研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
卵白タンパク質フィルムで皮むきニンニクの品質を保てるか——ミツロウ被覆と市販フィルムを比べた研究
皮をむいたニンニクは、下ごしらえの手間を省ける便利な食材として流通しています。しかし著者らによれば、外皮や薄皮を取り除く工程で保存性は大きく損なわれ、低温では9か月以上もつニンニク球に対し、皮むきニンニクの日持ちはおよそ2〜3週間と報告されています。そこで用いられてきたのが、包装内の気体組成を調整す…
公開日: 2026年09月14日 20:16
子どもの食事パターンと血液中の代謝物との関連を調べた研究
食事の内容を客観的にとらえる方法として、血液などに含まれる多数の代謝物(体内で食べ物や物質が分解・合成される過程で生じる小さな分子)をまとめて測る「メタボロミクス」という手法が注目されています。研究チームは、この手法が食事摂取や栄養に関連する健康リスクを客観的に評価する有望な方法になり得ると述べてい…
公開日: 2026年09月14日 18:44
チリの大学生を対象に、食習慣と体格の指標の関係を調べた研究
食事の質は、若い成人の健康を左右する重要な要因のひとつと考えられています。しかし著者らによれば、大学生において、日々の食習慣と体格に関する指標がどのように結びついているのかは、まだ十分に解明されていません。
公開日: 2026年09月14日 14:20
トマトの皮からオリーブオイルで取り出したカロテノイドを粉末に閉じ込める――壁材の違いがもたらす影響
トマトやスイカなどに多く含まれるカロテノイドは、果実や野菜の黄・橙・赤の色のもとになる色素です。著者らによれば、これらの成分は抗酸化作用をもち、一部はビタミンAの前駆体でもあります。ただし分子の構造上、光・高温・酸・酸素・金属・ラジカルに非常に弱く、異性化や酸化によって生物学的な活性を失った化合物に…
公開日: 2026年09月13日 21:11
発酵トウモロコシ外皮から得たポリフェノール豊富な抽出物を微小カプセルに包む——ニオソーム製剤の最適化と性能評価
トウモロコシの粒の外側を覆る外皮(コーンブラン)には、フェノール酸と呼ばれる生理活性成分が多く含まれています。著者らによれば、こうした成分には抗酸化や抗炎症などの働きが報告されてきました。ところが、熱・光・酸素にさらされると分解しやすく、口から取り込んだあとも胃の酸性環境や小腸のアルカリ性環境、消化…
公開日: 2026年09月13日 20:29
海藻のタンパク質、体内でどれだけ吸収されうるのか 消化性を種類別に調べた研究
海藻は、環境負荷の少ないタンパク質源として注目されています。しかし海藻を食べたとき、その中のタンパク質が実際にどれだけ体内で消化・吸収されうるのかは、これまで十分に分かっていませんでした。海藻の細胞は陸上植物とは異なる複雑な細胞壁構造を持っており、これが消化酵素のタンパク質へのアクセスを妨げている可…
公開日: 2026年09月10日 10:23
予冷処理は西洋ナシとモモの鮮度をどう守るのか──収穫後の品質変化を調べた研究
果物は収穫された瞬間から追熟や劣化が進み、輸送や貯蔵の間にどれだけ品質を保てるかは生産者にとって大きな課題です。収穫後すぐに果実の温度を下げる「予冷」という工程は、経験的に品質保持に役立つとされてきましたが、その効果を貯蔵期間や果実の種類ごとに詳しく検証した研究は限られています。今回紹介するのは、コ…
公開日: 2026年09月10日 09:38
オリーブオイルの搾りかす「オリーブポマース」、フェノール化合物の宝庫として見直す研究
オリーブオイルを作る過程では、実は搾った後に大量の副産物が残ります。オリーブポマース(OP)と呼ばれるこの搾りかすは、これまで主に廃棄物として扱われてきましたが、近年は資源として活用しようとする研究が進んでいます。スペイン・レイ・フアン・カルロス大学(Universidad Rey Juan Car…
公開日: 2026年09月10日 09:14
高齢者の『孤食』が食生活を変える――スペイン農村部の高齢者調査から見えた多様な実態
一人暮らしの高齢者が増えるなかで、『孤独』と『食事』の関係はどのように結びついているのでしょうか。孤独というと食欲の低下や栄養不足といった衰えのイメージで語られがちですが、実際の暮らしの中ではもっと多様で複雑な形をとっているのかもしれません。今回紹介するのは、スペインの農村部・準都市部に暮らす65歳…
公開日: 2026年09月10日 09:01
昆虫食に含まれる化学汚染物質、現状データをまとめたスコーピングレビュー
近年、環境負荷の少ないたんぱく源として昆虫食(エントモファジー)への関心が世界的に高まっています。しかしその一方で、昆虫が育つ環境や飼料、加工方法によっては、カドミウムや鉛といった重金属、あるいは加熱調理によって生じる化学物質が食品中に残ることも考えられます。今回紹介する研究は、こうした昆虫食に関す…
公開日: 2026年09月10日 08:56
2型糖尿病の血糖管理、食事療法はどこまで効くのか——15編の臨床研究を横断調査
2型糖尿病の治療というと薬物療法が主役に思われがちですが、日々の食事内容も血糖コントロールを左右する重要な要素です。地中海食、低炭水化物食、植物性食、カロリー制限など、さまざまな栄養介入が提案されてきましたが、それぞれがどの程度の効果を持つのかを俯瞰した研究は限られていました。今回紹介する系統的レビ…
公開日: 2026年09月10日 08:47
ヤム芋の栄養と機能性成分を整理、農産業への活用可能性を探る総説
ヤム芋と呼ばれる作物をご存じでしょうか。Dioscorea属に含まれる塊茎作物で、熱帯・亜熱帯地域を中心に古くから栽培されてきました。日本でもヤマノイモ科の芋は馴染み深い食材ですが、世界的にはより多様な種が食用・産業用に利用されています。今回紹介する総説論文は、こうしたヤム芋のうちD. alata、…
公開日: 2026年09月10日 08:42