研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
野菜と尿路感染症から集めたプロテウス・ミラビリスを比べた研究の紹介
プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)は、ふだんは害を起こさないこともある一方、条件がそろうと感染症を引き起こす「日和見病原体」と呼ばれる細菌です。とくに尿路感染症との関連がよく知られています。研究チームによれば、この細菌の病原性は、体の組織にくっつく性質(付着)、菌が集まって…
公開日: 2026年09月18日 17:31
トウモロコシデンプンと天然ワックスの食用コーティングがパルマー種マンゴーの保存に与えた影響
マンゴーはクライマクテリック果実と呼ばれる種類の果物で、収穫後も呼吸が活発に続き、追熟が進んで色・香り・風味・食感が変化していきます。研究チームは、こうした生理的変化や輸送中の物理的な傷みによって、収穫から消費者に届くまでの流通過程で多くのマンゴーが失われている点を課題として挙げています。
公開日: 2026年09月18日 06:40
バーバス果実の中果皮からデンプンを取り出す――環境にやさしい6つの方法を比べた研究
バーバス(Attalea speciosa)はヤシ科の樹木で、その果実であるバーバスヤシの実はブラジルを中心に広く産出されます。実は外側の薄い外果皮、デンプンを多く含む中果皮、硬い内果皮、そして1〜8個の種子(核)から成りますが、産業として利用されているのはほぼ核だけです。核は実全体の重さのわずか7…
公開日: 2026年09月18日 05:50
デンプン由来の環状分子「シクロデキストリン」——医薬品と食品での働きをまとめた総説
著者らは、シクロデキストリン(CD)と呼ばれる物質について、その物理化学的な性質、安全性と毒性に関する知見、水への溶けやすさ・安定性・生体利用率(体内で実際に利用される割合)を高める働き、そして医薬品と食品での応用を、幅広く見渡して整理することを目的としました。
公開日: 2026年09月18日 05:25
ビタミンEカプセルを配合したペクチンフィルム——タンニン酸による架橋が機能と強度に与える影響
食品包装に使われる従来のプラスチックは環境負荷への懸念が大きく、生分解性のある代替材料が求められています。そうした選択肢の一つが「可食フィルム」です。食べられる天然の高分子からつくる薄い膜で、食品を物理的に覆うだけでなく、水分の逃げや酸化といった劣化を遅らせる役割も期待されています。
公開日: 2026年09月18日 05:19
アンデス産ソラマメのデンプン、取り出し方の違いで性質が変わる
ソラマメ(Vicia faba L.)は、タンパク質やゆっくり消化されるデンプンを含むマメ科の作物です。論文によれば、ペルーのアンデス地域で伝統的に栽培されてきたソラマメは、栄養価の高さや厳しい土壌・気候条件への強さから見直されつつあります。一方でタンパク質を取り出す加工の副産物として、大量のデンプ…
公開日: 2026年09月18日 05:10
カカオ豆の殻からポリフェノールを取り出す「グリーン抽出」技術を整理した系統的レビュー
チョコレートの原料となるカカオの実は、商業的に使われるのは全体の重量のおよそ1割にとどまり、残りの約9割は廃棄物や副産物として捨てられていると著者らは述べています。そのひとつが、カカオ豆の一番外側を覆う薄い皮「カカオ豆殻(CBS)」で、焙煎工程で分離されます。論文によれば、カカオ豆全体の重量のおよそ…
公開日: 2026年09月17日 14:54
乾燥ストレス下のササゲに腐植酸カリウムと細菌接種を組み合わせる——ブラジル半乾燥地での鉢試験
ブラジル北東部の半乾燥地では、降水量の少なさと不規則さが農業生産を制限する最大の非生物的要因となっています。この地域で広く栽培されるササゲ(Vigna unguiculata)は、たんぱく質に富む豆類で、家族経営農家の雇用と収入を支える重要な作物です。やせた土壌でも育つ丈夫さを持ちますが、水不足の条…
公開日: 2026年09月17日 14:24
食事調査の日ごとのばらつきは「食事パターン」の把握にどう影響するか
私たちが何をどれだけ食べるかは、日によって大きく変わります。栄養疫学の研究では、前日に食べたものを聞き取る「24時間思い出し法」がよく使われますが、この方法は1日分の記録であるため、その人の普段の食生活とはずれが生じます。このずれは「個人内のランダム誤差」と呼ばれ、特定の日をたまたま選んだことによる…
公開日: 2026年09月17日 12:27
ブラジル産ブロイラー鶏肉から分離された薬剤耐性菌の性状を調べた研究
鶏肉は世界で最も多く生産される食肉となり、そのなかでブラジルは最大の輸出国とされています。著者らは、家きん由来の食品が食中毒菌の重要な保有源と考えられてきたこと、そして薬剤耐性菌の広がりが人と動物の健康に影響することを背景に、鶏と体(と体=処理後の鶏の身体)から分離される細菌の耐性の状況を調べました…
公開日: 2026年09月17日 12:10
果物に残るジフェニルアミンを手軽に測る——金ナノ粒子と導電性高分子を組み合わせた電気化学センサー
ジフェニルアミン(DPAH)は、収穫後のリンゴやナシなどに使われる薬剤です。低温貯蔵中に果皮が褐色に変わるのを防ぐ抗酸化作用があるため広く用いられてきましたが、食品や環境中に残留が検出されることがあり、長期にわたって摂取した場合の健康影響が懸念されています。欧州連合はDPAHを優先的に管理すべき汚染…
公開日: 2026年09月17日 11:07
ライム中の残留農薬136種を一度に測る分析法の開発
果物や野菜に残った農薬を調べる検査は、食品の安全性を確かめるうえで欠かせません。しかし著者らによれば、柑橘類の果実は酸味が強く、含まれる成分の組み合わせも複雑なため、分析の対象としては扱いにくい相手だといいます。
公開日: 2026年09月17日 05:27