研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
肥満と酸化ストレスをつなぐ仕組みと、食事由来の抗酸化物質をめぐる総説
著者らはまず、肥満が世界規模の公衆衛生上の大きな課題になっていることを出発点に置いています。抄録によれば、過去数十年で有病率は劇的に上昇し、世界で10億人を超える人々が影響を受けているとされます。その背景として、座りがちな生活様式と、エネルギー密度が高い一方で栄養素に乏しい食事の広がりが大きな要因と…
公開日: 2026年09月14日 14:16
発酵食品を日常的に食べる量と心の状態の関連を調べた大学生調査
キムチや味噌、ヨーグルトのような発酵食品が、腸内の微生物を通じて心の状態に影響するのではないかという考え方があります。著者らは、これを「微生物ー腸ー脳軸」と呼ばれる経路として説明しています。特定の発酵食品や菌を使った管理された試験では、こうした食品が精神的な健康に働きかける可能性が示されてきました。
公開日: 2026年09月14日 03:07
常温保存で果実はどう劣化する? テルンアサムの品質変化を数式で追う研究
東南アジアで食用にされるナス科の果実「テルンアサム(Terung Asam、学名 Solanum lasiocarpum Dunal.)」は、収穫後に常温で保存されると徐々に色や硬さが変わっていきます。こうした品質劣化は、どの食材にも起こる現象ですが、いつどれくらいのペースで進むのかを数値で予測でき…
公開日: 2026年09月10日 09:10
冷凍パン生地の劣化を大豆オリゴ糖で抑える――グルテンと水分を守る仕組みを検証
冷凍生地は、あらかじめ成形した生地を冷凍・冷蔵で保管・輸送し、店舗で焼き上げる仕組みで、パン製造の現場を効率化してきました。生産と販売のタイミングを分けられるため人件費の削減や賞味期限の延長につながる一方、冷凍保存中に生地の品質が落ちていくことが長年の技術的な壁になっていました。今回紹介する研究は、…
公開日: 2026年09月09日 07:26
まき網漁に真空ポンプを導入すると何が変わるのか——マレーシア・サバ州の商業船で検証
魚を船に引き揚げる作業は、これまで人手による「玉網(たまあみ)すくい」が主流でした。しかし労働負担が大きく、漁業の担い手不足が進む中で、この作業をどう効率化するかは水産業の重要な課題です。今回紹介する研究は、マレーシア・サバ州の商業まき網漁船を対象に、真空式の魚ポンプ(吸い上げて魚を運ぶ機械)を導入…
公開日: 2026年09月09日 04:58
ワカサギ漁の「網の中にいる時間」は鮮度にどう影響するか——霞ヶ浦での比較研究
ワカサギ(Salangichthys microdon)は寿命1年ほどの小型魚で、市場では1キログラムあたり3000円を超えることもある地域経済上重要な魚種です。国内では北海道から九州まで分布し、2023年の国内漁獲量201トンのうち、茨城県の霞ヶ浦での漁獲が約2割を占めるとされています。もともと汽…
公開日: 2026年09月08日 20:37
手作業を機械化するダバイクルミ割り器、焙煎条件が油脂の酸化安定性を左右するとの研究結果
東南アジアのボルネオ島などに分布する樹木ダバイ(Canarium odontophyllum Miq.)の果実には、脂質を豊富に含む仁(種の中の可食部)があり、植物性の油脂資源として注目されています。ところがこの仁を果実から取り出す作業はこれまで手作業に頼っており、効率の悪さが利用拡大の妨げになって…
公開日: 2026年09月08日 04:52
都市部の低所得地域で暮らす子どもたち――栄養の『知識』は生活習慣を通じて生活の質に届く
栄養について正しい知識を持っていれば、それだけで健康的な生活につながる――そう考えたくなりますが、実際にはそう単純ではないようです。マレーシアの首都クアラルンプールにある都市部の低所得者向け集合住宅(フラット)で暮らす子どもたちを対象に、栄養に関する知識・態度・実践(KAP)と、健康関連QOL(生活…
公開日: 2026年09月08日 03:33
テングサ由来の寒天にウコン成分クルクミンを配合、魚の切り身の保存に役立つ生分解性フィルムを研究
スーパーで魚や肉を包んでいるプラスチック容器やラップは、便利な一方で自然界では分解されにくく、環境中に長期間残ってしまうことが課題とされています。こうした石油由来プラスチックの代替として近年注目されているのが、海藻などの天然素材から作る生分解性フィルムです。長崎大学などの研究グループは、日本で「テン…
公開日: 2026年09月02日 11:24
キクの葉から作った炭素ナノ粒子で、カット紫ヤムイモの腐敗を抑える研究
スーパーでよく見かけるカット済みの野菜や芋類は便利な反面、切り口から傷みやすく、カビや変色が起きやすいという弱点があります。中国・湖北中医薬大学のHubei Shizhen Laboratoryなどの研究グループは、花として利用されたあとに廃棄されるキク(Chrysanthemum morifoli…
公開日: 2026年09月02日 09:37
魚油の代わりに何を使うべきか?養殖魚のエサをめぐる『代謝物』からの検証
養殖業は世界で最も急速に拡大している食料生産分野のひとつです。その成長を支えてきたのが魚油で、魚の成長や健康、神経発達に欠かせないEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった長鎖多価不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。しかし魚油はもともと限られた天然の魚資源から作られるため、乱…
公開日: 2026年09月02日 07:29
マレーシアの発酵食品、ハラール性と安全性を化学分析で検証する試み
納豆やヨーグルトのように、微生物の働きを利用してつくる発酵食品は世界中で親しまれていますが、動物性の原料を使う発酵食品では「本当に豚などハラール(イスラム法で許容される)ではない原料が混入していないか」という認証の問題と、「発酵の過程で健康に影響しうる成分が生まれていないか」という安全性の問題が、同…
公開日: 2026年08月31日 21:33