著者の所属・活動拠点の国は、台湾です。

掲載誌:Nutrients

ライセンス: CC BY 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

研究チームは、台湾の幼児を対象に、超加工食品の摂取量が栄養素の摂取、体格、虫歯、便通の症状とどのように関連するかを調べました。背景には、東アジアの幼児では、超加工食品の摂取と健康の関係について十分な研究がないことがあります。

何を、どのように調べたか

対象は2~6歳の822人です。保護者が回答した107項目の食品摂取頻度調査を使い、食品の加工度によるNOVA分類を調整した枠組みに基づいて、摂取エネルギーに占める超加工食品の割合を推定しました。その摂取量と、栄養素の摂取状況、体格、虫歯、保護者が報告した便通の症状との関連を調べました。体格のデータは777人、歯科のデータは746人で得られました。これは、ある時点の摂取状況と健康状態を調べる横断研究です。

主な報告結果

超加工食品は摂取エネルギーの15.12%を占めていました。摂取量が多いほど、食物繊維、たんぱく質、一部のビタミン・ミネラルの摂取が少なく、飽和脂肪酸とナトリウムの摂取が多いことが報告されました。体格には統計学的に有意な違いはありませんでした。摂取量で4群に分けると、虫歯のある子どもの割合は最も少ない群で12.8%、最も多い群で31.2%で、他の要因を調整した有病割合の比は2.27でした。また、最も少ない群に比べ、摂取量が下から3番目の群では排便回数が少ない症状と硬い便の割合が高く、調整後の比はそれぞれ1.48、1.23でした。ただし、最も摂取量が多い群では、これらの便通症状との関連は統計学的に有意ではありませんでした。

この報告が示すこと

著者らは、超加工食品の摂取が多いことは、好ましくない栄養素の摂取状況や虫歯、一部の便通症状と関連すると結論づけています。ただし、便通症状との関連は摂取量が最も多い群で明確ではなく、単純に摂取量とともに増える結果ではありません。また、横断研究のため、食品の摂取と健康状態のどちらが先だったかは確定できず、超加工食品がこれらの状態を引き起こしたと示すものではありません。

原著論文の著者・所属:Shu-Chi Mu(Department of Pediatrics, Shin-Kong Wu Ho-Su Memorial Hospital, Taipei 11101, Taiwan; School of Medicine, College of Medicine, Fu-Jen Catholic University, New Taipei City 24205, Taiwan)、Sing-Chung Li、Shan-Ching Hsu(Department of Food Science, Nutrition, and Nutraceutical Biotechnology, Shih Chien University, Taipei 10462, Taiwan)、Yi-Ling Chen(Department of Pediatrics, Shin-Kong Wu Ho-Su Memorial Hospital, Taipei 11101, Taiwan)、Yu-Tung Chang(Department of Food Science, Nutrition, and Nutraceutical Biotechnology, Shih Chien University, Taipei 10462, Taiwan)、Shu-Fen Liao(Department of Education, Shin Kong Wu Ho-Su Memorial Hospital, Taipei 11101, Taiwan)、Chiao-Ming Chen

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Shu-Chi Mu, Sing-Chung Li, Shan-Ching Hsu, et al. Ultra-Processed Food Intake Is Associated with Dietary Quality, Dental Caries, and Constipation-Related Symptoms Among Preschool Children in Taiwan: A Cross-Sectional Study. Nutrients 2026-11-05. DOI: 10.3390/nu18213670. 原著ライセンス:CC BY.