研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
魚の加工残さと緑茶から取り出した成分で、魚バーガーの日持ちを調べた研究
魚は良質なたんぱく質や必須ミネラル、ビタミンを含む食品で、アジ科のマアジ(大西洋アジ、ポルトガルでは「カラパウ」と呼ばれる)はオメガ3系多価不飽和脂肪酸にも富んでいます。ただし、著者らによれば、この脂質の豊かさは同時に弱点でもあります。脂質が酸化しやすく、日持ちが短くなるのです。水分活性(食品中で微…
公開日: 2026年10月02日 07:45
捨てられてきた葉と皮を包装材へ ― カルドンの葉とレモンの皮を使ったホエイタンパク質フィルムの研究
農産物や食品を加工する過程では、毎日大量の副産物が出ます。これらは食物繊維やタンパク質、ミネラル、ポリフェノールなどを含んでいるにもかかわらず、多くが廃棄されています。研究チームは、こうした副産物を食品そのものや「活性食品包装」――包装材自体が食品の品質保持に働きかける包装――の材料として活かせない…
公開日: 2026年09月30日 06:28
食品選びの環境影響をどう捉えているか——ポルトガルとブラジルの都市で行われた消費者意識の調査
都市の食のしくみは、まちの持続可能性を左右する重要な要素です。しかし研究チームは、消費者が自分の食品選択による環境への影響を誤って見積もることが多いと指摘しています。
公開日: 2026年09月27日 06:32
食品のたんぱく質量をより正確に計算するために:窒素-たんぱく質換算係数のデータベース「NiCE」
食品にどれだけたんぱく質が含まれているかを正確に求めるには、たんぱく質を構成するアミノ酸の量を足し合わせるか、食品に含まれる窒素の総量に適切な換算係数をかける方法があります。この換算係数は「窒素-たんぱく質換算係数(NCF)」と呼ばれ、窒素の量からたんぱく質の量を見積もるための倍率にあたります。
公開日: 2026年09月26日 06:00
7種のドングリ粉を比べる――栄養・粘り・脂質の成分を横断的に調べた研究
ドングリはブナ科コナラ属(Quercus)の樹木が実らせる果実で、北半球に広く分布しています。ポルトガルの「モンタード」やスペインの「デエサ」と呼ばれる林と牧地を組み合わせた土地利用の中では、生態的にも経済的にも重要な位置を占めてきました。しかし、著者らによれば、かつて食べられていたドングリの利用は…
公開日: 2026年09月26日 00:18
和牛系・アンガス系の交雑牛を比べた研究——肥育条件がそろうと肉質の差は小さくなる
霜降り(筋肉内に細かく入る脂肪)や柔らかさを備えた牛肉への需要が高まるなか、どの品種を掛け合わせれば高品質な肉が得られるのかが関心を集めています。ブラジルの肉牛生産の中心はネローレ種で、熱帯の環境に適応している一方、アンガス種や和牛(黒毛和種・褐毛和種)に比べると肉は硬めで霜降りが入りにくいと指摘さ…
公開日: 2026年09月25日 06:41
地中海食と骨の健康 ― 骨粗鬆症予防をめぐる仕組みと研究の現状
骨粗鬆症は、骨の量や質が低下して骨折しやすくなる状態です。その予防をめぐって近年注目されているのが、地中海沿岸地域の伝統的な食事パターンである「地中海食」です。
公開日: 2026年09月25日 04:47
オリーブの葉を活かした3Dプリント製ボトル――オリーブオイルの酸化を抑える包装の研究
エキストラバージンオリーブオイルは、不飽和脂肪酸を多く含むため酸化しやすく、保存中に品質が少しずつ低下していきます。研究チームは、この酸化をできるだけ抑える新しい容器をつくれないかと考えました。
公開日: 2026年09月21日 05:01
イボタノキ属の果実が熟すまで——成分と働きの変化をたどった研究
イボタノキ属(Ligustrum、モクセイ科)は、中国を原産とする低木・小高木のなかまで、18世紀以降に観賞用として各地へ広まり、現在は生け垣としてよく植えられています。オリーブやライラックと同じ科に属し、その果実には抗酸化や免疫の調節などに関わるとされるさまざまな成分が含まれることが、これまでの研…
公開日: 2026年09月19日 05:54
ポルトガル北部の小売業従事者を対象にした身体寸法と栄養状態の調査
働く人の身体寸法(人体計測データ)や栄養状態の情報は、作業環境や作業台の設計、職場の健康対策を考えるうえで欠かせない基礎資料です。研究チームは、こうしたデータが仕事に関連する不調や事故の予防につながると位置づけています。
公開日: 2026年09月18日 17:54
発酵食品と健康をめぐる研究の現状と課題を整理した「戦略ロードマップ」
発酵食品は、生きた微生物や発酵によって生まれる代謝産物、そして微生物の働きで変化した食品そのものの構造(食品マトリックス)をもたらすことから、健康的な食事の一部として注目を集めています。しかし著者らによれば、その健康への効果を支える科学的根拠はばらつきが大きく、現在の知見を規制上の判断や公衆衛生上の…
公開日: 2026年09月18日 17:27
考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み
考古学の一分野に、遺跡から出土した植物の遺存体を調べる考古植物学があります。従来この分野では、種子や果実、木炭、脱穀のときに出る殻や茎といった、形がはっきり残っている材料が主に研究されてきました。しかし論文によると、実際の試料にはそれ以外に、炭になった有機物(ときには無機物を含む)の破片が含まれてお…
公開日: 2026年09月17日 12:19