研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
マイタケの生理活性研究はどう発展してきたか:約600本の論文から見た世界の研究動向
マイタケ(学名グリフォラ・フロンドサ)は食用きのこであると同時に、薬用きのことしても研究されてきました。多糖類、なかでもβグルカンと呼ばれる成分をはじめ、さまざまな成分が含まれています。これまでに、免疫の働きの調節、抗酸化、抗腫瘍、抗菌、代謝への作用といった生理活性との関連が調べられてきました。
公開日: 2026年10月11日 05:23
フィリピン・スピナッチ(Talinum fruticosum)を練り込んだ乾燥スナック「クロペック」の開発と評価
世界では栄養不足と過体重・肥満が同時に存在する「栄養の多重負荷」が広がっており、研究チームは論文の冒頭で、世界の子どもの約4分の1が低身長(発育阻害)であり、成人の3人に1人、子どもの10人に1人が過体重または肥満で、約9割の国が複数の栄養問題を抱えているという状況を紹介しています。こうした背景のも…
公開日: 2026年10月02日 07:23
栄養に対する自己効力感と、試合中の判断の速さ――中国・武漢の若手バスケットボール選手279人を対象にした調査
競技スポーツでは、体力や技術だけでなく、一瞬の判断の速さが勝敗を分けると考えられています。この研究の著者は、コート外での食事の自己管理と、コート上での反応的な判断の速さとを結びつける心理的な仕組みが、アジアの育成環境ではまだ十分に調べられていないと述べています。
公開日: 2026年09月28日 16:37
ミツバベンケイソウの若い葉で、発育段階によって変わる成分と働き
食用植物として知られるミツバベンケイソウ(Hylotelephium verticillatum)は、葉の成分が育つ過程でどのように変化するのかがよく分かっていませんでした。研究チームは、発芽して最初に出る本葉(第1本葉)と、その次に出る本葉(第2本葉)を取り上げ、成長のごく初期の段階で含まれる成分…
公開日: 2026年09月28日 05:07
第一志望ではない学生の学習意欲と技能の準備度合い ― 調理技術プログラムの調査報告
大学の入学選考では、第一志望の学科に入れず、別の学科に振り分けられて学び始める学生がいます。この研究は、そうした「第一志望ではない学生」が、配属先のプログラムでどれだけ学ぶ意欲を持ち、どの程度技能を身につける準備ができているのかを調べたものです。
公開日: 2026年09月25日 22:50
生姜・ステビア・インスリンプラントを使ったレチェフランの開発と評価に関する研究
レチェフラン(Leche Flan)は、卵と砂糖を使った濃厚なカスタードプリンで、フィリピンをはじめとする地域で親しまれている菓子です。この研究では、そこに植物由来の素材を組み合わせた「Ginstevulin レチェフラン」を新たに考案し、その品質と受け入れられ方を確かめることが目的とされました。
公開日: 2026年09月24日 22:35
内陸の養魚池はどう環境の変化に向き合っているか──フィリピン・キリノ州の池経営者100人への調査
水産養殖は世界の食料供給と地域経済を支える柱のひとつになりつつある一方で、水質の悪化や気候に関わる負荷など、さまざまな環境の問題にさらされています。著者らは、フィリピンにおけるこれまでの養殖研究が沿岸部や大規模な生産地帯に集中してきたことを指摘し、内陸部の養魚池がほとんど調べられてこなかったと述べて…
公開日: 2026年09月23日 07:13
イネの病気に強い遺伝子を調べるための「標準イネ」――白葉枯病といもち病に対する準同質遺伝子系統の歩み
イネには、細菌が引き起こす白葉枯病(はくようがれびょう)と、カビが引き起こすいもち病という、収量を大きく減らす二つの病気があります。どちらも、イネがもつ「抵抗性遺伝子」によって防げる場合がありますが、病原体の側も性質が変わっていくため、どの遺伝子が今どこで効くのかを正確に知る手立てが必要になります。
公開日: 2026年09月16日 05:35
イネの生育と土壌の炭素・温室効果ガスを一緒に計算する──作物モデルORYZAの新モジュール
水田でのイネ栽培は、人間活動に由来するメタン(CH₄)のおよそ1割を占めるとされ、温室効果ガス(GHG)の排出削減を考えるうえで重要な対象です。研究チームは、こうした排出量を場所や管理方法の違いも含めて詳しく見積もるには、土壌や作物のしくみを式で表す「プロセスベースモデル」が必要だと述べています。
公開日: 2026年09月14日 17:33
ライチ由来ポリフェノールを安定化させる工夫とは?シクロデキストリンとの組み合わせを検証した研究
ライチ(Litchi chinensis)の果実に由来する低分子量ポリフェノール(Lyp)は、強い抗酸化活性を持つ成分として知られています。ただし、こうしたポリフェノール類は物理化学的に不安定になりやすく、実際の利用場面では性質が変化してしまう可能性があるという課題が指摘されています。今回紹介する研…
公開日: 2026年09月09日 07:31
フィリピンの若者を対象にした調査、超加工食品の摂取と体脂肪や体形指標との関連を報告
菓子パンやスナック菓子、清涼飲料水など、工業的な加工を重ねて作られた「超加工食品」は、世界的に食生活の中で存在感を増しています。フィリピンでもこうした食品の消費が増えているとされ、肥満や高血圧といった生活習慣病の増加と時期が重なっていることから、両者の関係に関心が寄せられてきました。今回、マニラの若…
公開日: 2026年09月09日 05:27
ヒマラヤの在来米はいま何品種残っているのか——ネパール特産米をめぐる60年の記録
お米と聞くと日本ではコシヒカリのような品種名を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、世界にはその土地の気候や食文化に合わせて何世代にもわたり栽培され続けてきた「在来品種」の米が数多く存在します。ヒマラヤ山脈のふもとに広がるネパールもその一つで、標高差の大きい地形の中で寒さに強い高地の在来米や乾燥に強…
公開日: 2026年09月05日 19:34