研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
高齢者介護施設における管理栄養士の役割を国際比較した研究
長期介護施設(LTC:long-term care homes、日本でいう特別養護老人ホームなどの入所型施設にあたる)では、管理栄養士が入居者の健康や生活の質を高めるうえで重要な役割を担うとされています。しかし研究チームは、その役割が世界的にどのように位置づけられているのかは十分に理解されていないと…
公開日: 2026年09月23日 04:56
水不足の稲作を支えるか——バイオフィルム微生物肥料が稲の生育・収量・玄米成分に与えた影響
稲は主食作物のなかでも特に多くの水を必要とします。著者らは、稲作が世界の灌漑用水の34〜43%を占め、淡水取水量全体の24〜30%に関わると報告されている点を出発点としています。スリランカの慣行的な稲作では、米1kgを生産するのにおよそ3,000〜5,000Lの水が必要とされ、小麦・大麦・トウモロコ…
公開日: 2026年09月22日 05:57
乾燥中のリンゴはどう硬くなるのか——マイクロ波を断続的に使う乾燥法と熱風乾燥の比較
果物や野菜は水分を80〜95%含むため傷みやすく、乾燥は保存のために広く使われてきた方法です。しかし水分が抜けていく過程で、食品の組織は縮んだり潰れたりし、表面が硬い殻のようになる「ケースハードニング(表面硬化)」が起きることもあります。こうした変化は、乾燥品の食感や品質を大きく左右します。
公開日: 2026年09月22日 05:31
多嚢胞性卵巣症候群と過体重を持つ女性を対象に、排卵誘発前のカロリー制限食とメトホルミンを比べる臨床試験の計画
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、生殖年齢の女性にみられる内分泌・生殖の病気で、著者らによれば有病率は最大で12%に達します。月経不順や不妊、過体重・肥満や糖尿病といった代謝面の問題、さらに心理面や皮膚の症状などが現れ、排卵が起きないことによる不妊の最大の原因とされています。論文では、体の健康だけで…
公開日: 2026年09月21日 07:43
超加工食品と肥満の研究で「いつ食べたか」は見落とされているのか——測定方法を問い直すレビュー
超加工食品(UPF)と肥満の関係を調べる研究のほとんどは、食事に占めるUPFの割合を一つの数値で表しています。具体的には、Nova分類の第4群(超加工食品)に由来するエネルギーや重量の比率を計算し、それを複数日にわたって平均した値です。この総説の著者らは、この単一の数値が事実上「曝露そのもの」として…
公開日: 2026年09月19日 11:51
キンモクセイ果皮のアントシアニン:シアニジン-3-O-ルチノシドを主成分とする色素系の組成と性質
研究チームは、キンモクセイ(Osmanthus fragrans)の果実の皮を、アントシアニンを利用した天然着色料の原料として使えるかどうかを調べました。アントシアニンは、果実や花の赤〜紫の色のもとになる植物色素の一群で、食品の色づけに使われる天然色素としても知られています。キンモクセイは花の香りで…
公開日: 2026年09月17日 10:45
果物・野菜の摂取と肌の黄色みの関係を調べた研究
果物や野菜の摂取不足は、世界で年間およそ390万人の死亡に関わるとされ、いくつかの非感染性疾患のリスク上昇とも関連づけられています。オーストラリアの成人で推奨量を満たしているのは4%にすぎないと研究チームは指摘しています。果物・野菜に多く含まれるカロテノイドは、赤・橙・黄の色のもとになる脂溶性の色素…
公開日: 2026年09月17日 07:56
MTHFR遺伝子型をふまえた個別化サプリメント療法と心理的苦痛の変化:オーストラリアの診療記録をふり返った研究
不安症やうつ病は世界的に大きな負担となっている一方で、既存の薬物療法や心理療法では十分に改善しない患者が少なくありません。そこで著者らが注目したのが、葉酸やホモシステイン、メチル化にかかわる「一炭素代謝」と呼ばれる体内の代謝経路です。この経路は、セロトニンやドパミンといった神経伝達物質の合成や、遺伝…
公開日: 2026年09月17日 07:07
莢の肥大期に3日間の高温を受けたレンズマメの種子品質はどう変わるか
レンズマメは世界50か国以上で栽培される温帯性の食用豆で、たんぱく質を多く含む作物として需要が高まっています。研究チームによれば、オーストラリアは世界第3位の生産国で、栽培は南オーストラリア州とビクトリア州の降水量が少ない地域が中心です。これらの地域では高温と水不足がしばしば収量を制約しており、論文…
公開日: 2026年09月16日 05:30
多内分泌代謝性卵巣症候群(PMOS)の食事支援をめぐる栄養士の実践——妨げとなる要因と支えとなる要因の調査
多内分泌代謝性卵巣症候群(PMOS)は、生殖年齢の女性にみられる頻度の高い内分泌(ホルモン)の疾患です。国際的な根拠にもとづく診療指針では、食事や栄養を含む生活習慣への働きかけが第一に選ばれる対応として位置づけられています。そのため、栄養の専門資格をもつ管理栄養士・栄養士(ダイエティシャン)は、こう…
公開日: 2026年09月15日 18:54
世界の水田から出るメタン、60年で3倍に — 一方で「コメ1キロあたり」の排出は低下
メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に寄与する気体で、論文によれば、これまでの世界平均地上気温の上昇に0.5℃以上分を寄与してきたとされています。大気中にとどまる期間が9〜12年と比較的短い一方、20年の時間スケールでみた温暖化への影響は二酸化炭素の84倍とされ、排出を抑えることが近い将来の気候対策…
公開日: 2026年09月15日 09:34
アスタキサンチンの供給源によって変わる大西洋サケの粘膜と健康――飼料試験の報告
養殖される大西洋サケ(Salmo salar)の飼料には、赤い色素であるアスタキサンチンが加えられます。この色素には化学的に合成されたものと、微細藻類ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)に由来する天然のものがあります。研究チームは、同じ色素でも供給源が違えば…
公開日: 2026年09月14日 22:10