研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

トウモロコシの根の発達と窒素の利用を、在来系統と施肥方法から比較 研究論文OpenAlexギリシャ

トウモロコシの根の発達と窒素の利用を、在来系統と施肥方法から比較

研究チームは、地中の窒素を取り込む力と、取り込んだ窒素を子実の生産に生かす力が、トウモロコシの系統や施肥方法によってどう異なるかを調べました。高温や不規則な降雨によって窒素の供給と作物の需要がかみ合いにくい地中海地域で、収量だけでは見えない窒素利用の特徴を捉えることが目的です。

公開日: 2026年10月04日 15:38

テコンドー選手の競技力・回復・体重管理を支える栄養戦略 ― ナラティブレビューの紹介 研究論文OpenAlexギリシャ

テコンドー選手の競技力・回復・体重管理を支える栄養戦略 ― ナラティブレビューの紹介

テコンドーは、爆発的な蹴りや急な加減速を短い休息ではさみながら繰り返す、体重階級制の格闘競技です。著者らは、競技成績が無酸素性のエネルギー供給、素早い力の発揮、神経と筋の協調、技術の実行、そして疲労下での判断といった要素の組み合わせで決まると述べています。さらに大会では1日に複数試合をこなす場合があ…

公開日: 2026年10月03日 05:36

乳タンパク質を植物タンパク質で一部置き換える「ハイブリッド乳製品」——研究チームによる総説の紹介 研究論文OpenAlexギリシャ

乳タンパク質を植物タンパク質で一部置き換える「ハイブリッド乳製品」——研究チームによる総説の紹介

牛乳などの乳製品は、味や食感のよさ、発酵による利点から長く親しまれてきました。一方で著者らは、乳製品が温室効果ガスの排出や土地・水の使用といった環境面の負担を伴う点を指摘しています。乳タンパク質はアミノ酸の組成がすぐれ、消化されやすく、加工のうえでも扱いやすい素材ですが、環境面の課題が残ります。逆に…

公開日: 2026年10月02日 05:51

地中海の植物ベレバリア・ドゥビアから有用成分を取り出す――天然由来の「深共晶溶媒」を実験計画法で最適化 研究論文OpenAlexギリシャ

地中海の植物ベレバリア・ドゥビアから有用成分を取り出す――天然由来の「深共晶溶媒」を実験計画法で最適化

植物に含まれる有用成分(生物活性化合物)を調べるには、まず植物から成分を取り出す「抽出」という作業が必要です。従来はメタノールなどの有機溶媒が使われてきましたが、著者らは、環境への影響や揮発性への懸念があると述べています。そこで近年注目されているのが、深共晶溶媒(DES)と呼ばれる液体です。これは、…

公開日: 2026年09月30日 07:09

多発性硬化症の成人における疲労・抑うつ症状と地中海食の順守度――ギリシャでの横断研究 研究論文OpenAlexギリシャ

多発性硬化症の成人における疲労・抑うつ症状と地中海食の順守度――ギリシャでの横断研究

多発性硬化症(MS)は中枢神経の病気で、疲労感や抑うつ症状がよくみられ、日常の活動や生活全体の質に大きな負担をもたらします。著者らは、食事のパターンなどの生活習慣がこうした症状の重さに関わっている可能性が指摘されてきた一方で、これまでの研究の結果は一致していないと述べています。

公開日: 2026年09月29日 20:09

学校生活におけるセリアック病の子どもたち——設備・人間関係・栄養の課題を整理した総説 研究論文Europe PMCギリシャ

学校生活におけるセリアック病の子どもたち——設備・人間関係・栄養の課題を整理した総説

セリアック病は、小麦・大麦・ライ麦に含まれるグルテンを食べることをきっかけに、遺伝的な素因を持つ人に起こる全身性の自己免疫疾患です。消化されにくいグルテンの断片(グリアジン)が腸の粘膜の内側に入り込み、免疫反応の連鎖を引き起こして小腸の絨毛(栄養を吸収するひだ状の組織)を少しずつ損なうため、栄養の吸…

公開日: 2026年09月29日 13:24

乳幼児期の栄養と食物アレルギー ― 栄養・腸内細菌・遺伝・環境の相互作用をめぐる総説 研究論文Europe PMCギリシャ

乳幼児期の栄養と食物アレルギー ― 栄養・腸内細菌・遺伝・環境の相互作用をめぐる総説

食物アレルギーは、とくに乳児期から幼児期にかけて重要な健康上の課題とされています。著者らは、食物アレルギーの発症が単一の原因によるものではなく、遺伝的な素因と、乳幼児期の栄養、腸内細菌、腸の上皮(腸の内側を覆う細胞の層)、免疫、環境といった要因の複雑な相互作用を反映していると整理しています。

公開日: 2026年09月29日 13:06

ヨウ素とセレンは、金属による甲状腺への影響を左右するのか――人とほ乳類の研究データを整理した総説 研究論文Europe PMCギリシャ

ヨウ素とセレンは、金属による甲状腺への影響を左右するのか――人とほ乳類の研究データを整理した総説

甲状腺は、体の代謝を調節するホルモンをつくる臓器です。そのホルモンの材料になるのがヨウ素で、食事から取り込まれたヨウ素が甲状腺でホルモンへと組み込まれます。一方セレンは、ホルモンを活性型に変えたり働きを弱めたりする酵素(脱ヨウ素酵素)や、細胞を酸化ストレスから守るタンパク質の材料になります。著者らは…

公開日: 2026年09月29日 04:26

磁性ピリジン型共有結合性有機構造体を用いた水・果汁中の多様な芳香族汚染物質の抽出法 研究論文OpenAlexギリシャ

磁性ピリジン型共有結合性有機構造体を用いた水・果汁中の多様な芳香族汚染物質の抽出法

水や食品に微量で混入する化学物質を測定するには、まず試料からその成分を取り出し、濃縮する前処理が必要になります。ところが対象となる物質の化学構造が互いに大きく異なる場合、ひとつの吸着材ですべてをまとめて捕まえるのは難しく、物質ごとに別の手法を使い分ける必要が生じます。

公開日: 2026年09月28日 06:19

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案 研究論文OpenAlexギリシャ

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案

食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…

公開日: 2026年09月28日 05:00

植物由来成分の多い食事と空腹時血糖値の関連を調べた横断研究 研究論文OpenAlexギリシャ

植物由来成分の多い食事と空腹時血糖値の関連を調べた横断研究

2型糖尿病は世界的に大きな公衆衛生上の課題となっています。近年、野菜や果物などの植物性食品に含まれる成分(ファイトケミカル)が、血糖の調節に関わる可能性があるとして注目されてきました。

公開日: 2026年09月24日 22:19

チーズの塩を見直す——ナトリウム低減をめぐる研究の整理 研究論文OpenAlexギリシャ

チーズの塩を見直す——ナトリウム低減をめぐる研究の整理

チーズづくりに使われる食塩(塩化ナトリウム、NaCl)は、単に塩味をつけるための材料ではありません。論文によれば、食塩は風味づけのほか、微生物のコントロール、水分の調整、組織(テクスチャー)の形成、製品の安全性、そして日持ちのよさといった複数の役割を同時に担っています。

公開日: 2026年09月24日 22:10