研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
サボテンの果実「ピタヤ」でつくるワイン、糖の種類で発酵と抗酸化力はどう変わるのか
ピタヤと聞くとドラゴンフルーツを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、今回取り上げる研究の対象は、メキシコなどに自生するStenocereus属のサボテンが実らせる果実です。この果実は抗酸化物質を豊富に含むことで知られており、生食や加工品だけでなく、発酵させてワインのような飲料に仕立てる試みも行われ…
公開日: 2026年09月08日 05:40
捨てられるドラゴンフルーツの茎、粉にすると使えるかもしれない――乾燥方法と収穫時期を比べた研究
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)は果実を収穫した後、サボテンの仲間らしい平たい茎(茎節、クラドードと呼ばれる部分)が大量に残ります。この茎は普段は廃棄されることが多い部位ですが、粉末に加工して機能性のある食品原料として活用できないかを調べたのが今回の研究です。研究にはUniversidad Tecnoló…
公開日: 2026年09月08日 04:54
サトイモのデンプンとアルギン酸を組み合わせたフィルムは、架橋方法の違いでどう変わるのか
プラスチックごみの問題が広がるなか、食品包装の分野でも生分解性の素材を使ったフィルムの研究が進んでいます。今回紹介する研究では、タロイモ(Colocasia esculenta)のデンプンと、褐藻類由来のアルギン酸ナトリウムを組み合わせたフィルムを作り、架橋(分子どうしを結びつけて強度や性質を変える…
公開日: 2026年09月05日 05:36
白トウモロコシの発芽にひと工夫、過酸化水素処理でフェノール類・GABA・抗酸化力を高める研究
メキシコの食卓に欠かせないトウモロコシは、炭水化物やたんぱく質、食物繊維に加えて、ビタミンやミネラル、抗酸化作用を持つ機能性成分を含む穀物です。伝統的にはアルカリ処理(ニシュタマル化)でトルティーヤなどに加工されますが、この工程ではたんぱく質や多糖類、ポリフェノールなどが排水(ネハヨテと呼ばれる副産…
公開日: 2026年09月04日 07:25
白ワインのポリフェノールは血液中のタンパク質とどう結びつくのか——シャルドネとソーヴィニヨン・ブランを比較した基礎研究
赤ワインについては、適度な飲用が心血管疾患のリスクと逆相関するという疫学研究が知られており、これは主に赤ワインに豊富なフェノール化合物によるものとされてきました。一方、白ワインの生理活性についてはこれまであまり注目されてこなかったといいます。今回紹介する研究は、イスラエルとチリで作られた白ワインに含…
公開日: 2026年09月04日 05:31
食事のパターンとうつ・不安の症状に関連はあるのか——8件の研究を横断的に検証したレビュー
野菜や果物を多く食べる人は、そうでない人に比べて気分が落ち込みにくいのだろうか。それとも加工食品や甘い飲み物の摂り過ぎが、不安や憂うつな気分と関係しているのだろうか。こうした問いに対し、個別の栄養素ではなく「食事パターン」——普段どんな食品の組み合わせをどれくらいの頻度で食べているか——という切り口…
公開日: 2026年09月02日 13:39
屋台の「アグアス・フレスカス」は安全か——メキシコの市場タイプ別に微生物汚染を調べた研究
アグアス・フレスカスは、果物や種子、花などを水と混ぜて作るメキシコの伝統的な冷たい飲み物で、屋台や市場、レストランなど幅広い場所で日常的に売られています。常温の水や氷、開放容器を使うことが多いため、作り方や保存方法によっては微生物汚染のリスクが生じやすい飲料でもあります。今回紹介する研究は、この身近…
公開日: 2026年09月02日 11:27
メキシコ農業地帯の子どもたちの食事に潜む農薬残留を調べた研究
いちごやトマトなど、子どもがよく食べる果物や野菜には、栽培の過程で使われた農薬がごく微量残っていることがあります。こうした残留農薬を一つひとつ見れば基準値以下でも、複数の農薬に同時に、しかも繰り返しさらされ続けたときの影響はまだよくわかっていません。特に、体が発達段階にある幼い子どもは、大人よりも食…
公開日: 2026年09月02日 00:14
大腸がん手術と栄養状態:術前の食事・栄養管理は術後の経過にどう関わるのか
大腸がんは世界的にみても患者数の多いがんのひとつで、2020年時点で世界で3番目に多く診断されたがんとされています。治療の中心となるのは手術ですが、大腸がんの患者は栄養不良やサルコペニア(筋肉量や筋力の低下)、さらには進行するとがん悪液質(カヘキシア)と呼ばれる状態に陥りやすいことが知られています。…
公開日: 2026年08月31日 14:35
食料価格の上昇は「体に良い食品」ほど遠ざける? メキシコのコロナ前後データから見える栄養格差
新型コロナウイルスの流行は、世界中の食料の生産・流通の仕組みを混乱させ、多くの国で食料品の値上がりを招きました。では、値上がりは「野菜や果物、肉、魚といった素材そのものに近い食品」と、「スナック菓子や清涼飲料などの超加工食品」とで、同じように起きたのでしょうか。それとも、栄養価の高い食品の方がより値…
公開日: 2026年08月28日 02:40
母親のビタミンB群の摂取パターンと先天性心疾患リスクの関連を調べたメキシコの研究
赤ちゃんの心臓は妊娠のごく初期に形づくられます。この時期の母体の栄養状態が、先天性心疾患(CHD)と呼ばれる心臓の構造異常の発症に関わる可能性があるとして、これまでも様々な栄養素との関連が研究されてきました。なかでもビタミンB群は、葉酸(ビタミンB9)をはじめとして胎児の発生と関わりが深いとされる栄…
公開日: 2026年08月22日 05:34
「三姉妹農法」由来の伝統食と肥満研究:ミルパ食が体に働く仕組みを整理したレビュー
トウモロコシと豆、カボチャを一緒に育てる「三姉妹(three sisters)」農法を知っていますか。これはメソアメリカ(中南米)に古くから伝わる伝統的な混作の知恵で、この農法から生まれた食事パターンは「ミルパ食」と呼ばれています。トウモロコシ、豆類、カボチャ、唐辛子を中心とする、植物性食品が主体で…
公開日: 2026年08月22日 05:04