研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
陸上養殖の病原体増殖をたどる——ヒラメ飼育システムの水質と因果推論による研究紹介
陸上に設けた水槽で魚を高密度に育てる集約的な養殖では、魚の排泄物や餌の残りに由来する代謝廃棄物がたまり、それをきっかけに病気が広がることが安定操業の大きな課題になっています。著者らは、病原体が増えるきっかけとなる環境側のしくみがまだよく分かっていない点を出発点としました。
公開日: 2026年09月27日 06:06
乳用子牛から分離されたビフィズス菌株の消化管耐性とサルモネラ抑制作用に関する研究
家畜の腸炎や肺炎、敗血症といった感染症を防ぎ、抑えるための手段として、抗生物質に代わるプロバイオティクスへの関心が高まっています。プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いて健康に役立つと期待される微生物のことです。
公開日: 2026年09月27日 05:59
海洋由来ペプチドの免疫調節作用と、オルガノイドを用いた評価基盤に関する総説
海は地球表面の7割以上を占め、多様な生物が生息しています。その中から見つかる「海洋由来ペプチド」は、免疫のはたらきを整えたり、酸化ストレスや炎症を抑えたりする作用を持つことが報告されてきました。ペプチドとは、アミノ酸がいくつかつながった小さな分子のことです。
公開日: 2026年09月25日 22:57
超加工食品の摂取割合と高齢者のフレイルの関連を調べた韓国の調査研究
世界的に人口の高齢化が進むなか、高齢者の健康課題として「フレイル」が注目されています。フレイルとは、加齢に伴って心身の予備力が低下し、虚弱な状態に近づいていることを指す概念です。
公開日: 2026年09月24日 22:22
食中毒細菌を壊さずに測る——質量分析と「スイッチングペプチド」を組み合わせた新しい免疫測定法
食品中の細菌を調べる方法として広く使われているのが、抗体が特定の相手にだけくっつく性質を利用した「免疫測定法(イムノアッセイ)」です。ただし一般的な方式では、固体の支持体に抗体を固定し、結合しなかった細菌や抗体を洗い流す工程が必要になります。研究チームは、細菌の大きさが数マイクロメートルであるのに対…
公開日: 2026年09月23日 05:25
腸内細菌の代謝物から「糖化ストレス」を和らげる成分を探す――菌株ごとの代謝プロファイル解析による研究
私たちの腸内にすむ細菌は、つくり出す代謝物を通じて全身の状態に影響することが知られています。近年は、生きた菌そのものではなく、菌に由来する代謝物やその調製物(ポストバイオティクス)を活用する研究が注目されています。
公開日: 2026年09月22日 06:15
乳酸菌の一種がマウスの脂肪肝と糖代謝に与えた影響を調べた研究
腸内にすむ細菌の集まり(腸内細菌叢)のバランスが崩れた状態は、「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」や糖尿病と関係があると指摘されてきました。MASLDとは、肥満や糖代謝の異常などの代謝の問題を背景に、肝臓に脂肪がたまる病気を指す呼び方です。
公開日: 2026年09月22日 01:28
ニジマスの卵から取り出した脂質が、免疫が抑えられたマウスに与えた影響
がん治療などに使われるシクロホスファミド(CY)という薬剤は、がん細胞の増殖を抑える一方で、免疫のはたらきを低下させる作用が知られています。そのため、免疫の低下をやわらげる自然由来の成分を探す研究が各地で進められてきました。
公開日: 2026年09月21日 09:11
腸内細菌ブラウティア属菌が、イソフラボンのさまざまなアルキルエーテルを切り離す
私たちの腸にすむ細菌は、食べ物に含まれる成分の形を変えることがあります。その一つ、ブラウティア属の嫌気性細菌MRG-PMF1(Blautia sp. MRG-PMF1)は、ビタミンB12(コバラミン)を必要とする酵素システムを使い、植物成分の「アリールメチルエーテル」と呼ばれる結合を切る働きが知られ…
公開日: 2026年09月21日 05:27
小さいサバばかりが水揚げされるのはなぜか──韓国の漁場移動と市場変化を追った研究
韓国の大型まき網漁業が水揚げするマサバ(Scomber japonicus)は、近年「魚が小さくなった」と懸念されてきました。漁獲量そのものは比較的安定しているのに、市場に並ぶのは小型魚ばかり。これは資源全体が小型化している兆候ではないか、という見方です。
公開日: 2026年09月19日 06:46
冷凍ごはんを室温で早く解凍するには — エタノール浸漬とトレハロース炊飯を組み合わせた研究
炊いたごはんを冷凍して保存する方法は、レトルトや冷凍の「すぐ食べられるごはん」を支える技術です。ただし冷凍すると米の内部に氷の結晶ができ、水分の分布が変わるため、でんぷんとタンパク質がつくる組織や食感が損なわれることがあります。研究チームは、この冷凍と解凍のふるまいを左右する要因を整理し、より扱いや…
公開日: 2026年09月19日 05:45
砂糖からデンプンや機能性成分をつくる酵素「アミロスクラーゼ」の研究動向を整理した総説
著者らは、アミロスクラーゼ(ASase)と呼ばれる酵素について、これまでに蓄積された知見を整理し、食品や医薬品の素材づくりに活かすための課題と方向性をまとめることを目的として、この総説をまとめています。
公開日: 2026年09月19日 05:22