研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
米タンパク質を加えたグミの開発――ジャスミン米「カオ・ドーク・マリ105」を使った研究
米は世界人口の半数以上にとって主食であり、タイでは主要な輸出農産物でもあります。米は炭水化物の供給源として知られていますが、タンパク質も6〜7%含んでいます。研究チームによれば、米タンパク質はアミノ酸のバランスがよく消化されやすいうえ、乳糖・グルテン・大豆といった代表的なアレルゲンを自然に含まないた…
公開日: 2026年09月17日 15:22
カニ殻由来のキトサンオリゴ糖がマクロファージの炎症シグナルに与える影響を調べた研究
動脈硬化は、血管の壁に脂質がたまるだけの受け身の現象ではなく、慢性的な炎症が関わる病態だと考えられています。論文は、血管壁に入り込んだマクロファージ(体内で異物を取り込む免疫細胞)が酸化した悪玉コレステロールを過剰に取り込んで「泡沫細胞」に変わり、炎症が持続することが病変の拡大につながる、とこれまで…
公開日: 2026年09月17日 14:44
タイのぶっかけご飯90品を調べた研究——料理ごとの温室効果ガス排出量と栄養価
食事の持続可能性を考えるとき、環境への負荷と栄養の質は、どちらか一方ではなく互いに補い合う要素として捉えられるようになってきました。しかし著者らは、この二つの側面を同時に検討した研究は少なく、とりわけ東南アジアの料理を対象としたものはほとんどないと指摘しています。
公開日: 2026年09月17日 12:58
タイ南部の伝統菓子「クリスピー・ラー」――消費者は何を重視して選ぶのか
クリスピー・ラー(Crispy La)は、タイ南部に伝わる伝統的な菓子です。もともとは仏教の儀式で用いられてきたもので、現在では地域を代表するスナックとして広く知られています。こうした地域固有の伝統食品は、その土地の農業生産者や食品事業者を支え、地域の持続的な発展に結びつくものとして位置づけられてい…
公開日: 2026年09月17日 12:32
ココナッツ搾りかす由来の多糖類——分離・精製した画分の性質と、消化過程での変化を調べた研究
ココナッツは熱帯・亜熱帯の広い地域で栽培される作物で、タイでは経済的に重要な多年生作物のひとつとされています。ココナッツウォーターやココナッツミルク、ヴァージンココナッツオイルなどに加工される過程では、固形の搾りかす(残渣)が大量に生じます。著者らによれば、この残渣は十分に活用されていないものの、食…
公開日: 2026年09月17日 11:26
キトオリゴ糖–EGCG結合体とナイシンの併用による魚介類関連細菌の抑制
東南アジアで広く流通する二枚貝「ツキヒガイ(Asian moon scallop、Amusium pleuronectes)」は、繊細な風味と柔らかな食感、高い栄養価から商業的価値の高い魚介類として知られています。タイでは調理前の状態で広く販売されていますが、二枚貝は水中の粒子を濾しとって餌をとる性…
公開日: 2026年09月17日 10:28
ミジンコウキクサから見つかった細菌がつくる植物ホルモン――化学肥料を半分に減らしても生育を保てた報告
タイで「パム」と呼ばれるミジンコウキクサ(Wolffia属)は、乾燥重量の最大40%をタンパク質が占めるとされる小さな水生植物です。成長が速く、浅い水があれば広い土地を必要とせずに育てられることから、研究チームは食料源や排水処理、バイオマス原料としての利用に期待が集まっていると説明しています。一方で…
公開日: 2026年09月17日 09:47
ハチミツ酒(ミード)の1年間:発酵と瓶内熟成で成分はどう変わるのか
ミードは、蜂蜜を水で薄めて酵母で発酵させてつくるお酒です。その風味は、原料となる蜂蜜の成分、発酵の条件、酵母のはたらき、そして発酵後の熟成によって形づくられます。研究チームによれば、ミードの香りはアルコール類、エステル類、酸、アルデヒド、テルペン類、硫黄を含む香気成分などの量的なバランスで決まり、そ…
公開日: 2026年09月17日 08:37
スイートバジル油のナノ粒子を採卵鶏の飼料に添加した研究
採卵鶏の生産現場では、暑さや飼育密度、病原体などのストレスが体内の酸化バランスや腸の状態を乱し、産卵成績の低下につながることが課題とされています。そこで植物由来の成分を飼料に加える試みが行われてきましたが、こうした成分は消化管の中で壊れやすく、腸まで届きにくいという弱点がありました。
公開日: 2026年09月15日 08:20
スイカの種からつくるクリームチーズ - 乳製品・既存植物性製品との比較研究
クリームチーズは、なめらかな口当たりと穏やかな酸味をもつ、熟成させない乳製品です。パンに塗るほか、ソースや焼き菓子の材料としても広く使われています。しかし、著者らによれば、乳糖不耐症は世界の成人の65%以上にみられ、東アジアの集団では90%に達すると報告されています。クリームチーズには6〜8%の乳糖…
公開日: 2026年09月15日 05:52
エビの免疫タンパク質「LvLectin1」が微胞子虫EHPの胞子を捉える仕組み
バナメイエビ(Litopenaeus vannamei)の養殖現場では、微胞子虫の一種であるEcytonucleospora hepatopenaei(略称EHP、以前はEnterocytozoon hepatopenaeiと呼ばれた)による被害が問題になっています。研究チームによれば、この寄生虫は…
公開日: 2026年09月14日 18:02
オクラのぬめり成分で作った酸化鉄ナノ粒子による、水牛乳のアフラトキシンM1低減
牛乳や水牛乳には、家畜が汚染された飼料を食べることで「アフラトキシンM1(AFM1)」という有害物質が移行することがあります。著者らによれば、この物質は加熱に強く、通常の低温殺菌でも分解されずに乳製品の流通経路に残るため、公衆衛生上の懸念とされています。とくに水牛乳は脂肪やたんぱく質が多く、論文では…
公開日: 2026年09月14日 17:25