研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
タイ南部の高齢者、約4人に1人がサルコペニア 年齢とBMI・栄養・運動習慣の関係とは
加齢とともに筋肉量や筋力、身体機能が徐々に低下していく状態は「サルコペニア」と呼ばれ、転倒や骨折、要介護、入院、死亡リスクの上昇と関連することが知られています。タイでは2022年時点で60歳以上の人口が全体の20%を占める『高齢社会』に入り、2031年には28%に達して『超高齢社会』になると予測され…
公開日: 2026年09月05日 04:45
超音波の力で植物ポリフェノールを効率よく取り出す AIとの組み合わせで抽出条件を最適化
植物に含まれるポリフェノールやフラボノイドは、抗酸化作用を持つ成分として食品や健康分野で注目されてきました。しかし、これらの成分を植物からどれだけ効率よく取り出せるかは、加熱温度や時間、抽出に使う技術の設定条件によって大きく左右されます。今回紹介する研究では、東南アジアに自生するピランカサ(Ardi…
公開日: 2026年09月04日 06:34
ジャックフルーツの種でビールを造る? 廃棄されがちな種子を麦芽の代わりに使う研究
ジャックフルーツは東南アジアなどで親しまれている果物ですが、果肉を食べたあとに残る種子は、多くの場合そのまま捨てられています。この種子には栄養や機能性の面で活用できる可能性があるとされ、食品として有効利用(アップサイクル)する研究が進められています。今回紹介する研究では、このジャックフルーツの種子を…
公開日: 2026年09月04日 05:33
白ワインのポリフェノールは血液中のタンパク質とどう結びつくのか——シャルドネとソーヴィニヨン・ブランを比較した基礎研究
赤ワインについては、適度な飲用が心血管疾患のリスクと逆相関するという疫学研究が知られており、これは主に赤ワインに豊富なフェノール化合物によるものとされてきました。一方、白ワインの生理活性についてはこれまであまり注目されてこなかったといいます。今回紹介する研究は、イスラエルとチリで作られた白ワインに含…
公開日: 2026年09月04日 05:31
コオロギ由来タンパク質をチョコレートアイスクリームに加えたら何が変わる?食品科学の研究から
昆虫食は環境負荷の低いタンパク質源として近年注目されていますが、そのまま食べることへの抵抗感が普及の壁になっています。そこで一つの工夫として考えられているのが、昆虫のタンパク質を粉末や加水分解物といった『見えにくい形』に加工し、身近な食品に混ぜ込む方法です。今回紹介する研究は、フタホシコオロギの近縁…
公開日: 2026年09月04日 04:51
シーバスの魚油をナノカプセルに閉じ込める――酸化を防ぐ新しい保存技術の研究
魚油には健康に良いとされる多価不飽和脂肪酸(PUFA)が豊富に含まれていますが、この種の脂肪酸は酸素や光、熱にさらされると酸化しやすく、風味の劣化や栄養価の低下を招くという弱点があります。魚油を食品や機能性素材として活用する際、いかに酸化を抑えて品質を保つかは長年の課題とされてきました。今回、タイの…
公開日: 2026年09月03日 09:26
焼き畑ではなく培地へ:農業残渣でキノコ栽培のコストと収量を両立させる試み
稲わらやトウモロコシの茎など、収穫後に残る農業残渣(バイオマス)は、多くの地域で畑での野焼きによって処分されています。この野焼きは温室効果ガスの排出や大気汚染を引き起こすだけでなく、本来なら別の用途に使えたはずの資源を燃やして失っていることにもなります。この研究は、そうした廃棄されがちな農業残渣を、…
公開日: 2026年09月03日 08:27
カカオの皮を乾燥法と超音波抽出で有効成分を引き出す研究、抗炎症活性も確認
チョコレートの原料となるカカオ豆を収穫すると、実の外側を覆う分厚い皮(カカオポッドハスク)が大量に廃棄物として残ります。カカオ豆の加工工程で生じる副産物の中でも最も量が多いとされるこの皮には、食物繊維やペクチンに加えてフェノール化合物が含まれており、これまで十分に活用されてこなかった資源だと考えられ…
公開日: 2026年09月02日 13:35
麻の実搾りかすを活かした葉面散布剤、温室イチゴの収量と品質を高める可能性
植物工場やスマート温室での栽培が広がるなか、化学肥料や合成農薬に頼らずに作物の生育を後押しする「バイオスティミュラント(生物刺激剤)」への関心が高まっています。今回紹介する研究は、麻(ヘンプ)の種子から油を搾った後に残る「搾油粕」を原料に作ったタンパク質加水分解物を、イチゴの葉に散布するとどのような…
公開日: 2026年09月02日 07:24
赤と緑、同じ野菜でも中身は違う? アルテルナンテラの2つの見た目タイプを比べた研究
観葉植物としても、また一部地域では食用としても知られるヒユ科の植物アルテルナンテラ・ベッツィキアナ(Alternanthera bettzickiana)には、葉が緑一色のタイプと、赤と緑が入り混じった斑入りタイプが存在します。同じ植物種でありながら見た目がこれほど異なると、含まれる成分や体に対する…
公開日: 2026年09月02日 02:29
東南アジアの食用ハーブ、ラクサリーフの葉に糖の消化を抑える成分を発見――酵素実験とコンピュータ解析で探る
東南アジア料理の香味野菜として親しまれる「ラクサリーフ」ことPersicaria odorata(Lour.)は、タイの伝統医療では消化不良の緩和や香味付けに使われてきた植物です。葉や茎にはポリフェノール(フェノール性物質)や精油成分が豊富に含まれることが知られており、これらが糖質の分解に関わる酵素…
公開日: 2026年09月02日 00:37
サラセミア患者の低栄養、血液の代謝物パターンで見分けられる可能性 栄養介入の効果比較も
サラセミア(地中海貧血)は赤血球の異常により慢性的な貧血を伴う遺伝性の血液疾患で、患者では栄養状態の悪化がしばしば問題になります。しかし低栄養かどうかを見分ける際、血液中のアルブミンやトランスフェリンといった従来の指標だけでは十分に捉えきれない可能性があります。今回、タイのチェンマイ大学医学部の研究…
公開日: 2026年08月31日 18:29