研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食品と飼料に潜むカビ毒(マイコトキシン)——複数同時汚染と気候変動を組み込んだリスク評価の整理
カビ毒(マイコトキシン)とは、特定の糸状菌(カビ)がつくり出す有害な化合物のことです。著者らによれば、これまでに400種類以上が特定されており、そのうち健康や農業経済への影響が大きいものとして、アフラトキシン類、オクラトキシン類、ゼアラレノン、フモニシン類、そしてデオキシニバレノールやニバレノール、…
公開日: 2026年09月23日 06:06
食事の質を測る指標「GDQS」と死亡リスク——南アフリカの成人を13年間追跡した研究
心血管疾患(CVD)の危険因子のうち、食事の質は本人の努力や環境の改善によって変えられるものの一つとされています。近年、食事全体の質を総合的に評価する指標として「Global Diet Quality Score(GDQS)」が考案されましたが、この指標が心血管疾患や全死因死亡とどう関係するのかを検…
公開日: 2026年09月23日 04:59
乾燥ストレス下における野菜用大豆F4系統の生理・生化学・形態的評価
野菜用大豆(枝豆型の大豆、Glycine max)は、たんぱく質や必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含む作物です。穀実用の大豆が完熟してから収穫されるのに対し、野菜用大豆はさやが8〜9割ほど肥大した未熟な段階(R6期)で収穫されます。著者らによれば、南アフリカでは遺伝子組換えでない高…
公開日: 2026年09月19日 06:59
モザンビークのササゲ栽培における亜鉛・鉄施肥の最適点――収量の最大化と利益の最大化はどこで分かれるか
ササゲ(Vigna unguiculata)は、サハラ以南アフリカを中心とした熱帯・亜熱帯地域で広く栽培される重要な豆類です。乾燥しやすい環境への適応力が高く、生育期間が短く、空気中の窒素を土壌に取り込む働き(窒素固定)を持つため、小規模農家にとって食料と収入の両面を支える作物だと論文は説明していま…
公開日: 2026年09月19日 06:31
ルイボスを使った下味が豚ロースの酸化と味わいに与える影響を調べた研究
肉を加熱すると、肉に含まれる脂質が酸素と反応して変化する「脂質酸化」が進みます。この変化は、風味の劣化などにつながるものとして食品の分野で注目されてきました。酸化を抑えるために合成の保存料が使われることがありますが、植物由来の天然素材で代わりになるものを探す試みが続いています。
公開日: 2026年09月15日 06:15
苦味のある葉野菜「ビターリーフ」は調理でどう変わるのか——既存研究の到達点と空白を整理した総説
ビターリーフ(Vernonia amygdalina Del.)は、西アフリカなどで古くから食べられてきた在来の葉野菜で、栄養に富む食材として知られています。しかし著者らは、これまでの研究の多くが生の葉そのものや実験室で調製した抽出物を対象としており、実際に人が食べる形、つまり下ごしらえや加熱を経た…
公開日: 2026年09月14日 02:21
ササゲのデンプンを酵素で加工し、多孔質にする — 構造と性質を調べた研究
デンプンは食品や医薬、化学などの分野で広く使われる素材ですが、そのままの状態(天然デンプン)では表面積が小さく、水に溶けにくく、香り成分や有効成分を内部に抱え込んで守る力にも限りがあると論文は説明しています。そこで注目されているのが「多孔質デンプン」です。これは粒の表面から内部に向かって微細な穴(ポ…
公開日: 2026年09月13日 21:02
微細藻類の強すぎる『旨味』を抑える食品成分ラクチゾール、食べやすさ改善のカギに
スピルリナやクロレラといった微細藻類は、たんぱく質や栄養価の高さから食品原料として注目されています。しかし実際に食べてみると、独特の強い旨味や風味が気になり、そのまま口にするのは難しいと感じる人も少なくありません。この研究は、そうした微細藻類が持つ『強すぎる旨味』を、味覚に作用する物質でうまく抑えら…
公開日: 2026年09月10日 09:03
農村部でのファストフード習慣、所得や年齢と関係か 南アフリカの調査から
ファストフードは都市部の食文化というイメージが強いかもしれませんが、地方の農村部でも身近な存在になりつつあります。今回紹介するのは、南アフリカ・リンポポ州のレファラレという地方の町で、住民のファストフード消費が所得や年齢、性別といった社会的な条件とどう結びついているのかを調べた研究です。
公開日: 2026年09月10日 08:27
エラジタンニンという植物成分、メタボリック症候群への効果を探る研究レビュー
肥満や運動不足、食生活の乱れ、そして高齢化を背景に、メタボリック症候群(内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・脂質異常などが重なった状態)は世界的な公衆衛生上の課題として大きく取り上げられるようになっています。こうした中で注目されているのが、植物に含まれる「エラジタンニン」という成分群です。これは加水分解…
公開日: 2026年09月03日 07:41
ザンビア・カリバ湖の魚に微量元素はどれくらい含まれているか——生魚と乾燥魚を調べた研究
アフリカ最大級の人造湖として知られるザンビアのカリバ湖は、ティラピアの一種であるカリバブリーム(学名:Oreochromis mortimeri)や、小型の淡水魚カペンタ(学名:Limnothrissa miodon)の漁が盛んな水域です。魚は良質なたんぱく源である一方、周辺の鉱業・農業・生活排水な…
公開日: 2026年09月03日 04:55
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32