研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

超加工食品と健康をめぐる議論――「不確実性を認めた上での政策」を求める論考 研究論文OpenAlexアメリカ

超加工食品と健康をめぐる議論――「不確実性を認めた上での政策」を求める論考

2025年11月、医学誌ランセットが超加工食品(UPF)に関する3部構成のシリーズを掲載しました。その第1部でMonteiroらは、超加工食品が長年続いてきた食生活を置き換えることで食事の質が低下し、食事に関連する複数の慢性疾患のリスクが高まるという仮説を示しました。さらに、因果関係を推論するための…

公開日: 2026年09月28日 20:16

「持続可能な水産物」の恩恵は誰に届くのか——小規模漁業における認証制度と公平性を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

「持続可能な水産物」の恩恵は誰に届くのか——小規模漁業における認証制度と公平性を調べた研究

スーパーや飲食店で見かける「持続可能な水産物」のラベルは、ここ十数年で急速に広まりました。海洋管理協議会(MSC)認証やフェアトレード認証、漁業改善プロジェクト(FIP)といった仕組みは、まとめて「自主的持続可能性基準(VSS、企業や漁業者が任意で参加する民間主導の基準)」と呼ばれます。研究チームに…

公開日: 2026年09月28日 17:02

地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考 研究論文OpenAlexアメリカ

地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考

1995年、ウィレットらが地中海沿岸の食習慣をまとめた「食のピラミッド」を発表しました。これは、オリーブの栽培地域に古くから伝わる食べ方を図式化したもので、その後の栄養学研究に大きな影響を与えたと論文は述べています。この論考は、発表から30年が経った時点で、この食事パターンをめぐる研究がどこまで広が…

公開日: 2026年09月28日 08:01

ベトナムでの大腸ポリープ(腺腫)と生活習慣の関連を調べた症例対照研究 研究論文OpenAlexアメリカ

ベトナムでの大腸ポリープ(腺腫)と生活習慣の関連を調べた症例対照研究

大腸がんはベトナムで4番目に多いがんであり、2022年には18,835件の新規症例が報告されています。著者らによれば、大腸がんの多くは「腺腫」と呼ばれる良性のポリープから長い時間をかけて進行する経路をたどるため、腺腫は大腸がんの重要な前段階と位置づけられています。とくに、サイズや組織の性状から悪性化…

公開日: 2026年09月28日 07:51

固いせんべい状の食品を「かんで飲み込む力」を測る検査、ブラジルでの基準値を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

固いせんべい状の食品を「かんで飲み込む力」を測る検査、ブラジルでの基準値を調べた研究

食べ物をかみ砕き、飲み込むという動作は、歯や舌、あごの筋肉、そしてそれらを制御する神経のはたらきが組み合わさって成り立っています。この機能に問題が生じていないかを臨床の場で手早く確かめるための道具として、TOMASS(固形物の咀嚼・嚥下検査)という検査があります。決まった種類のクラッカーを1枚食べて…

公開日: 2026年09月28日 06:39

大豆の品種ごとに違う抗酸化ペプチド——大豆タンパク質分解物の脂質酸化抑制を比べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

大豆の品種ごとに違う抗酸化ペプチド——大豆タンパク質分解物の脂質酸化抑制を比べた研究

食品に含まれる油脂は、時間の経過とともに酸素と反応して劣化します。これを脂質酸化と呼び、風味の悪化や品質低下の原因になります。この酸化を抑える働きが期待されているものの一つが、タンパク質を酵素で細かく切り分けて得られる「ペプチド」です。

公開日: 2026年09月28日 05:31

ゴマたんぱく質の性質を変える新手法——高圧均質化とpH調整の組み合わせ 研究論文OpenAlexアメリカ

ゴマたんぱく質の性質を変える新手法——高圧均質化とpH調整の組み合わせ

ゴマの種子からたんぱく質を取り出した素材(ゴマたんぱく質分離物、論文ではSMPIと表記)を、食品の原料としてより使いやすくするにはどうすればよいか。研究チームは、その性質を変える手段として「高圧均質化」という処理に注目し、これをpHの調整と組み合わせる方法を検討しました。

公開日: 2026年09月28日 05:24

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案 研究論文OpenAlexアメリカ

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案

食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…

公開日: 2026年09月28日 05:00

乳用子牛から分離されたビフィズス菌株の消化管耐性とサルモネラ抑制作用に関する研究 研究論文OpenAlexアメリカ

乳用子牛から分離されたビフィズス菌株の消化管耐性とサルモネラ抑制作用に関する研究

家畜の腸炎や肺炎、敗血症といった感染症を防ぎ、抑えるための手段として、抗生物質に代わるプロバイオティクスへの関心が高まっています。プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いて健康に役立つと期待される微生物のことです。

公開日: 2026年09月27日 05:59

アロエベラゲルにスピルリナとターメリックの抽出物を加えた食べられるコーティングで、リンゴを丸ごと保存する研究 研究論文OpenAlexアメリカ

アロエベラゲルにスピルリナとターメリックの抽出物を加えた食べられるコーティングで、リンゴを丸ごと保存する研究

収穫後のリンゴは、さまざまな要因によって大規模な損失が生じており、産業にとって大きな課題となっています。一方で、消費者の間では天然素材を使った環境にやさしい保存方法への関心が高まっています。

公開日: 2026年09月27日 05:54

アジアの食文化に地中海食の原則を取り入れる「アジア型地中海食」の提案 研究論文OpenAlexアメリカ

アジアの食文化に地中海食の原則を取り入れる「アジア型地中海食」の提案

著者らは、アジアの国々が急速な高齢化と生活様式の変化に直面し、食事に関わる非感染性疾患(NCDs、感染によらない慢性的な病気。2型糖尿病、心血管疾患、脳卒中、がんなど)の負担が増していると指摘しています。世界保健機関(WHO)は、生涯を通じてバランスのとれた食事を保つことが栄養不良やNCDsから身を…

公開日: 2026年09月27日 05:18

体質に合わせた生活習慣指導は食事の内容をどう変えたか——PHENO-Diet試験の二次解析 研究論文OpenAlexアメリカ

体質に合わせた生活習慣指導は食事の内容をどう変えたか——PHENO-Diet試験の二次解析

肥満の治療では、「1日500〜750キロカロリー減らし、週150分以上の運動をする」といった標準的な生活習慣指導が基本とされてきました。しかし著者らは、同じ指導をしても減量の成果には個人差が大きいことを問題として挙げています。そこで注目されているのが、体重が増えやすい理由を人によって測定して分類し、…

公開日: 2026年09月26日 22:45