研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
生活排水で微細藻類を育てる — 現地由来のTetradesmus obliquusによる排水浄化とタンパク質・多価不飽和脂肪酸に富むバイオマス生産
微細藻類(水中で光合成をする微小な藻)の培養は、環境に配慮した物質生産の手段として期待されています。しかし著者らによれば、大規模に実施しようとすると大量の淡水と栄養分(とくに窒素とリン)が必要になり、費用の面で壁に突き当たります。一方で生活排水には窒素やリンが多く含まれ、そのまま環境へ出れば富栄養化…
公開日: 2026年09月21日 05:59
オリーブの葉を活かした3Dプリント製ボトル――オリーブオイルの酸化を抑える包装の研究
エキストラバージンオリーブオイルは、不飽和脂肪酸を多く含むため酸化しやすく、保存中に品質が少しずつ低下していきます。研究チームは、この酸化をできるだけ抑える新しい容器をつくれないかと考えました。
公開日: 2026年09月21日 05:01
水俣条約のもとでの人の水銀バイオモニタリング——血液・尿・毛髪・組織の指標を整理した総説の紹介
水銀は世界中の環境に広く存在する汚染物質で、世界保健機関(WHO)が公衆衛生上とくに懸念される化学物質の一つに位置づけています。水銀には金属水銀(元素状水銀)、無機水銀、有機水銀という形態があり、著者らによれば、体内での動き方(吸収・分布・排出のされ方)や影響が出やすい臓器はそれぞれ異なります。
公開日: 2026年09月20日 17:33
チーズ由来の乳酸菌をイタリア風サラミに加える——熟成と保存中の挙動を調べた研究
発酵食品づくりに欠かせない乳酸菌は、古くから発酵肉製品のスターターカルチャー(発酵を始動させるために加える微生物)として使われてきました。近年は、それに加えて「プロバイオティクス」としての性質をもつ乳酸菌を食品に取り入れる動きが広がっています。プロバイオティクスとは、十分な量を摂取したときに宿主に健…
公開日: 2026年09月20日 06:40
メロン種子とローズマリーを加えたデンプン発泡容器 ― 食品産業の副産物を活かした包装材の研究
石油由来のプラスチック包装、とくに使い捨て製品の増加は廃棄物の蓄積を招き、食品産業がその主要な発生源のひとつとされています。こうした背景から、著者らは自然界で分解される「生分解性」の素材に注目しました。なかでもデンプンは、トウモロコシやキャッサバ、小麦、ジャガイモなど身近な植物から得られ、量が豊富で…
公開日: 2026年09月20日 05:39
ブラジルナッツから高タンパク質の「タンパク質分離物」をつくる——組成と機能性を調べた研究
植物由来のタンパク質は、増え続ける食料需要に応えながら、より持続可能な食料生産を支える選択肢として注目されています。著者らは、そうした素材の供給源としてアマゾンの生物多様性、なかでもブラジルナッツの木(Bertholletia excelsa)に着目しました。この木は地域経済で重要な役割を担い、その…
公開日: 2026年09月19日 22:26
子ども時代のつらい経験と若者の生活習慣をつなぐもの――ブラジルの出生コホート研究
子ども時代に暴力や虐待などのつらい出来事(トラウマ)を経験した人は、喫煙や飲酒といった、心臓や血管、代謝の病気につながりやすい健康リスク行動をとりやすいことが知られています。しかし、なぜそうなるのか、その間をつなぐ仕組みについては十分に分かっていないと著者らは述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:05
モザンビークのササゲ栽培における亜鉛・鉄施肥の最適点――収量の最大化と利益の最大化はどこで分かれるか
ササゲ(Vigna unguiculata)は、サハラ以南アフリカを中心とした熱帯・亜熱帯地域で広く栽培される重要な豆類です。乾燥しやすい環境への適応力が高く、生育期間が短く、空気中の窒素を土壌に取り込む働き(窒素固定)を持つため、小規模農家にとって食料と収入の両面を支える作物だと論文は説明していま…
公開日: 2026年09月19日 06:31
ブラジル大西洋岸森林のキノコに含まれる微量元素は、消化のあとどれだけ溶け出すのか
キノコはタンパク質や炭水化物に加え、鉄や亜鉛といった微量元素を含む食材として注目されています。ただし研究チームは、食品に含まれる元素の「総量」を測っただけでは、実際にどれだけ体に利用されうるかは分からないと指摘します。消化の過程で食品のかたまりから溶け出し、吸収されうる状態になった割合を「バイオアク…
公開日: 2026年09月19日 06:14
イボタノキ属の果実が熟すまで——成分と働きの変化をたどった研究
イボタノキ属(Ligustrum、モクセイ科)は、中国を原産とする低木・小高木のなかまで、18世紀以降に観賞用として各地へ広まり、現在は生け垣としてよく植えられています。オリーブやライラックと同じ科に属し、その果実には抗酸化や免疫の調節などに関わるとされるさまざまな成分が含まれることが、これまでの研…
公開日: 2026年09月19日 05:54
アマゾンの果実トゥクマとウシの成分と抗酸化のはたらきを比べた研究
食品に含まれる油脂は時間がたつと酸化して品質が落ちるため、これを遅らせる目的でBHT(ブチルヒドロキシトルエン)やBHA(ブチルヒドロキシアニソール)といった合成の酸化防止剤が広く使われてきました。一方で、合成保存料を長く摂り続けることへの懸念や、自然由来の原材料を好む消費者の志向を背景に、植物から…
公開日: 2026年09月19日 05:34
加熱・水分処理で改質したサツマイモデンプンから、圧縮成形でスナックをつくる試み
食品の製造では、水や油、合成添加物を使わずに素材をまとめる方法が求められています。粉末を強い力で押し固めて形にする「圧縮成形」は化学・医薬・食品の分野で広く使われていますが、食品の材料は熱や圧力のもとで複雑にふるまうため、応用が難しいとされてきました。
公開日: 2026年09月19日 05:03