研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ビタミンD3とがん予防――生物学的な仕組みと臨床研究の現状を整理した文献レビュー 研究論文OpenAlexポーランド

ビタミンD3とがん予防――生物学的な仕組みと臨床研究の現状を整理した文献レビュー

ビタミンD3(コレカルシフェロール)は、紫外線B波を浴びた皮膚でつくられるほか、食事からも取り込まれるステロイド前駆ホルモンです。カルシウムとリンの代謝や骨の働きに関わることはすでに確立していますが、著者らは、それ以外にビタミンD3ががんの発生や進行に影響しうるという研究が増えている点に注目しました…

公開日: 2026年09月22日 21:33

コオロギ粉末の食中毒菌をクルクミン・青色光・弱い加熱の組み合わせで減らす試み 研究論文OpenAlexポーランド

コオロギ粉末の食中毒菌をクルクミン・青色光・弱い加熱の組み合わせで減らす試み

昆虫を原料とする食品は、たんぱく質や脂質、ミネラルを含む食材として関心が高まっています。とくにヨーロッパでは、見た目への抵抗を減らすため、コオロギなどを粉末や濃縮物に加工して既存の食品に配合する形が広がっています。しかし研究チームは、市販の即席コオロギ製品からは腸内細菌科の菌やブドウ球菌などの微生物…

公開日: 2026年09月21日 04:57

ポーランドで食用に捕獲されたイノシシから住肉胞子虫を検出した研究 研究論文OpenAlexポーランド

ポーランドで食用に捕獲されたイノシシから住肉胞子虫を検出した研究

住肉胞子虫(Sarcocystis)は、捕食者と被食者の二種類の動物を行き来して生活する寄生性の原虫です。イノシシやブタは、このうち被食者側(中間宿主)の役割を担い、少なくとも二種類の住肉胞子虫に感染しうることが知られています。一つは Sarcocystis miescheriana で、イヌやキツ…

公開日: 2026年09月20日 06:12

地中海食と加齢黄斑変性——植物中心の食事パターンに関する研究のレビュー紹介 研究論文OpenAlexポーランド

地中海食と加齢黄斑変性——植物中心の食事パターンに関する研究のレビュー紹介

加齢黄斑変性(AMD)は、網膜の中心部にあたる黄斑が加齢とともに傷むことで視力が損なわれる病気です。著者らは、AMDが高齢者における回復しにくい視覚障害の主要な原因の一つであり、高齢化が進む社会において公衆衛生上の課題が増していると述べています。

公開日: 2026年09月19日 17:26

ラクダ乳の脂肪を使った母乳脂質の代替品づくり — 母乳との類似性を比べた研究 研究論文OpenAlexポーランド

ラクダ乳の脂肪を使った母乳脂質の代替品づくり — 母乳との類似性を比べた研究

母乳は乳児の栄養の基準とされますが、著者らによれば、生後0〜6か月で完全母乳育児を受けている乳児は44%にとどまります。母乳が得られない場合には育児用ミルク(乳児用調製粉乳)が代わりに用いられます。乳児のエネルギー摂取のおよそ半分は脂肪が占めるため、脂肪の質をどこまで母乳に近づけられるかが課題になり…

公開日: 2026年09月19日 08:15

ドングリから天然由来の溶媒でポリフェノールを取り出す——抽出条件を統計的に最適化した研究 研究論文OpenAlexポーランド

ドングリから天然由来の溶媒でポリフェノールを取り出す——抽出条件を統計的に最適化した研究

ナラやカシなどコナラ属(Quercus)の樹木が実らせるドングリは、季節ごとに大量に得られる一方で、産業的にはほとんど活用されていないバイオマスだと著者らは述べています。渋みや消化を妨げる作用のもとになるタンニンを多く含むため食用としては敬遠されてきましたが、そのタンニンを含むポリフェノール類は、酸…

