研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
飼料から肉、加工品まで――安定同位体比で食肉の「出どころ」をたどる試み
食肉や肉製品は世界中で広く食べられています。比較的高価なため、安い原料へのすり替えなどの偽装が起こりやすく、本物かどうかを確かめる方法が求められています。ロシアの研究チームは、この課題に安定同位体比という指標で取り組みました。
公開日: 2026年10月19日 11:27
イチゴ果汁に超音波と電気パルスを順に当てる非加熱処理:色素・色・品質への影響を調べた研究
果汁の安全性と保存性を確保する標準的な方法は加熱殺菌(パスチャライゼーション)です。ただし熱をかけると、栄養や風味、色に関わる成分が損なわれることがあります。果汁が褐色に変わる褐変や、糖が分解してできるヒドロキシメチルフルフラール(HMF)という化合物の生成も起こりやすくなります。そこで、熱を使わな…
公開日: 2026年10月19日 11:12
ブロッコリーの茎と花蕾の粉末を加えた食パンの品質・抗酸化性・官能特性を調べた研究
パンは多くの人が日常的に食べる主食ですが、精製した白い小麦粉だけで作るパンには、植物由来の生理活性成分があまり含まれていません。そこで研究チームは、ブロッコリーを粉末にして食パンに加え、栄養面の特性を高められるかを検討しました。
公開日: 2026年10月19日 07:57
「健康の味方」と「輸出品」のあいだで:ブジュンブラの消費者は紅茶の健康効果をどう捉えているか
東アフリカのブルンジでは、茶は外貨を稼ぐ輸出品として2番目に大きな位置を占め、6万人を超える小規模茶農家の暮らしを支えています。標高の高い産地で育つブルンジ茶は、国際的なオークションで高く評価されています。一方で研究チームは、ブジュンブラの住民が自国の茶の具体的な健康効果をどの程度知っているかは、こ…
公開日: 2026年10月16日 12:41
肥満と妊娠する力:食事の影響と薬物治療の可能性を整理した総説
この論文は、肥満と「妊娠する力(妊孕性)」の関係について、これまでに発表された研究を整理し、論じた総説です。著者らは、肥満を多くの要因が関わる慢性的な代謝の病気としてとらえています。そのうえで、食事が発症に大きく関わっている点と、生殖機能への影響、さらに妊娠を考える前の時期に薬で肥満を治療する選択肢…
公開日: 2026年10月16日 04:44
アーモンドを原料にした発酵飲料「ラクトゼン」の開発と品質評価
ヨーグルトやケフィアのような発酵乳製品は、乳酸菌を含む飲料として広く親しまれています。しかし、菜食主義の人、乳糖不耐症の人、乳たんぱく質にアレルギーのある人には利用しにくいという課題があります。著者らは、植物を原料にした発酵飲料の市場には、伝統的な発酵乳製品と風味が異なるものや、乳酸菌などの有用な微…
公開日: 2026年10月13日 04:59
魚の消費量は何に左右されるのか ロシアと各国の動向から主な要因を整理した研究
ロシアでは、国民1人あたりの魚介類の消費量を年28キログラムに引き上げることが政策目標とされています。この値は保健省の推奨に基づくもので、国内消費の拡大とあわせて、輸出収入を2030年までに85億ドルへ伸ばすことも目標に掲げられています。
公開日: 2026年10月12日 10:03
栽培地の環境と草姿の違いはササゲ種子のデンプン・タンパク質・アントシアニンにどう関わるか
ササゲ(学名 Vigna unguiculata)は乾燥に強いマメ科作物です。種子にはタンパク質やデンプン、生理活性をもつ成分が多く含まれます。著者らは、気候変動が進むなかでロシア南部での栽培が有望な作物だと位置づけています。
公開日: 2026年10月12日 06:25
ビタミンB1・B2・B3・B6の食事からの摂取量と胃がんの関係:国際共同データを統合した解析
胃がんは今も世界的に大きな健康課題です。ピロリ菌感染のほか、塩蔵食品、赤肉や加工肉、飲酒などの食習慣が危険因子として知られていますが、ビタミンなどの微量栄養素がどう関わるかについては、これまでの研究結果が一致していませんでした。
公開日: 2026年10月11日 08:40
ソーセージの脂肪を魚の油で置き換える試み:文献レビューが示す可能性と課題
ソーセージなどの加工肉は手軽で人気がありますが、豚の脂身など陸上動物の脂肪を多く使うため、飽和脂肪酸やコレステロールが多くなりがちです。論文はこうした伝統的な製法のソーセージについて、飽和脂肪酸とコレステロールの多さが心血管疾患や肥満のリスクを高める要因と関連づけられる、という問題意識から出発してい…
公開日: 2026年10月07日 23:54
大豆から生まれる成分「エクオール」――作れない人を作れる人に変えられるか、臨床試験の系統的レビュー
大豆に含まれるイソフラボンは、更年期症状の緩和や心血管・認知機能の健康との関連が注目されてきた成分です。ただし観察研究では良い結果が示される一方、ランダム化臨床試験(参加者をくじ引きのように割り付けて効果を比べる試験)の結果は一致していません。
公開日: 2026年09月30日 21:29
腸内細菌ハフニア・アルベイとそのタンパク質抽出物がマウス腸管の消化酵素に与える影響
肥満や糖尿病の広がりを背景に、腸内細菌のバランスを整える手段として、プロバイオティクス(健康によい働きが期待される生きた微生物)への関心が高まっています。その一つが Hafnia alvei(ハフニア・アルベイ)HA4597 という細菌株で、一部のソフトチーズの製造にも使われ、健康な人の腸内にも存在…
公開日: 2026年09月30日 04:56