研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
2種のゴミムシダマシ幼虫の消化物が腸の培養細胞に与える影響を調べた研究
持続可能なたんぱく源として、食用昆虫を飼料や食品に使うことへの関心が高まっています。昆虫は、従来の家畜に比べて少ない水・飼料・土地で生産でき、温室効果ガスの排出も少ないとされています。一方で、昆虫を食べたときに消化の過程で生じる成分が、腸の表面を覆う細胞にどう作用するのかは、まだ十分に分かっていませ…
公開日: 2026年10月19日 04:46
「持続可能な食事」と健康影響の研究はどう行われてきたか:97件の研究を整理したスコーピングレビュー
環境への負荷が小さく、健康にもよい「持続可能な食事」への関心が高まっています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)を背景に、食生活の見直しを政策に取り入れる動きもあり、各国の食事指針に持続可能性の観点を加える機関も出てきました。
公開日: 2026年10月16日 21:44
ヨーロッパ4地域で発酵食品は誰がどれだけ食べているか――PIMENTO研究による大規模調査
ヨーグルトやチーズ、パン、ワイン、ビール、コーヒー、チョコレートなど、微生物の働きを利用して作られる発酵食品は、ヨーロッパの食生活に深く根付いています。しかし、ヨーロッパ全体で人々がどの発酵食品をどれくらい口にしているのかを、同じ基準でまとめたデータはほとんどありませんでした。著者らによれば、これま…
公開日: 2026年10月16日 21:38
地中海食におけるワインの位置づけを問い直す:「隠れた効能」から「隠れた文脈」へという論考
地中海食は、オリーブオイルや野菜、豆類、ナッツ、魚を中心とする食事パターンです。心血管疾患による死亡や、あらゆる原因による死亡(総死亡)のリスクの低さと関連することが、多くの研究で報告されてきました。地中海食をどの程度守っているかを点数化する指標の多くでは、食事とともに適量のワインを飲むことも、加点…
公開日: 2026年10月15日 22:27
キトサンを加えたカルバクロール系マイクロエマルションによるグリーンテーブルオリーブ保存の検討
テーブルオリーブは地中海の食卓に欠かせない食品です。収穫後には苦みを抜く加工が必要で、その多くは濃い塩水の中での発酵によって行われます。しかし著者らは、この高塩分の塩水には二つの課題があると指摘しています。一つは、使用後の塩水の廃棄が環境の負担になることです。もう一つは、塩分の多い食品が、高血圧や心…
公開日: 2026年10月14日 07:43
拒食症の栄養回復期に腸内細菌叢と消化器症状をどう捉えるかを整理した文献レビュー
神経性やせ症(拒食症)は、食事の極端な制限、体重増加への強い恐れ、体型のとらえ方のゆがみを特徴とする精神疾患です。生涯有病率は女性で最大4%、男性で0.3%と推定されています。長く続くエネルギー不足は、ホルモン、消化管の動き、免疫、体組成、代謝など全身に影響します。そのため治療では、体重を戻すことに…
公開日: 2026年10月12日 05:22
調理した食品に含まれるマンガン・コバルト・ニッケルは消化の過程でどれだけ溶け出すか――試験管内の消化・大腸発酵モデルによる評価
マンガン、コバルト、ニッケルは、食品にごく微量含まれる金属元素です。マンガンは多くの酵素の働きを助ける必須の微量元素で、コバルトはビタミンB12の構成要素として知られています。一方で、とり過ぎると健康への悪影響が指摘されています。ニッケルは一般に必須とはみなされておらず、アレルギー性の皮膚炎などとの…
公開日: 2026年10月11日 21:45
子どものぜんそくのコントロールに食事・代謝・腸と肺のつながりはどう関わるか:文献レビューが整理した現在の知見
ぜんそくは子どもに最も多い慢性疾患の一つです。吸入ステロイド薬などの治療は進歩しましたが、症状が十分に抑えられない子どもや、発作を繰り返す子どもはいまも少なくありません。このため、気道そのものの治療だけでなく、生活の中で変えられる要因にも目が向けられています。
公開日: 2026年10月10日 22:24
アラブ首長国連邦の母親は幼い子どもに出す食べ物をどう選ぶのか:超加工食品と伝統食品への評価を調べた研究
幼い子どもが何を食べるかは、主に親や養育者がどの食べ物を用意し、食卓に出すかで決まります。乳幼児期は、その後の食習慣が形づくられ始める時期でもあります。近年関心を集めているのが「超加工食品」です。これは、工業的に抽出・合成された原料を多く使い、添加物を加えて、おいしさや手軽さ、日持ちを高めた食品を指…
公開日: 2026年10月09日 19:54
パルス電場処理で果汁・野菜汁の微生物はどれだけ減るか――菌株と飲料の種類による違いを比べた研究
パルス電場(PEF)処理は、果汁や野菜汁に短い高電圧のパルスを繰り返しかけて微生物を不活性化する技術で、果汁類の保存技術として期待されています。研究チームは、この処理がザクロ、トマト、ニンジンの3種類のジュースで微生物をどの程度減らすか、またジュースの品質に影響するかを調べました。
公開日: 2026年10月09日 05:12
食事由来ポリフェノールと心血管の健康:体内での吸収・代謝から臨床的な意味までを整理した総説
心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患は、世界の主要な死因です。論文は世界保健機関の推計として、年間およそ1790万人がこれらの病気で亡くなり、世界の死亡の32%を占めると紹介しています。生活習慣、とくに食事が多くの危険因子と関わることから、薬物治療に加えて食事による予防が重要な研究分野になっています。
公開日: 2026年10月06日 21:57
食べられるコーティングでグリーンオリーブの品質を保つ研究
研究チームは、食用グリーンオリーブの表面を食べられる薄い膜で覆うことで、保存中の色や食感、風味の変化を抑えられるかを調べました。比較したのは、植物由来のペクチン、食品の表面に膜を作る性質を持つキトサン、そして両者を混ぜたコーティングです。単独で使う場合と混ぜる場合で、品質を保つ働きにどのような違いが…
公開日: 2026年10月06日 05:38