公開日: 2026年09月19日 04:52

ポーランド軍人のビタミンD状態と、サプリメント・季節・GC遺伝子多型との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexポーランド

ポーランド軍人のビタミンD状態と、サプリメント・季節・GC遺伝子多型との関連を調べた研究

ビタミンDはカルシウムとリン酸の代謝の調節に関わり、多くの生理的プロセスにまたがる多面的な働き(プレイオトロピックな作用)をもつとされています。著者らは、ポーランドの軍人におけるビタミンDの充足状態を評価し、それがどのような要因と結びついているかを調べることを目的としました。

公開日: 2026年09月18日 10:16

脂肪浮腫(リポデーマ)の治療をどう組み立てるか――食事・理学療法・薬物・手術の研究状況を整理したレビュー 研究論文OpenAlexポーランド

脂肪浮腫(リポデーマ)の治療をどう組み立てるか――食事・理学療法・薬物・手術の研究状況を整理したレビュー

脂肪浮腫(リポデーマ)は、主に女性にみられる慢性かつ進行性の脂肪組織の異常です。著者らは、この状態が痛み、むくみ(浮腫)、動きにくさを伴い、生活の質の低下と結びついていると説明しています。近年は病気としての認知が広がってきたものの、成り立ちに複数の要因が関わることや、根拠にもとづく治療指針が十分に整…

公開日: 2026年09月17日 19:35

そばの殻を見直す——未活用の副産物に含まれる成分と食品利用をまとめた総説 研究論文Europe PMCポーランド

そばの殻を見直す——未活用の副産物に含まれる成分と食品利用をまとめた総説

そば(ソバ)は、タデ科ソバ属に分類される穀物のような作物です。実を食用のそば米(グロート)や粉に加工する際には、外側を覆う殻(果皮)を取り除く「脱ぷ」という工程が必要になります。著者らによれば、この工程で穀粒全体の重量のおよそ17〜20%が殻として取り除かれ、加工の現場では大量の副産物が生じます。国…

公開日: 2026年09月17日 14:29

使用済み茶葉から作った炭でトマトの鮮度を保つ試み 研究論文Europe PMCポーランド

使用済み茶葉から作った炭でトマトの鮮度を保つ試み

収穫後の果実や野菜が傷んで廃棄される量は世界的に大きな問題となっています。その大きな要因のひとつが、植物ホルモンの一種である「エチレン」です。エチレンは気体として果実から放出され、熟成や老化を進める働きを持ちます。トマトのように収穫後も熟し続ける果実(クリマクテリック型と呼ばれます)では、エチレンが…

公開日: 2026年09月17日 13:59

腸内細菌と食事は、小児がん経験者の長期的な認知・心理社会的な問題にどう関わるか——総説による整理 研究論文Europe PMCポーランド

腸内細菌と食事は、小児がん経験者の長期的な認知・心理社会的な問題にどう関わるか——総説による整理

小児の血液・腫瘍分野では治療法の進歩と治療プロトコルの強化が進み、生存率が大きく向上しました。その一方で、治療を終えたあとに長い年月をかけて現れる合併症が課題として浮かび上がっています。とくに思春期・若年成人(AYA)にあたる小児がん経験者では、時間をおいて現れる神経認知面の低下——集中力や記憶の働…

公開日: 2026年09月17日 13:55

がん治療の補助としてのケトン食——期待される効果と代謝面のリスクを乳がんを例に整理した総説 研究論文Europe PMCポーランド

がん治療の補助としてのケトン食——期待される効果と代謝面のリスクを乳がんを例に整理した総説

著者らは、近年がん領域で関心が高まっている「ケトン食」について、現時点でどこまでのことが科学的に言えるのかを、既存の研究をたどりながら整理しました。ケトン食とは、炭水化物の摂取を大きく制限し、そのぶん脂質を多くとる食事法です。体はエネルギー源を糖から「ケトン体」と呼ばれる物質へ切り替え、絶食に近い代…

公開日: 2026年09月17日 13:29