研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
オメガ3系油脂に生じる「オフフレーバー」——そのしくみと対策技術をまとめた総説
魚油や微細藻類由来の油に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は、心血管系や神経系への働きが知られる機能性脂質です。しかし著者らは、世界人口の76%がEPA+DHAの推奨摂取量に達していないとする報告(成人の推奨量の中央値は1日313mg)を引きながら、栄養学的な必…
公開日: 2026年09月14日 16:21
植物性ミルク代替品に潜む芽胞形成菌――ブラジル市場の111製品を調べた研究
豆乳やオーツミルク、アーモンドミルクなど、植物を原料にした「ミルク代替飲料」(植物性ミルク代替品)は、健康志向や環境への配慮を背景に世界中で消費が広がっています。研究チームは、ブラジルで急速に市場が拡大しているこれらの製品について、微生物学的な品質と安全性のリスクがどの程度あるのかを明らかにしようと…
公開日: 2026年09月14日 16:09
超加工食品とエネルギー密度は、その後の食事量を変えるか——予備食を用いたランダム化クロスオーバー試験
超加工食品(工業的に配合され、添加物などで風味や食感を高めた製品群。研究では国際的に使われるNova分類に従って定義されています)は、自由に食べられる状況下で摂取エネルギーが増えやすいことと関連づけられてきました。ただし著者らは、その背景に「エネルギー密度」、つまり食品1グラムあたりに含まれるエネル…
公開日: 2026年09月14日 15:38
アマゾンの果実アビウ(Pouteria caimito)を食品素材として見直す総説
アビウ(学名 Pouteria caimito)は、アマゾン地域に育つ果実で、これまで十分に活用されてこなかった作物だと著者らは述べています。地元では果実としてそのまま食べられてきましたが、近年は食品加工の原料としての可能性に関心が集まっているといいます。
公開日: 2026年09月14日 02:53
水不足のイネにセレンを与えると何が起きるか — 土壌施用と炊飯後のミネラル吸収のしやすさを調べた研究
イネは世界の食卓を支える作物で、原著によれば世界の食事エネルギーのおよそ20%を占め、世界人口の半数以上が食べています。一方で気候の変化にともなう水不足は、作物の生育や収量を制限する大きな要因のひとつです。さらに収量が増えても、ヒトの栄養に必要な元素が穀物中で薄まってしまう「希釈効果」と呼ばれる現象…
公開日: 2026年09月13日 19:22
ミレット(トウジンビエ)全粒粉を使った犬用ビスケットで乳酸菌は生き残るか——配合ごとの比較研究
ペットと暮らす人が増えるなかで、健康に配慮したペットフードへの関心が高まっています。その一つの方向として注目されているのが、生きた有用菌を食品に組み込む「プロバイオティクス」です。プロバイオティクスとは、適切な量を与えたときに宿主の健康に役立つ生きた微生物のことを指します。ただし、生きた菌を製品に入…
公開日: 2026年09月13日 19:10
サトウキビ果汁とカカオハニーを使ったコンブチャの研究 — 発酵中の成分と抗酸化性はどう変わるか
コンブチャは、甘みを加えた緑茶や紅茶を、細菌と酵母が共生した培養体(SCOBY と呼ばれます)で発酵させて作る飲み物です。発酵中、酵母が糖をアルコールに変え、酢酸菌がそのアルコールを酢酸に変えるため、飲料は酸っぱくなり pH が下がります。近年は世界的に市場が広がり、風味づけをした製品が人気を集めて…
公開日: 2026年09月13日 18:46
アサイーの種を粉にする——アマゾンで大量に捨てられる残さの特性を調べた研究
アサイーはアマゾン地域で広く育つヤシ科の樹木の果実で、ブラジルでは2024年の生産量が174万1757トンに達し、なかでもパラー州が世界最大の産地として知られています。ただし果実のうち食用となる果肉はわずか1割ほどで、残りの約9割は種が占めます。論文によれば、パラー州では搾汁後に出るアサイーの種が1…
公開日: 2026年09月13日 18:20
自閉スペクトラム症のある成人女性への栄養研究の空白 ― ホエイプロテインとクレアチンをめぐる論点整理
この論文は、自閉スペクトラム症(ASD)のある成人女性の栄養に関する研究がほとんど行われていない現状を問題として取り上げたオピニオン記事です。著者は、ASDが世界の人口のおよそ1〜2%にみられる生涯にわたる神経発達の特性でありながら、臨床研究や栄養研究の大半が男児を対象としてきたため、成人女性は診断…
公開日: 2026年09月13日 17:15
マテ茶の「実」を活かす — 溶媒の計算予測と実験を組み合わせた有用成分の抽出研究
マテ茶(イェルバ・マテ、学名 Ilex paraguariensis)は南米を中心に飲まれ、近年は世界にも広がっている常緑樹です。飲用に使われるのは主に葉と茎で、赤黒く熟す小さな果実はほとんど利用されていません。研究チームによれば、1本の木は葉7.5kgあたりおよそ1kgの果実をつけるとされ、現状で…
公開日: 2026年09月13日 16:55
でん粉をナノサイズの結晶に変える新しい手法とは?酵素と通電加熱を組み合わせた研究
でん粉は米や小麦、いも類などに含まれるごくありふれた成分ですが、その結晶構造をナノメートル単位まで小さく加工すると、食品や工業分野で新しい機能材料として利用できる可能性があります。こうした「でん粉サブミクロ結晶」は従来、強い酸で長時間分解する方法で作られてきましたが、酸を大量に使うことや廃液処理など…
公開日: 2026年09月10日 09:36
アサイーの種の抽出物、脂肪肝ラットの肝臓ミトコンドリア機能を改善と報告──運動との併用効果も検証
アサイーといえば果肉を使ったボウルなどが知られていますが、果実の大部分を占める「種」は通常廃棄される部位です。ブラジル・リオデジャネイロ州立大学の研究グループは、このアサイー種子(Euterpe oleracea Mart.)から得られるポリフェノールを豊富に含む抽出物(ASE)に着目し、高脂肪食に…
公開日: 2026年09月10日 09:17