研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
動物コラーゲン由来の血圧降下ペプチドに関する研究知見を整理した総説
高血圧は世界的に大きな健康課題です。著者らが引用する推計では、2023年時点で30〜79歳の成人のうち約14億人、この年齢層の33%が高血圧とされています。そのうち診断を受けているのは54%、治療を受けているのは42%、血圧が十分に管理できているのは21%にとどまると紹介されています。著者らは、合成…
公開日: 2026年10月07日 06:10
アルカリ性過酸化水素処理でジャガイモの皮はどう変わるか:繊維素材としての性質を調べた研究
ジャガイモの加工では大量の皮が出ます。皮は剥き方によって元のイモの重さの約15〜40%を占めるとされ、食物繊維やでんぷん、たんぱく質、ポリフェノール類を含みます。しかし現在は主に家畜飼料やエネルギー源に回されており、食品素材としてはあまり活用されていません。
公開日: 2026年10月07日 05:37
植物性タンパク質と動物性タンパク質は中高年の筋肉にどう関係するか:31件の研究を整理したシステマティックレビュー
年齢を重ねると、骨格筋の量や力は少しずつ低下していきます。加齢に伴って筋肉量と筋力が落ちる状態は「サルコペニア」と呼ばれ、心身の活力が弱った「フレイル」につながることがあります。筋肉を保つには食事からタンパク質を十分にとることが大切とされています。ただし、肉や魚、乳製品などの動物性タンパク質と、豆類…
公開日: 2026年10月06日 22:30
タイバジル精油の蒸気が収穫後のマンゴーの品質に与える影響
マンゴーは収穫後も熟し続け、果皮の色が変わり、軟らかくなるとともに、病気による傷みも起こりやすくなります。研究チームは、タイバジルから得られる精油の蒸気が、マンゴー品種「ナムドクマイ・シートン」の収穫後の品質や、果実に黒い病斑を生じさせる炭疽病にどう影響するかを調べました。
公開日: 2026年10月06日 05:29
赤いスイレンの花びら、乾燥方法による成分と品質の違い
赤いスイレン(Nymphaea × rubra)の花びらには生理活性成分が含まれていますが、水分が多く、化学反応や微生物の活動によって傷みやすい性質があります。乾燥は保存期間を延ばす手段ですが、乾燥方法によって成分や品質、水分の吸着しやすさがどう変わるかについては、情報が限られていました。
公開日: 2026年10月05日 05:48
赤米の酒かすをパンに活用する研究――栄養成分と膨らみのバランス
研究チームは、赤米から酒を造った後に残る酒かすを、小麦粉の一部に代わるパンの原料として使えるか調べました。十分に活用されていない発酵の副産物を食品に生かし、栄養成分を増やしながら、パンとしての品質を保てる配合を見つけることが目的です。
公開日: 2026年10月04日 14:48
大腿骨近位部骨折手術後の経過と、術前のビタミンD・虚弱(フレイル)との関係を調べた研究
高齢になると、転倒などの軽い外力でも股関節近くの骨が折れることがあります。こうした骨折は「脆弱性骨折」と呼ばれ、手術後の合併症が生活の質や回復に大きく影響します。
公開日: 2026年10月01日 21:41
バニリン酸を二つつないだ新しい化合物 ― 抗酸化作用と、マクロファージでの一酸化窒素抑制
バニリン酸は、オリーブや穀類、緑茶、果汁、ビール、ワインなどの食品や薬用植物に含まれるポリフェノールの一種です。著者らの説明によれば、バニリン酸には活性酸素などの不安定な分子(フリーラジカル)を無害化する抗酸化作用や、炎症を抑える作用が知られています。こうした働きの鍵になるのが、分子内にあるフェノー…
公開日: 2026年10月01日 10:19
袋栽培のサツマイモ「栗こがね」にパクロブトラゾールを与えるとどうなるか
サツマイモは炭水化物に加えてビタミンや食物繊維、抗酸化成分を含む作物として知られています。なかでも「栗こがね」は栗のような風味と黄金色の果肉をもつ日本のサツマイモ品種です。しかし論文は、タイでのサツマイモ生産には課題があると述べています。雨季に水を過剰に受け取ると、つるや葉ばかりが茂り、光合成でつく…
公開日: 2026年09月30日 08:47
発芽オーツ麦にセレンを取り込ませる——超音波抽出でセレン結合多糖画分を得た研究
セレン(Se)は体内で作ることができず、食事から摂る必要がある必須微量元素です。研究チームによれば、セレンは抗酸化の仕組みに関わることで体内の酸化還元バランスの維持と深く結びついています。ただし、その働きや安全性は化学的な形に大きく左右されます。亜セレン酸塩などの無機セレンは、セレノシステインやセレ…
公開日: 2026年09月30日 06:46
食用サボテン(ウチワサボテン)の茎に含まれる成分は、コルヒチン処理と生育段階でどう変わるか
ウチワサボテン(Opuntia ficus-indica)は、乾燥した環境でもよく育つ植物で、その平たい茎(クラドード、茎節)は食用にされています。著者らによれば、この茎節にはポリフェノール(植物がつくる抗酸化性の化合物の総称)やフラボノイド(ポリフェノールの一群)が比較的多く含まれ、食材としての機…
公開日: 2026年09月29日 13:41
マスタード搾りかすからタンパク質を取り出す——抽出方法の違いが性質を変える
カラシナ(Brassica juncea、ブラウンマスタードやオリエンタルマスタードとも呼ばれます)の種子は、食用油の原料や香辛料として世界中で使われています。研究チームの説明によれば、油を搾ったあとに残る「種子ミール」や「搾りかす」は、もとの種子の重量の半分以上を占めるうえ、必須アミノ酸をすべて含…
公開日: 2026年09月29日 13:19