研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

生活習慣の重なりと膵臓がんの診断年齢――台湾の病院データを用いた後ろ向き研究 研究論文OpenAlexアメリカ

生活習慣の重なりと膵臓がんの診断年齢――台湾の病院データを用いた後ろ向き研究

膵臓がんは予後が悪い病気として知られ、比較的若い年代で診断される例が増えていることが指摘されています。喫煙、飲酒、偏った食生活はすでに危険因子として確立していますが、著者らは、こうした複数の生活習慣上の要因が重なったとき、それが「いつ診断されるか」という時期とどう関係するのかはよく分かっていないと述…

公開日: 2026年09月26日 02:30

母親の肥満・食事と腸内細菌叢——子どもの心血管代謝的な体質形成をめぐる研究の総説 研究論文OpenAlexアメリカ

母親の肥満・食事と腸内細菌叢——子どもの心血管代謝的な体質形成をめぐる研究の総説

妊娠前の体格指数(BMI)が30以上といった母親の肥満は、妊娠糖尿病や高血圧性疾患、帝王切開、妊娠中の過剰な体重増加といったリスクの高さと関連することが知られています。さらに、肥満のある母親から生まれた子どもは、成長の経過や肥満、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)、心血管代謝的な不調…

公開日: 2026年09月25日 23:56

超加工食品の摂取と大腸がんの既往との関連を調べた米国の横断研究 研究論文OpenAlexアメリカ

超加工食品の摂取と大腸がんの既往との関連を調べた米国の横断研究

超加工食品は、米国の成人が摂取する食事の中でかなりの割合を占めており、これまでにいくつかの慢性疾患との関連が報告されてきました。一方で、大腸がんとの関係については、報告が限られており、結果も一致していないと研究チームは述べています。とくに、国全体を代表するような集団を対象とした知見は乏しい状況でした…

公開日: 2026年09月25日 22:53

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究 研究論文OpenAlexアメリカ

5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究

腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。

公開日: 2026年09月25日 21:44

超加工食品はゴキブリの死亡率を高める——無脊椎動物での実験報告 研究論文OpenAlexアメリカ

超加工食品はゴキブリの死亡率を高める——無脊椎動物での実験報告

超加工食品とは、工業的な加工を大きく加えて作られた食品のことです。原著によれば、イギリス・アメリカ・カナダなどの高所得国では人が摂取する総カロリーの半分以上を占め、メキシコ・ブラジル・チリなどの中所得国でも最大で3分の1に達します。売上も伸び続けており、近年は中所得国で10%、高所得国で1%上昇した…

公開日: 2026年09月25日 14:46

血中ビタミンD値は組織のビタミンD関連遺伝子の働きを映しているか——重度肥満の思春期患者を対象とした報告 研究論文OpenAlexアメリカ

血中ビタミンD値は組織のビタミンD関連遺伝子の働きを映しているか——重度肥満の思春期患者を対象とした報告

ビタミンDは骨やカルシウムの調節だけでなく、血圧、血糖の調節、免疫、代謝など幅広い働きに関わるとされています。体内で活性型に変わったビタミンDは、「ビタミンD受容体(VDR)」というタンパク質を介して多くの遺伝子の働き(遺伝子発現)を調節します。臨床の現場では、血液中の「25OHD(25-水酸化ビタ…

公開日: 2026年09月25日 08:40

腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸と「駆出率が保たれた心不全」——総説論文が整理した現状 研究論文OpenAlexアメリカ

腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸と「駆出率が保たれた心不全」——総説論文が整理した現状

心不全のうち「駆出率が保たれた心不全(HFpEF)」は、心臓が血液を送り出す力(左室駆出率)は50%以上に保たれているのに、息切れ・倦怠感・むくみといった心不全の症状が現れる病態です。心臓がうまく拡がって血液を受け入れる「拡張機能」の障害が特徴で、著者らによれば、加齢、高血圧、肥満、糖尿病、冠動脈疾…

公開日: 2026年09月25日 08:36

思春期の食事パターンと認知成績をつなぐ脳の構造的経路——ABCD研究データの横断分析 研究論文OpenAlexアメリカ

思春期の食事パターンと認知成績をつなぐ脳の構造的経路——ABCD研究データの横断分析

思春期は脳がまだ大きく変化し続ける時期で、記憶や思考を支える神経回路が環境の影響を受けやすいと考えられています。著者らは、この時期の食事のとり方が認知成績とどう関連し、その関連に脳の構造的な特徴がどう関わるのかを調べることを目的としました。

公開日: 2026年09月25日 08:16

排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究 研究論文DOAJアメリカ

排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究

おなかの調子の悩みは、必ずしも病気と診断される段階だけに生じるものではありません。研究チームは、便が軟らかく排便回数が多いものの、下痢と診断される基準には当てはまらない人がいることに着目しました。こうした状態は医学的な診断がつかなくても、本人が感じる生活の質を下げることがあると論文は説明しています。

公開日: 2026年09月25日 05:54

焼成発酵乳を使った新しいプロバイオティクス冷凍ヨーグルトの開発と特性評価 研究論文DOAJアメリカ

焼成発酵乳を使った新しいプロバイオティクス冷凍ヨーグルトの開発と特性評価

アイスクリームに比べて脂肪が少なく、生きた乳酸菌を含む冷凍ヨーグルトは、より健康的な冷菓として関心を集めています。この研究で著者らが着目したのは「焼成発酵乳(baked fermented milk、以下BFM)」と呼ばれる素材です。BFMは、牛乳を高温で長めに加熱してから乳酸菌で発酵させたもので、…

公開日: 2026年09月25日 05:39

個人の遺伝・分子情報に基づく栄養介入は「生物学的な老化」に働きかけられるか——人を対象とした研究を整理したスコーピングレビュー 研究論文DOAJアメリカ

個人の遺伝・分子情報に基づく栄養介入は「生物学的な老化」に働きかけられるか——人を対象とした研究を整理したスコーピングレビュー

食事や栄養素への反応は人によって異なります。この個人差を遺伝子や代謝の特徴から読み解き、一人ひとりに合った食事や栄養補助成分(ニュートラシューティカル)を提案しようとする分野は「精密栄養」「ニュートリゲノミクス」と呼ばれ、近年注目されています。

公開日: 2026年09月25日 05:29

GLP-1受容体作動薬を使う人では、味の感じ方と食べる行動に何が違うのか 研究論文OpenAlexアメリカ

GLP-1受容体作動薬を使う人では、味の感じ方と食べる行動に何が違うのか

GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発され、現在は肥満などに対する体重管理にも使われている薬です。研究チームは、この薬を使っている人では食べる量が減り、体重が減ることが知られている一方で、その背景に「味やにおいの感じ方の変化」がどのくらい関わっているのかは十…

公開日: 2026年09月25日 05:02