研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
春まき硬質赤小麦で、窒素施肥が穀粒の非でんぷん性多糖類とでんぷんの消化性に与える影響を調べた研究
小麦を育てるときに与える窒素肥料は、穀粒の成分に影響することが知られています。しかし、春まき硬質赤小麦(Hard Red Spring wheat、HRS小麦)で、窒素が「非でんぷん性多糖類」の構造や働きにどう関わるかは、まだよく分かっていませんでした。非でんぷん性多糖類とは、でんぷん以外の多糖類の…
公開日: 2026年10月11日 06:13
モルドバの成人を対象にした加工食品・超加工食品の摂取状況の調査
加工食品と、工業的な加工の度合いがより高い「超加工食品」は、日常の食事に広く入り込んでいます。研究チームは、モルドバ共和国の成人を対象に、こうした食品をどの程度食べているかを把握しようとしました。調査結果から実践的な提言を導くことも目的としています。
公開日: 2026年10月11日 06:09
食べ物は体内のGLP-1分泌にどう働きかけるのか:栄養と腸内細菌の経路を整理した総説
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、食事をとると腸から分泌されるホルモンです。血糖値が高いときにインスリンの分泌を促し、胃から腸へ食べ物が送られる速さを緩やかにし、食欲を抑える働きがあることが、これまでの研究で示されてきました。このように食後のインスリン分泌を助ける腸のホルモンは「インクレチン…
公開日: 2026年10月11日 06:03
5〜6歳児のビタミンD状態と全身の健康指標との関連を調べた研究:極低出生体重の早産児と正期産児を対象に
ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を助けて骨の成長を支える栄養素として知られています。さらに、免疫、神経、筋肉や骨格、心臓や血管など、骨以外の多くの器官にも関わると考えられています。著者らによると、世界の新生児・子ども・思春期の若者の30〜50%で、ビタミンDの血中濃度が不十分または欠乏の状態にあ…
公開日: 2026年10月11日 05:58
インドの成人の糖質・たんぱく質・脂質の摂取状況:2型糖尿病の有無で比べた多施設調査
インドでは2型糖尿病を抱える人が多く、食生活や食品をとりまく環境も変化を続けています。インドの食事では、米や小麦などの穀類に由来する炭水化物(糖質)が今もエネルギーの大きな供給源です。ただし、炭水化物が体に与える影響は量だけでなく、どの食品から摂るか、食物繊維をどれだけ含むか、どの程度精製・加工され…
公開日: 2026年10月11日 05:53
米国の乳児で、超加工食品を多く食べるほど添加糖とナトリウムの摂取量が多い傾向:離乳期の食事記録に基づく研究
米国では、手軽に使える市販のベビーフードが広く普及しています。こうした中で、乳児が栄養密度の低い食品を多く食べることの長期的な影響が懸念されています。特に注目されているのが「超加工食品」です。超加工食品とは、工業的な加工を何段階も経て作られ、家庭の調理ではあまり使わない原料や添加物を含むことが多い食…
公開日: 2026年10月11日 05:49
産後の慢性的なエネルギー不足と食生活の乱れがある母親への助産ケア:インドネシアの保健センターからの症例報告
出産後に体が回復していく期間を産褥期といいます。この時期は、傷の回復や母乳づくりのために多くの栄養が必要です。しかし、エネルギーや栄養素の不足が長く続く「慢性エネルギー不足(KEK)」の状態にあると、回復の遅れや母乳の出への影響、感染症などのリスクが高まるとされています。著者らは、食生活の乱れがこの…
公開日: 2026年10月11日 05:44
マイタケの生理活性研究はどう発展してきたか:約600本の論文から見た世界の研究動向
マイタケ(学名グリフォラ・フロンドサ)は食用きのこであると同時に、薬用きのことしても研究されてきました。多糖類、なかでもβグルカンと呼ばれる成分をはじめ、さまざまな成分が含まれています。これまでに、免疫の働きの調節、抗酸化、抗腫瘍、抗菌、代謝への作用といった生理活性との関連が調べられてきました。
公開日: 2026年10月11日 05:23
間欠的断食が大腸がんを抑える仕組みとタウリンの関わりをマウスと細胞で調べた研究
食べる時間と食べない時間を周期的に繰り返す「間欠的断食」は、動物実験などで大腸がんの増殖を抑えることが報告されてきました。ただ、栄養を制限すると、がん細胞の中で何が起き、それがなぜ免疫による攻撃の強まりにつながるのかは、よく分かっていませんでした。大腸がんの多くは免疫が働きにくい「冷たい」腫瘍とされ…
公開日: 2026年10月11日 05:20
パン・菓子製造由来の元食品を配合した低炭素飼料が豚の成長と豚肉の特性に与える影響を調べた研究
動物性たんぱく質の需要が世界的に高まるにつれ、家畜の飼料と人の食料が原料を奪い合う「飼料と食料の競合」や、温室効果ガス排出による環境負荷が問題になっています。
公開日: 2026年10月11日 05:16
シナモン抽出液を染み込ませた乾燥カリフラワースナックの開発と、90日間の保存中の品質変化
パキスタンではカリフラワーが広く栽培されていますが、収穫が集中する時期には市場に出回る量が多すぎて価格が下がり、売れ残りや傷みによる損失が農家の負担になっています。研究チームは、こうした収穫後の損失を減らす方法として、カリフラワーを日持ちのする加工品に変えることに注目しました。
公開日: 2026年10月11日 05:12
育児用ミルクの脂肪は「パーム油を含むかどうか」より「分子の構造」で評価すべきだとする総説
育児用ミルク(乳児用調製粉乳)には、母乳に多く含まれる飽和脂肪酸「パルミチン酸」の量を母乳に近づけるため、パーム油やその液状部分であるパームオレインが長く使われてきました。しかし、パルミチン酸の量をそろえても、脂肪分子の中でパルミチン酸がどこに付いているかという構造までは母乳と同じになりません。この…
公開日: 2026年10月11日 05:08