研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
肥満とビタミンD受容体の遺伝子多型、大学生のビタミンD不足に関係か
ビタミンDは骨の健康だけでなく、体内のさまざまな働きに関わるとされる栄養素です。日光を浴びることで皮膚で作られる一方、不足している人が多いことも知られています。今回紹介するのは、大学生を対象にビタミンD欠乏と体格、そしてビタミンDが働くために必要な受容体(VDR)の遺伝的な個人差との関連を調べた研究…
公開日: 2026年09月10日 09:13
昆虫食に含まれる化学汚染物質、現状データをまとめたスコーピングレビュー
近年、環境負荷の少ないたんぱく源として昆虫食(エントモファジー)への関心が世界的に高まっています。しかしその一方で、昆虫が育つ環境や飼料、加工方法によっては、カドミウムや鉛といった重金属、あるいは加熱調理によって生じる化学物質が食品中に残ることも考えられます。今回紹介する研究は、こうした昆虫食に関す…
公開日: 2026年09月10日 08:56
いちご・パイナップル・生姜の搾りかすを粉末化して植物性バーガーに ― 食品副産物活用の研究
ジュースを作る過程では、果肉や皮などの搾りかすが大量に発生します。これらは栄養価が高いにもかかわらず、多くが廃棄されているのが現状です。ブラジル・南リオグランデ連邦大学の研究グループは、いちご・パイナップル・生姜のジュース搾りかすを粉末に加工し、植物性バーガーの材料として活用できるかを調べた研究をジ…
公開日: 2026年09月09日 12:25
肥育牛の飼料添加物、抗生物質モネンシンの代替になるか——エッセンシャルオイルとα-アミラーゼの組み合わせを検証
牛肉の生産現場では、肥育期間中の飼料に穀物の割合を高めることで、成長速度やエネルギー効率を高める工夫が進んでいる。しかしこの手法は、ルーメン(第一胃)内が酸性に傾く「ルーメンアシドーシス」という消化器のトラブルを招きやすいという問題を抱えている。これを防ぐために長年使われてきたのが、モネンシンナトリ…
公開日: 2026年09月09日 05:28
植物性タンパク質と海藻を発酵させる:乳製品に頼らない機能性食品開発の現在地
豆腐や味噌のように、植物由来の食材を発酵させる文化は世界各地にあります。ただし近年注目される「代替タンパク質」や「植物性マトリックス(植物由来の原料そのものを指す言葉)」の発酵は、これまで乳製品向けに最適化されてきた発酵技術をそのまま転用できるわけではありません。今回紹介する研究は、こうした植物性の…
公開日: 2026年09月08日 20:27
カフェイン飲料や甘い飲み物をよく飲む兵士は睡眠が短い?陸軍職業軍人1155人の調査
カフェイン入り飲料やエナジードリンク、砂糖入り飲料は、眠気覚ましや疲労対策として日常的に利用されています。とりわけ勤務時間が不規則で高い覚醒状態を求められる軍人にとって、こうした飲料は身近な存在と考えられますが、複数の飲料をどのように組み合わせて飲んでいるか、そのパターンと睡眠や疲労との関係を調べた…
公開日: 2026年09月08日 19:41
牛乳中の抗生物質クロラムフェニコールを電気化学センサーで素早く検出する試み
クロラムフェニコールは、幅広い種類の細菌に効く抗生物質として長く使われてきた薬剤です。ただしこの薬には再生不良性貧血や遺伝毒性・発がん性への懸念といった深刻な副作用が知られており、多くの国で食用動物への使用が規制されています。それでも土壌や地下水、排水などの環境中からこの薬剤の残留が検出される例が報…
公開日: 2026年09月08日 07:36
ヒラタケ(シメジ)の菌糸体には何が含まれているのか——培養バイオマスの栄養と抗酸化力を調べた研究
きのこといえば食卓に並ぶ「かさ」と「柄」の部分を思い浮かべる人が多いはずです。しかし菌類の本体は、土壌や培地の中に張り巡らされる糸状の組織「菌糸体」にあります。この菌糸体は培養皿やタンクの中で管理された条件下で育てることができ、きのこ本体(子実体)を実らせるよりも短い期間で、成分を安定させたバイオマ…
公開日: 2026年09月08日 06:36
オレンジ果皮の精油とデンプンから作る新しい食品包装材料、チーズの保存性を高める可能性
果物の皮は多くの場合、廃棄されてしまう部分です。しかし柑橘類の果皮には香り成分である精油が豊富に含まれており、これを食品の保存に役立てようとする研究が進められています。今回紹介する研究は、オレンジ果皮から得た精油と、トウモロコシ由来のデンプンを組み合わせて「クライオゲル」と呼ばれる多孔質の素材を作り…
公開日: 2026年09月07日 05:05
とろみや弾力はどう決まる? 増粘多糖類ゲルの力学・レオロジー特性を調べた研究
ゼリーやとろみのある食品には、カラギーナンやキサンタンガムといった「ハイドロコロイド」と呼ばれる成分がよく使われています。ハイドロコロイドとは、水に溶けたり分散したりすると系の粘度を高める、親水性の高い物質の総称です。化学的にはアラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、カルボキシメチル…
公開日: 2026年09月06日 05:34
アマゾン・シングー川のダム下流域、魚の水銀濃度はどう変わったか
大型ダムの建設は川の流れだけでなく、魚に含まれる水銀の量にも影響を与えることがあると報告されています。アマゾン地域で最大級の発電容量を持つベロモンテ水力発電所(ブラジル・パラー州、シングー川)が2016年に稼働を始めて以降、周辺の魚にどのような変化が起きているのかを調べた研究を紹介します。
公開日: 2026年09月06日 05:31
食べられる花のサプリメントに含まれる微量元素、体はどれだけ吸収できるのか
タンポポ(Taraxacum officinale)やハイビスカス(Hibiscus sabdariffa)は、サラダや飲み物、ハーブ製品として世界各地で食べられてきた植物です。近年ブラジルでは、これらの花を粉末にしてカプセル入りのサプリメントとして販売する動きが広がっています。しかし、こうした「食…
公開日: 2026年09月05日 02:29