研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
オホーツク海の主要な漁獲魚に微量元素はどのようにたまるのか
オホーツク海は、海底や陸上の火山活動、そして深い層の水が表層へ湧き上がる「湧昇(ゆうしょう)」によって、栄養となる元素や各種の元素が多く含まれる特徴的な海域です。著者らは、この条件が高い生物生産力を支え、この海域をロシアの重要な漁場にしていると説明しています。ロシアの水産資源全体の漁獲のおよそ40%…
公開日: 2026年09月28日 08:46
イチゴピューレの加熱条件を探る――ビタミンCと香味を両立させる温度と時間
イチゴ(Fragaria × ananassa Duch.)は、アスコルビン酸(ビタミンC)やフェノール性化合物、食物繊維などを含む果実ですが、収穫後の日持ちが短く、冷蔵していても品質が落ちやすいという難点があります。そのため加工品、たとえばピューレのような均質な製品に仕上げることが一般的で、その工…
公開日: 2026年09月28日 04:56
発酵乳製品の冷蔵保存中に何が増えるのか──ペプチドと代謝物の網羅的な分析
ヨーグルトやケフィアなどの発酵乳製品は、微生物(スターター培養)の働きによって牛乳が変化したものです。その過程で、牛乳に元々含まれていたタンパク質や糖、脂質が分解されたり作り変えられたりして、さまざまな小さな分子が生まれます。研究チームは、こうした微生物由来の分子の多くが人の健康に影響しうる生物活性…
公開日: 2026年09月25日 05:44
カザフスタン中部の都市部に住む児童・生徒864人の食習慣を調べた研究
学齢期は、その後の人生にも影響しうる食習慣が形づくられる時期であり、成長にともなって栄養素の必要量も増えます。研究チームは、この時期の食事のあり方を知る手がかりとして、主な食品群をどのくらいの頻度で口にしているかに注目しました。ある一日だけの記録ではとらえにくい、日常的で安定した食べ方の特徴を描き出…
公開日: 2026年09月25日 05:13
トマトの搾りかすが食品包装に? カゼイン酸塩フィルムに配合する研究
トマトジュースやピューレを作る過程では、皮や種などの副産物が大量に発生します。こうした農産加工の副産物をどう活用するかは、食品産業にとって身近な課題です。今回紹介する研究は、このトマト副産物から得られる「オレオレジン」という抽出成分を、食品を包む生分解性フィルムの材料に混ぜ込み、その性質がどう変わる…
公開日: 2026年09月10日 10:22
高齢者の慢性腎臓病、タンパク質制限と低栄養のジレンマをどう乗り越えるか
慢性腎臓病(CKD)は加齢とともに患者数が増える病気で、進行を抑える食事療法としてタンパク質摂取量を制限する低タンパク食が広く用いられています。しかし高齢者では、この食事制限がかえって別の問題を招くことがあります。ロシアの研究者らが、老年科での栄養リハビリテーションの症例をもとに、透析を受けていない…
公開日: 2026年09月10日 08:34
高齢者のむせを防ぐ食事へ 鶏肉パテの配合を数式で最適化する試み
年齢を重ねると、噛む力や飲み込む力が少しずつ衰えていきます。食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまう「誤嚥」のリスクが高まり、これがきっかけで食欲が落ち、必要な栄養素が不足してしまう高齢者も少なくありません。とくに嚥下障害(飲み込みが困難になる症候群)を抱える人にとっては、安全に飲み込める食感であり…
公開日: 2026年09月08日 20:40
乳製品の『微生物の顔ぶれ』をゲノム解析で読み解く研究とは
ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品には、目には見えない無数の微生物が関わっています。乳酸菌のように発酵に欠かせないプロバイオティクス菌もいれば、条件次第で健康リスクとなりうる日和見菌、明確な病原菌、さらには品質を損なう腐敗菌まで、乳と発酵乳製品の微生物の顔ぶれは非常に多様であることが知られています。…
公開日: 2026年09月08日 20:38
発酵食品の乳酸菌はなぜ抗生物質耐性をチェックされるのか——スターター・プロバイオティクス菌株の安全性評価を考える
ヨーグルトやチーズ、発酵乳製品などに使われるスターター菌やプロバイオティクス菌は、これまでも『どの菌種か』『病原性や毒素産生がないか』『発酵に適した性質を持つか』といった観点で安全性が確認されてきました。しかし近年、これらの食品用微生物の安全性を語るうえで、もう一つの重要な論点が浮上しています。それ…
公開日: 2026年09月08日 19:51
パスタにミールワーム粉を配合すると何が変わるのか——ロシアの研究チームが栄養と品質を検証
世界の人口増加にともない、食料としてのタンパク質をどう確保するかは食品分野の大きな課題になっています。牛や豚などの家畜に代わるタンパク源として近年注目されているのが、昆虫食です。今回紹介する研究は、食用昆虫の中でも代表的な存在であるチャイロコメノゴミムシダマシ(学名:Tenebrio molitor…
公開日: 2026年09月08日 17:29
「DDTとその代謝物」という表示は何を意味するのか——残留農薬の基準表示をめぐる研究
スーパーで売られている食品には、残留農薬の基準値が細かく定められています。その代表格の一つが、かつて世界中で使われた有機塩素系殺虫剤DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)です。ロシアの技術規則では「DDTとその代謝物」という項目がすべての食品で申告義務の対象になっていますが、実はこの表現自体が…
公開日: 2026年09月07日 04:56
肥満と3つの遺伝子多型、食事の傾向は男女で違うのか——ロシアの単施設研究から
同じ「肥満」でも、体に起きているリスクや、その背景にある食習慣は一人ひとり違います。近年注目されているのが、生まれ持った遺伝的な体質(多型)が、実際にどんな食事を選びやすいかや、代謝リスクにどう関わるかという視点です。ロシアの研究チームが、肥満のある成人348人を対象に、3つの遺伝子多型と日常の栄養…
公開日: 2026年09月02日 04:51