濃度でしか存在せず、そのまわりには溶けた有機物、タンパク質、脂質、さまざまな無機イオンが大量に…

公開日: 2026年10月01日 22:49

イヤホンで食事の速さを測り、その場で促す——「Earinter」の研究紹介 研究論文OpenAlex中国

イヤホンで食事の速さを測り、その場で促す——「Earinter」の研究紹介

早食いはよくある習慣ですが、食事のその場で自分の速さを調整するのは難しいとされています。研究チームはその理由として、人は食べる速さの変化にほとんど気づかないこと、そして自分の食べ方を常に意識し続けること自体が負担になることを挙げています。

公開日: 2026年10月01日 21:37

腸と心臓をつなぐ「腸心軸」――微生物代謝物から診断・治療応用までを整理した総説 研究論文OpenAlex中国

腸と心臓をつなぐ「腸心軸」――微生物代謝物から診断・治療応用までを整理した総説

心血管疾患は世界で死亡と病気の最大の原因であり続けています。血圧やコレステロールといった従来の危険因子を十分に管理しても、残ってしまうリスク(残余リスク)があることが知られています。著者らは、この埋まらない隙間に関わりうる要素として腸内細菌に注目しました。腸内細菌が宿主の代謝、免疫の調節、血管の働き…

公開日: 2026年10月01日 16:53