研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ホウレンソウとタナーズセンナの花を練り込んだパスタ、栄養と調理特性はどう変わるか
パスタは小麦粉が主原料のため、食物繊維や抗酸化成分は控えめになりがちな食品です。こうした食品に野菜や植物由来の成分を加えて機能性を高めようとする研究は各地で行われており、今回紹介する研究では、ホウレンソウの粉末とタナーズセンナ(Tanner's Cassia)の花の抽出物をパスタに配合し、できあがっ…
公開日: 2026年09月10日 08:51
COPDの低栄養、どう見抜く? 高齢者向け栄養指数と体組成の位相角を比べた研究
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は世界的に患者数の多い呼吸器の病気で、進行すると体重減少や筋肉の消耗を伴う「低栄養」を合併しやすいことが知られています。入院患者を対象とした過去の報告では、COPD患者の3〜6割が低栄養状態にあるともされます。低栄養は呼吸筋の働きを弱め、入院の長期化や生活の質の低下にもつ…
公開日: 2026年09月09日 05:35
塩分摂取と腸内細菌叢の関係を大規模コホートで調べた研究
塩分の摂りすぎが血圧や心血管系に良くないことはよく知られていますが、その仕組みのすべてが解明されているわけではありません。近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)が全身の健康に関わることが注目されており、マウスやラットを使った実験では高塩食が腸内細菌の構成を乱し、腸のバリア機能を損なう可能性が報告されてきま…
公開日: 2026年09月08日 19:47
血で赤く染まった卵を光で見分ける、二つの波長を使った検査法の研究
スーパーで売られている白い卵の中に、ごくまれに殻を割ると黄身や白身に赤い血の斑点が混じっていることがあります。これは「血斑卵」と呼ばれ、産卵時に卵巣や卵管の血管が破れることで生じる自然な現象で、健康上の害はないとされていますが、消費者にとっては見た目の点で敬遠されがちです。台湾の国立中興大学と国立台…
公開日: 2026年09月07日 05:01
ビタミンD不足と腹部大動脈瘤の発症リスク——50万人規模の電子カルテデータを用いた研究
腹部大動脈瘤(AAA)は、お腹の大動脈の壁が徐々に膨らんでいく病気で、自覚症状がないまま進行し、破裂すると命に関わることがあります。高齢、男性、喫煙、高血圧、動脈硬化性の病気などが発症のリスクを高めることは知られていますが、それ以外に見直しの余地がある要因は十分にわかっていません。今回、台湾の奇美医…
公開日: 2026年09月05日 01:36
台湾の学校給食1270万食データが示す、都市と農村の『食の中身』の違い
学校給食は、家庭の経済状況にかかわらずすべての子どもが日々口にする数少ない栄養バランスの取れた食事だと考えられています。だからこそ、給食に何が出されているかは、子どもたちの食の公平性に直接関わる問題です。しかし、都市部と農村部で給食の中身に違いがあるのか、あるとすればどのような違いなのかは、大規模な…
公開日: 2026年09月03日 05:26
低ビタミンDと線維筋痛症の発症リスク:大規模コホート研究の紹介
線維筋痛症は、全身の広範な痛みやこわばり、疲労感などを特徴とする慢性疾患で、原因がはっきりしないことも多く、診断や治療に悩む患者さんが少なくありません。これまでの横断研究では、線維筋痛症の患者さんは血中のビタミンD濃度が低い傾向にあることが報告されてきました。しかし、ビタミンD不足が先にあって線維筋…
公開日: 2026年08月25日 22:39
尿酸値が高くなりやすい体質、ベジタリアン食で防げる?台湾の大規模研究が調べたこと
健康診断で「尿酸値が高め」と言われたことはないでしょうか。高尿酸血症は痛風だけでなく、代謝や心血管の病気とも関わりがあるとされています。食生活を見直せば防げるのか、それとも生まれ持った体質の影響が大きいのか、気になるところです。
公開日: 2026年08月22日 11:29
ベナンのオクラ栽培、農家によって何が違う?全国調査で見えた3つの営農タイプと共通の悩み
オクラは西アフリカの食卓に欠かせない野菜のひとつで、食料安全保障の面でも重要な作物とされています。ところがベナンでは、そのオクラの平均収量が同国内でも特に低い部類にとどまっており、実際に農家がどのように栽培を行っているのか、その実態は十分に把握されていませんでした。今回紹介する研究は、ベナン全国の農…
公開日: 2026年08月22日 04:55
とろみ調整食で栄養は本当に足りているのか?高齢者の嚥下障害と『摂取量ギャップ』を考える
飲み込みにくさ(嚥下障害)を抱える高齢者は、長期療養の現場で決して珍しくありません。誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)を防ぐために、食事は「テクスチャー変更食(TMF)」と呼ばれる、とろみをつけたりペースト状にしたりした形態に調整されることがよくあります。国際的な基準であるIDDSI(国…
公開日: 2026年08月19日 01:28
腹の音は食事のタイミングを知らせるサイン?台湾の大学生を対象にした食事支援アプリ開発の基礎研究
お腹が鳴る音、いわゆる「腹部音」を、健康的な食事をサポートするアプリのヒントとして使えないか——そんな発想に基づく研究が報告されています。多くの栄養管理アプリはカロリー計算や食事記録が中心ですが、日々の生活の中で無理なく続けられる、もっと負担の少ない仕組みが求められているという問題意識から出発した研…
公開日: 2026年08月14日 23:27
シソの粉末をエビの餌に混ぜると病気に強くなる? ウシエビとAHPNDをめぐる研究
エビ養殖は世界の水産物供給の重要な一角を担っていますが、感染症の流行はその持続可能性を脅かす大きな課題です。なかでも「急性肝膵臓壊死症(AHPND)」は、Vibrio parahaemolyticus(ビブリオ・パラヘモリティカス)という細菌がつくるPirAB vpという毒素によって引き起こされる、…
公開日: 2026年08月08日 23:28