研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

食物繊維は免疫療法の効きめを後押しするか がん患者を対象にした研究のまとめ 研究論文Europe PMCブラジル

食物繊維は免疫療法の効きめを後押しするか がん患者を対象にした研究のまとめ

がん治療の選択肢として、免疫の力を利用して腫瘍を攻撃する『免疫療法』が広がっています。近年、この治療の効果には腸内細菌の状態が関わっているのではないかという報告が増えており、腸内細菌に影響を与える身近な要素として食物繊維の摂取が注目されるようになりました。今回紹介するのは、がん患者における食物繊維摂…

公開日: 2026年09月04日 19:25

ブラジル・カアチンガ地域の伝統的コアーリョチーズ、微生物の多様性をDNA解析で調べる 研究論文Europe PMCブラジル

ブラジル・カアチンガ地域の伝統的コアーリョチーズ、微生物の多様性をDNA解析で調べる

ブラジル北東部リオ・グランデ・ド・ノルテ州のセリド地方は、乾燥した半乾燥地帯「カアチンガ」に属し、家族経営の酪農と伝統チーズづくりが地域の暮らしを支えてきました。なかでも「コアーリョチーズ」は、生乳にレンネット(凝乳酵素)を加えて固める伝統製法で作られる名物チーズです。ただし作り手によって原料や処理…

公開日: 2026年09月04日 11:28

クソニンジン由来成分をエサに混ぜると、ティラピア切り身の冷蔵保存はどう変わるか 研究論文Europe PMCブラジル

クソニンジン由来成分をエサに混ぜると、ティラピア切り身の冷蔵保存はどう変わるか

スーパーで買った魚の切り身が、数日でどれだけ鮮度を保てるか気にしたことはないでしょうか。魚は水分が多く、pHが中性に近く、不飽和脂肪酸も豊富なため、肉類に比べて傷みやすい食材です。合成の保存料に対する消費者の懸念が高まる中、植物由来の天然成分を使って冷蔵保存中の品質低下を遅らせようとする研究が進めら…

公開日: 2026年09月04日 07:30

スピルリナの『緑すぎる色』を弱める培養法とは 光を使わない培養で色調と栄養のバランスを探る研究 研究論文OpenAlexブラジル

スピルリナの『緑すぎる色』を弱める培養法とは 光を使わない培養で色調と栄養のバランスを探る研究

スピルリナは栄養価の高さから食品素材として注目されてきましたが、あの鮮やかな緑色が実は普及の壁になっているといいます。パンやスナック、飲料に加えると製品全体が強い緑色になり、消費者に受け入れられにくいことが課題として指摘されてきました。今回、ブラジル・リオグランデ連邦大学などの研究グループが、光を使…

公開日: 2026年09月04日 05:34

捨てられる松ぼっくりの「苞」から抗酸化成分を守る——キトサンで包むマイクロカプセル化研究 研究論文OpenAlexブラジル

捨てられる松ぼっくりの「苞」から抗酸化成分を守る——キトサンで包むマイクロカプセル化研究

南米原産のマツ科針葉樹アラウカリア・アングスティフォリア(ブラジルマツとも呼ばれる)は、種子(ピニャオンと呼ばれる食用の松の実)を採ったあとに、松ぼっくりの苞(松かさを構成するうろこ状の部分)が大量に残ります。この苞は松ぼっくり全体の約80%を占めるにもかかわらず、そのまま環境中に捨てられているのが…

公開日: 2026年09月04日 05:07

マテ茶とコーヒー果皮でつくるコンブチャ、発酵の道筋はどう違うのか 研究論文DOAJブラジル

マテ茶とコーヒー果皮でつくるコンブチャ、発酵の道筋はどう違うのか

紅茶を発酵させてつくる発酵飲料コンブチャは、近年では紅茶以外の素材を使う試みも研究されています。今回紹介する研究は、南米で親しまれているマテ茶と、コーヒー豆を精製する際に出るコーヒー果皮という二つの素材を使い、同じ条件でコンブチャを発酵させたときに、飲料の成分や微生物の顔ぶれがどのように違ってくるの…

