研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
加熱と超音波の組み合わせ処理でクランベリージュースの成分はどう変わるか
クランベリーには、ポリフェノールと総称される植物由来の成分が多く含まれます。代表的なものに、赤い色のもとになるアントシアニンや、プロシアニジンと呼ばれる成分があります。市販のジュースは日持ちさせるために殺菌処理が欠かせませんが、著者らによると、一般的な加熱殺菌はこうした熱に弱い成分を壊し、色や風味も…
公開日: 2026年10月10日 06:49
高圧処理と乾燥方法の組み合わせはシュガーケルプの栄養成分をどう変えるか
シュガーケルプ(学名Saccharina latissima)は、北大西洋の冷たい海に広く分布するコンブの仲間です。ミネラルや食物繊維となる多糖類、オメガ3系脂肪酸を含む脂質、抗酸化性をもつフェノール化合物などを含む褐藻として注目されており、カナダのニューファンドランド周辺でも収穫が増えています。こ…
公開日: 2026年10月08日 04:54
腸内細菌を使った介入は高齢期の認知機能と筋力を支えるか——システマティックレビューとメタ解析の報告
世界保健機関(WHO)は「健康な加齢」を、高齢期の幸福を可能にする生活機能を発達させ維持していく過程としてとらえています。この考え方では、認知機能と身体機能を保つことが、自立や社会参加、生活の質を支えるうえで欠かせません。著者らは、この二つの機能領域に関わる生物学的な仕組みとして腸内細菌に注目しまし…
公開日: 2026年10月04日 04:39
甘味料はエンドウ豆タンパク質の消化性にどう影響するか――砂糖・ステビア・スクラロースを比べた予備的研究
私たちが食べたタンパク質は、体内で細かく分解されてはじめて働くことができます。この分解されやすさを「消化性」と呼びます。著者らは、消化性はタンパク質が植物由来か動物由来かという原料の違いによって変わるだけでなく、一緒に食べる他の食品成分との相互作用によっても変わりうる点に注目しています。
公開日: 2026年10月01日 08:37
樹皮の渋み成分は糖とつながっている――ウェスタンレッドシーダー樹皮から見つかった「フラボグリカン」
ウェスタンレッドシーダー(Thuja plicata Donn)は林業で広く使われる樹木で、その樹皮は木材を得る過程で大量に出る副産物です。この樹皮にはタンニンの一種であるプロアントシアニジン(PA)が豊富に含まれており、機能性食品素材としての活用が期待されています。
公開日: 2026年09月30日 05:54
寝たきり状態で筋肉と骨に何が起きるのか——両者のつながりに着目した総説
高齢者は入院して退院した後、転倒や骨折の危険が大きく高まることが知られています。その主な理由として、ベッド上での安静によって筋肉と骨が急速に衰えることが挙げられます。加齢に伴う筋肉や骨の減少はふつう時間をかけて少しずつ進みますが、急に体を動かさない状態になると、サルコペニア(筋肉量と筋力の低下)や骨…
公開日: 2026年09月30日 03:41
乾燥方法の違いが豆粉の性質とグルテンフリー・カップケーキの評価をどう変えるか
小麦などに含まれるグルテンを避ける必要がある人のための食品市場は拡大しています。研究チームによれば、セリアック病は世界人口のおよそ1%、非セリアック・グルテン過敏症は約6%に影響するとされ、現時点で有効な対処法は生涯にわたってグルテンを摂らないことだけだと説明されています。ところが従来のグルテンフリ…
公開日: 2026年09月29日 13:14
人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案
食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…
公開日: 2026年09月28日 05:00
複数のカビ毒を同時に浴びるとどうなるか——ヒトT細胞を使った組み合わせ毒性の研究
穀類やその加工品には、カビが作り出す有害物質「カビ毒(マイコトキシン)」が混入することがあります。なかでもフザリウム属というカビが作るボーベリシン(BEA)、エンニアチンB(ENN B)、モニリフォルミン(MON)の3種類は、分析技術が高感度になるにつれて穀物や飼料からしばしば検出されるようになった…
公開日: 2026年09月27日 07:53
母親の肥満・食事と腸内細菌叢——子どもの心血管代謝的な体質形成をめぐる研究の総説
妊娠前の体格指数(BMI)が30以上といった母親の肥満は、妊娠糖尿病や高血圧性疾患、帝王切開、妊娠中の過剰な体重増加といったリスクの高さと関連することが知られています。さらに、肥満のある母親から生まれた子どもは、成長の経過や肥満、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)、心血管代謝的な不調…
公開日: 2026年09月25日 23:56
ローズヒップ由来の色素と炭素ドットを組み込んだ生分解性エアロゲル——牛肉の鮮度を色で知らせる包装材の研究
石油由来のプラスチック包装は、分解されにくいこと、温室効果ガスの排出、有害物質やマイクロプラスチックの放出といった問題を抱えています。研究チームは、こうした素材に代わる、自然界の材料からつくる包装材の開発に取り組みました。
公開日: 2026年09月25日 23:15
L-プロリンを1日最大12グラム、4週間とった場合の安全性を調べた試験
L-プロリンは、肉や乳製品、卵など日常の食品に含まれるアミノ酸で、体内でもアルギニンやグルタミンなどからつくられます。たんぱく質の材料になるだけでなく、グルタミン酸の前駆体としても働き、皮膚や血管、結合組織の主成分であるコラーゲンに多く含まれる成分でもあります。
公開日: 2026年09月25日 15:11