研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

イネの病気に強い遺伝子を調べるための「標準イネ」――白葉枯病といもち病に対する準同質遺伝子系統の歩み 研究論文OpenAlex

イネの病気に強い遺伝子を調べるための「標準イネ」――白葉枯病といもち病に対する準同質遺伝子系統の歩み

イネには、細菌が引き起こす白葉枯病(はくようがれびょう)と、カビが引き起こすいもち病という、収量を大きく減らす二つの病気があります。どちらも、イネがもつ「抵抗性遺伝子」によって防げる場合がありますが、病原体の側も性質が変わっていくため、どの遺伝子が今どこで効くのかを正確に知る手立てが必要になります。

公開日: 2026年09月16日 05:35

シソを加えると、硫黄っぽいにおいのご飯は「快い」と感じられるか——健康な女性を対象にした予備的研究 研究論文OpenAlex

シソを加えると、硫黄っぽいにおいのご飯は「快い」と感じられるか——健康な女性を対象にした予備的研究

がん治療中や妊娠中など、食べ物の好みが急に変わる時期には、においの強い料理だけでなく、ふだんは香りも味も穏やかとされる白いご飯さえ受けつけられなくなり、食欲が落ちることがあります。研究チームは、白米が多くの国で主食であるにもかかわらず、そのにおいを改善する方法はあまり検討されてこなかったと指摘してい…

公開日: 2026年09月16日 05:21

ゴルフ1ラウンド中の「ゆっくり吸収される糖」摂取と体の反応を調べた予備的研究 研究論文OpenAlex

ゴルフ1ラウンド中の「ゆっくり吸収される糖」摂取と体の反応を調べた予備的研究

ゴルフは1ラウンドにおよそ4〜5時間かかり、体を動かす場面と、グリーンを読むなど高い集中力を要する場面が交互に続く競技です。運動強度そのものは中程度でも、長時間にわたって体にかかる負担が積み重なるため、著者らは、単にエネルギー不足を防ぐだけでなく、代謝を安定させる栄養の摂り方が重要だと述べています。

公開日: 2026年09月15日 07:36

日本人成人1万7千人超の血清データから、8種類の微量元素の基準範囲を年代別・性別に示した研究 研究論文OpenAlex

日本人成人1万7千人超の血清データから、8種類の微量元素の基準範囲を年代別・性別に示した研究

血液中には、コバルトやセレンなど、ごく微量しか含まれない元素が数多く存在します。近年は「誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)」と呼ばれる、多数の元素の濃度を一度にまとめて測定できる装置が普及し、こうした微量元素を大規模に調べる研究が国内外で進められてきました。

公開日: 2026年09月15日 06:59

コウジカビの多様化を支える巨大な動く遺伝子「Starship」——麹菌の家畜化をめぐる研究の紹介 研究論文OpenAlex

コウジカビの多様化を支える巨大な動く遺伝子「Starship」——麹菌の家畜化をめぐる研究の紹介

この研究が扱うのは、「Starship(スターシップ)」と呼ばれる、菌類で近年報告された巨大なトランスポゾン(ゲノムの中を移動できる遺伝子のまとまり)です。Starshipは「カーゴ遺伝子」と呼ばれる積み荷のような遺伝子群を運び、菌類の急速な適応を促すと報告されてきました。

公開日: 2026年09月15日 06:44

メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説 研究論文OpenAlex

メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説

著者らは、メタノールを炭素源として利用できる「メチロトローフ酵母」と呼ばれる微生物を、食品素材となるタンパク質の生産に使う技術について、近年の進展をまとめた総説を発表しました。中心に据えられているのは Komagataella phaffii(旧称 Pichia pastoris)という酵母です。

公開日: 2026年09月14日 20:07

低温での下処理に「細胞膜の通しやすさ」を加える——パルス電界を使ったニンジンの食感研究 研究論文OpenAlex

低温での下処理に「細胞膜の通しやすさ」を加える——パルス電界を使ったニンジンの食感研究

野菜を高温で加熱すると組織はやわらかく崩れてしまいます。これを抑える方法のひとつが「低温ブランチング」と呼ばれる下処理で、加熱調理や殺菌の前に50〜60℃程度の中温で野菜をしばらく置いておくというものです。添加物を使わずに食感を保てるため、余計な材料を加えない加工の要求にも合う手法として使われてきま…

公開日: 2026年09月14日 20:01

プラズマ活性水とコンニャクグルコマンナン被膜がバナナの貯蔵品質に与える影響を調べた研究 研究論文OpenAlex

プラズマ活性水とコンニャクグルコマンナン被膜がバナナの貯蔵品質に与える影響を調べた研究

バナナは甘みと食べやすさから世界で広く親しまれている果物ですが、収穫後に傷みやすいという課題があります。論文では、取り扱いや保管、輸送・包装の不備などにより、収穫後の損失が25〜50%に達すると見積もられていることが紹介されています。熟すにつれて果肉が柔らかくなり、微生物の影響も受けやすくなるため、…

公開日: 2026年09月14日 17:29

アブラヤシの古い幹の繊維を霊芝(マンネンタケ)の栽培培地に使う試み 研究論文OpenAlex

アブラヤシの古い幹の繊維を霊芝(マンネンタケ)の栽培培地に使う試み

マレーシアは世界有数のパーム油生産国であり、その裏側で膨大な量の副産物が生じています。著者らによれば、同国のパーム油関連の廃棄物は年間8000万トンを超えるとされます。その一つがアブラヤシの幹(オイルパーム・トランク、OPT)です。アブラヤシは20〜25年ほどで生産のさかりを過ぎるため伐採・植え替え…

公開日: 2026年09月14日 17:16

北海道の泥炭地農業をめぐる総説――開発の歴史、地盤沈下、温室効果ガス、そして持続可能な管理 研究論文OpenAlex

北海道の泥炭地農業をめぐる総説――開発の歴史、地盤沈下、温室効果ガス、そして持続可能な管理

泥炭地とは、枯れた植物が分解されきらずに厚く積み重なってできた、水を多く含む土地のことです。この論文は、そうした泥炭地を農地として使うために水を抜くこと(排水)が、地盤沈下、温室効果ガスの排出、そして農地の周りに残る湿地の劣化を進めてしまう、という問題を出発点にしています。

公開日: 2026年09月14日 01:45

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究 研究論文OpenAlex

食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究

羊肉(マトン)は良質なタンパク質を含む一方で傷みやすく、冷蔵保存中にも酵素の働きや微生物の増殖によって品質が落ちていきます。傷みが進むとアルカリ性の揮発性アミンが生じ、pH(酸性・アルカリ性の度合い)が上がって異臭の原因になります。そこで、包装材そのものが鮮度の変化を知らせてくれる「スマートフィルム…

公開日: 2026年09月14日 01:16

アサリの栄養成分と、南の海にすむ近縁貝「ヒメアサリ」の食資源としての可能性を調べた研究 研究論文OpenAlex

アサリの栄養成分と、南の海にすむ近縁貝「ヒメアサリ」の食資源としての可能性を調べた研究

アサリ(学名 Ruditapes philippinarum)は、日本の干潟や内湾で採れる代表的な食用二枚貝です。論文によれば、国内の漁獲量は1983年に160,424トンでピークを迎えた後に減少し、2024年には4,439トン、ピーク時のわずか2.8%になったと報告されています。著者らは、この減少…

公開日: 2026年09月13日 23:02