公開日: 2026年09月04日 00:25

フレンチオーク樽のチップで熟成させたミードは、伝統的ミードとポリフェノール量が変わらない――ブラジル産商業製品の比較調査 研究論文OpenAlexブラジル

フレンチオーク樽のチップで熟成させたミードは、伝統的ミードとポリフェノール量が変わらない――ブラジル産商業製品の比較調査

ミード(蜂蜜酒)は蜂蜜を水と混ぜて発酵させたアルコール飲料で、人類最古の酒のひとつとされています。近年はトロピカルフルーツやスパイスを使った新しいスタイルが登場し、熟成にオーク樽の代わりにオークチップを使う手法も広がっていますが、商業生産されたオーク熟成ミードの化学的な特徴を調べた研究はまだ少ないの…

公開日: 2026年09月03日 08:35

オレンジの皮を捨てずに活かす:超音波と酵素で作る水溶性食物繊維の研究 研究論文OpenAlexブラジル

オレンジの皮を捨てずに活かす:超音波と酵素で作る水溶性食物繊維の研究

オレンジジュースやオレンジ製品を作る過程では、皮やアルベド(白い内果皮)などの副産物が果実重量の最大55%も発生するとされています。こうした残さは廃棄されると分解時に二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを発生させる一方で、カロテノイドやフラボノイド、ペクチン、食物繊維といった有用な成分を豊富に含んで…

公開日: 2026年09月03日 08:29

エビの筋肉にも「グリコサミノグリカン」あり——バナメイエビの廃棄部位から見えてきたもの 研究論文OpenAlexブラジル

エビの筋肉にも「グリコサミノグリカン」あり——バナメイエビの廃棄部位から見えてきたもの

グリコサミノグリカン(GAG)と呼ばれる糖鎖の仲間は、動物の細胞の表面や組織のすき間(細胞外マトリックス)に存在し、成長因子や酵素、サイトカインといったタンパク質と結びついて、体のさまざまな働きを支えていると考えられています。ヘパリンやコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などはその代表例で、これまでは牛…

公開日: 2026年09月03日 06:33

オーツと乳酸菌・酵母の共発酵で植物性飲料の機能性を高める試み マウス実験で腸内環境の変化も確認 研究論文OpenAlexブラジル

オーツと乳酸菌・酵母の共発酵で植物性飲料の機能性を高める試み マウス実験で腸内環境の変化も確認

牛乳の代わりにオーツや大豆、ナッツなどを原料にした植物性飲料は近年広がりを見せていますが、栄養面では乳製品に劣る部分もあると指摘されてきました。今回、ブラジルの連邦ラヴラス大学(UFLA)などの研究チームが、オーツ・アーモンド・ひまわりの種を原料にした飲料を、乳酸菌とその酵母を組み合わせて発酵させる…

公開日: 2026年09月02日 04:52

ブラジル産グリーンプロポリスは肥満・糖尿病に役立つのか——抗酸化・抗炎症作用を中心にまとめたレビュー研究 研究論文OpenAlexブラジル

ブラジル産グリーンプロポリスは肥満・糖尿病に役立つのか——抗酸化・抗炎症作用を中心にまとめたレビュー研究

プロポリスは、ミツバチが植物の芽や樹脂を集めて作る樹脂状の物質で、古くから抗菌・抗炎症・組織修復などの働きが伝統医療で利用されてきました。中でも「ブラジル産グリーンプロポリス」は新型コロナウイルス感染症の流行時に抗ウイルス作用が注目された一方、肥満や2型糖尿病といった代謝性疾患への効果を検討した研究…

公開日: 2026年09月02日 01:37

ペキー果肉パウダー、乳清たんぱく質配合で抗酸化成分の残りやすさが変化 スプレードライ製法を検証 研究論文OpenAlexブラジル

ペキー果肉パウダー、乳清たんぱく質配合で抗酸化成分の残りやすさが変化 スプレードライ製法を検証

ブラジルのセラード地域に自生するペキー(Caryocar brasiliense)という果実をご存じでしょうか。カロテノイドやフェノール化合物を豊富に含む果実ですが、脂質含有量が高く(果肉の約40%)、収穫期が限られているため、産業的な利用が難しいとされてきました。今回、ブラジル連邦大学ゴイアス校な…

公開日: 2026年08月31日 19:40