研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
培養肉の「味・食感・栄養」はどこまで従来の肉に近づいたか:研究動向をまとめたレビュー
培養肉とは、動物から採取した細胞を培養液の中で増やし、筋肉や脂肪の細胞へと育てて作る肉のことです。増え続ける肉の需要に、より持続可能で動物にも配慮した形で応える方法の一つとして提案されてきました。著者らによると、2025年10月時点で、シンガポール、米国、イスラエル、オーストラリア・ニュージーランド…
公開日: 2026年10月07日 04:49
ライフステージと代謝疾患の観点から食事のたんぱく質の役割を整理した総説
たんぱく質は長いあいだ、体の組織をつくり修復するためのアミノ酸の供給源、いわば「建築材料」として理解されてきました。この総説で著者は、ここ10年ほどの研究によってこの見方が大きく変わり、たんぱく質には少なくとも二つの重要な役割があると論じています。一つは細胞の働きを調節する「信号」としての役割、もう…
公開日: 2026年10月06日 22:16
収穫前の遠赤色光とUVAがオークリーフレタスの生育と成分に与える影響
研究チームは、屋内の多段式栽培施設で育てたオークリーフレタスに、収穫前の2週間だけ遠赤色光またはUVAを追加し、生育や葉の成分がどう変わるかを調べました。遠赤色光は赤色光より波長の長い光、UVAは紫外線の一種です。白色LEDを基本の照明として維持しながら、追加する光の種類による違いを比較することが目…
公開日: 2026年10月06日 05:56
フラボノイドの構造とクッキーの焼成で生じる成分の関係
研究チームは、植物に含まれる成分であるフラボノイドの構造の違いが、クッキーを焼く際のメイラード反応にどう影響するかを調べました。メイラード反応は、糖とアミノ酸などが反応し、焼き色や香りに関わるさまざまな物質を生む反応です。穀物にも含まれるフラボノイドがこの反応に及ぼす影響を知ることが、研究の目的でし…
公開日: 2026年10月04日 21:33
高齢男性の隔日断食中に、体重あたりのタンパク質・ロイシン補給は筋肉や代謝指標を改善したか——無作為化比較試験の報告
肥満や過体重は世界的な健康課題であり、体重を減らす方法として「隔日断食(ADF)」のような食事法が用いられています。ADFとは、24時間ごとに自由に食べる日(摂食日)と、摂取カロリーを大きく抑える日(断食日)を交互に繰り返す方法です。著者らの説明によれば、こうした食事だけによる減量は体重や体脂肪を減…
公開日: 2026年10月04日 02:03
腸内微生物とタンパク質の品質管理のつながり――神経変性疾患への示唆をまとめた総説
細胞の中では、タンパク質が正しく作られ、正しい形に折りたたまれ、不要になれば片付けられる、という一連の管理が絶えず働いています。この仕組み全体をプロテオスタシス(タンパク質の恒常性)と呼びます。著者らによれば、この管理の破綻は、アルツハイマー病やパーキンソン病を含む「タンパク質の立体構造の異常による…
公開日: 2026年10月03日 23:31
腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸と目の健康――「腸‐眼軸」をめぐる研究の整理
腸内に生息する微生物の集まり(腸内マイクロバイオーム)は、消化管の中だけで働くのではなく、さまざまな生理活性物質(代謝産物)を生み出して免疫・代謝・血管・神経の炎症に関わると考えられるようになってきました。著者らによれば、こうした代謝産物が離れた臓器との情報のやりとりを担うという考え方から、「腸‐肺…
公開日: 2026年10月03日 06:54
医学部の基礎課程で学ぶ学生とビタミンD不足――神経内分泌・認知・免疫への関わりを整理した文献レビュー
ビタミンDは、日光の紫外線(UVB)を浴びることで皮膚でつくられ、食事からも取り込まれる脂溶性の栄養素です。従来は骨や、カルシウムの代謝を支える働きで知られてきましたが、著者らは、ホルモンに近い多機能な物質として、神経内分泌の調節、認知の働き、免疫の働きにも関わるという理解が広がっていると述べていま…
公開日: 2026年10月03日 06:47
超加工食品と健康をめぐる研究の現状を整理したレビュー論文
この論文は、近年の食環境で存在感を増している「超加工食品」について、その定義や分類、食事としての特徴、健康上の指標との関連、消費を左右する要因、そして摂取を減らすための方策を、既存の研究をまとめて批判的に検討したレビューです。著者らは、栄養学・疫学・行動科学・公衆衛生という複数の視点を統合しつつ、「…
公開日: 2026年10月03日 06:43
植物性中心の食事と生活習慣をまとめた指標と、肥満関連がんの発生・死亡との関連を調べた大規模コホート研究
肥満は、食道がん、大腸がん、肝がん、膵がん、腎がん、子宮体がんなど複数のがんの発生と関係があると指摘されており、こうした「肥満関連がん」は世界的な健康課題になっています。研究チームは、肥満の広がりとともにその負担が今後さらに増すと見込まれる中で、生活の中で変えられる要因を見つけることに臨床的・公衆衛…
公開日: 2026年10月03日 06:38
胆汁酸を「共通の指標」として捉え直す — 食事・腸内細菌・消化器疾患をつなぐ視点
胆汁酸は、肝臓でコレステロールからつくられて腸に分泌される物質です。長らく「脂肪の消化を助ける界面活性剤」と理解されてきましたが、その後、FXRやTGR5と呼ばれる受容体を介して体に信号を送る分子でもあることが分かってきました。著者はこの論考(パースペクティブ)で、さらに新しい段階に入った胆汁酸研究…
公開日: 2026年10月03日 05:33
腎臓病の治療で薬と食事はどう補い合うのか——総説が整理した統合的アプローチ
肥満、2型糖尿病、慢性腎臓病(CKD、腎臓のはたらきが長期にわたって低下していく病気)に対する薬の選択肢は、近年急速に広がりました。著者らは、こうした薬物療法が臨床の現場を変え、代謝性疾患の治療の幅を大きく広げたと述べています。
公開日: 2026年10月03日 04:59