研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
回遊魚ヒルサ(イリシャ)の腸内細菌、生息環境ごとの違いを調べる
ヒルサ(Tenualosa ilisha)は、生物学的にも栄養面・経済面でも重要とされる魚です。淡水と海水のあいだを回遊する習性をもち、バングラデシュの水域に広く分布しています。研究チームは、この魚の腸内にすむ細菌の集まり(腸内細菌叢)が、生息する水の環境によってどう異なるのかを明らかにしようとしま…
公開日: 2026年09月28日 07:47
バングラデシュ産「竹米」を調べる:形の特徴から栄養成分、機能性成分まで
竹の種子から採れる穀粒は「竹米(バンブーライス)」と呼ばれます。著者らによれば、竹米は独特でありながらこれまでほとんど調べられてこなかった食材で、バングラデシュの先住民の人々や経済的に恵まれない人々のあいだで、栄養価と薬としての価値を認められて伝統的に食べられてきました。
公開日: 2026年09月28日 07:03
タマネギペーストの保存性を8か月間追跡した研究の紹介
タマネギは世界中で栽培・消費されている野菜ですが、生のままでは傷みやすく、とくに気温の高い地域では収穫後に大きな損失が出ます。そこでタマネギをすりつぶしてペースト状に加工すれば、すぐ調理に使える便利な素材になり、損失も減らせると考えられてきました。ただし、著者らによれば、ペーストにする過程で細胞がこ…
公開日: 2026年09月28日 06:54
バングラデシュ・ラジバリ県の漁業者と養殖業者を比べる――暮らしと仕事の実態調査
バングラデシュの農村部では、川や湖などで魚をとる「漁業者」と、池などで魚を育てる「養殖業者」という、水産にかかわる二つの異なる働き方が並び立っています。同じ魚を扱う仕事でありながら、その暮らしぶりや直面する困難は同じとは限りません。
公開日: 2026年09月25日 20:53
海藻由来の素材にMXeneナノシートを加えた食品包装フィルムの研究
食品を包む材料には、破れにくさ、水分を通しにくいこと、内容物の劣化を抑える働きなど、複数の性能が同時に求められます。この研究で著者らが取り組んだのは、海藻から得られる多糖であるアルギン酸を基材とし、そこにTi3C2Txという組成の「MXene」と呼ばれるナノシート状の材料を混ぜ合わせることで、こうし…
公開日: 2026年09月25日 18:55
食塩を減らしたパンをつくる——塩化ナトリウムの一部を塩化マグネシウムに置き換えた研究
ナトリウムのとりすぎは血圧の上昇や高血圧と関係し、心臓や血管の病気につながることが知られています。研究チームは、世界の多くの大人が推奨量を超える食塩をとっていることを背景に挙げ、毎日食べられる主食であるパンが食事からのナトリウムの大きな供給源になっている点に注目しました。
公開日: 2026年09月25日 06:45
工業廃棄物による農地土壌の汚染と食の安全 ― レビュー論文が整理した課題
著者らは、近代農業が品種改良や肥料・灌漑の普及によって収量を大きく伸ばしてきた一方で、工業廃棄物に由来する汚染物質が農地の土壌に蓄積し、食の安全や生態系の安定、人の健康を脅かしていると指摘しています。この論文は新たな実験を行ったものではなく、世界各地の研究報告を集めて整理・統合したレビュー(総説)で…
公開日: 2026年09月24日 08:19
バングラデシュの乾燥魚に残るDDTとその代謝物 ― 全国96検体の調査報告
バングラデシュでは「シュトキ」と呼ばれる天日干しの乾燥魚が広く食べられており、低所得層にとって手頃なたんぱく源であると同時に、輸出産業としても定着しています。研究チームによれば、2023〜24会計年度の乾燥魚輸出額はおよそ540万米ドルに達しました。一方で、高温多湿の環境や乾燥・保管が不十分な条件は…
公開日: 2026年09月24日 04:53
海岸部バングラデシュの塩水化と地域の適応――ためた雨水の水質と暮らしを調べた研究
海面上昇やサイクロンの強まりによって、世界の沿岸地域では塩水化(海水の塩分が地下水や土壌に入り込むこと)が進み、飲み水に使える淡水の確保や住民の健康が脅かされています。著者らは、そうした地域で人々が実際にどう対応しているのかについての理解が十分でないことを課題として挙げています。
公開日: 2026年09月23日 03:28
休眠するタニシの仲間「スクミリンゴガイ属 Pila globosa」──活動期と夏眠期で栄養成分はどう変わるか
南アジアや東南アジアで広く食べられている淡水産の巻貝、Pila globosa(リンゴガイの一種)は、良質なたんぱく質や必須脂肪酸の供給源として注目されています。この貝は、気温の上昇や降雨の減少、餌不足といった厳しい環境が訪れると「夏眠(かみん、aestivation)」と呼ばれる生理的な休眠状態に…
公開日: 2026年09月22日 19:26
乾燥中のリンゴはどう硬くなるのか——マイクロ波を断続的に使う乾燥法と熱風乾燥の比較
果物や野菜は水分を80〜95%含むため傷みやすく、乾燥は保存のために広く使われてきた方法です。しかし水分が抜けていく過程で、食品の組織は縮んだり潰れたりし、表面が硬い殻のようになる「ケースハードニング(表面硬化)」が起きることもあります。こうした変化は、乾燥品の食感や品質を大きく左右します。
公開日: 2026年09月22日 05:31
海藻由来の成分で魚の鮮度を保つ ― 天然保存料としての可能性をまとめた総説
魚や水産加工品は、良質なたんぱく質、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、そしてDHAやEPAといったオメガ3系の長鎖多価不飽和脂肪酸を豊富に含む、人にとって栄養価の高い食品です。論文では、魚が世界のたんぱく質需要のおよそ20%をまかなっていると述べられています。
公開日: 2026年09月21日 09:19