研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
発酵マコモタケの風味はどのように生まれるのか――香り成分と微生物の移り変わりを追った研究
マコモタケ(英語でwater bamboo shoot)を発酵させた食品は、発酵が進むにつれて味や香りが変わっていきます。研究チームは、その変化の過程で風味のもとになる成分と、発酵を担う微生物の集団がどのように移り変わるのかを明らかにすることを目指しました。
公開日: 2026年10月14日 14:23
過敏性腸症候群で腸内細菌に働きかける治療を症状のタイプで選べるか:現時点の根拠と限界を整理したミニレビュー
過敏性腸症候群(IBS)は、排便に関係した腹痛が繰り返し起こり、便の回数や形が変わる病気です。診断は、適切な診察と検査で他の器質的な病気が除かれたうえで行われます。下痢が目立つ人、便秘が目立つ人、両方が混ざる人がいるほか、おなかの張りや痛みなど、どの症状がつらいかも人によって違います。感染性腸炎の後…
公開日: 2026年10月13日 18:25
マンゴーの皮の粉を小麦粉に混ぜたクッキーの性質を調べた研究
マンゴーを加工すると、果肉以外の皮が副産物として残ります。この研究で著者らは、アタウルフォという品種のマンゴーの皮を粉にした「マンゴー皮粉」を、クッキーに使う小麦粉の一部の代わりにできるかを調べました。
公開日: 2026年10月13日 17:23
無料のデジタル栄養プログラム「フル・プレート・リビング」利用者で、食事の質やBMIはどう変わったか
食事の改善は慢性疾患の予防に重要とされています。しかし診療の現場では時間や人手が限られ、栄養指導を十分に行えないことが少なくありません。研究チームが注目したのは、米国の非営利団体が提供する無料のオンライン栄養教育プログラム「フル・プレート・リビング(FPL)」です。FPLはカロリー計算や厳しい食事制…
公開日: 2026年10月12日 15:24
稲わらを反芻家畜の飼料に活かすには:加工技術、栄養価、給与反応、環境面のトレードオフを整理した総説
稲作では毎年大量の稲わらが発生します。論文が引用する推計では、世界の稲わら生産量は年間7億トンを超えます。一方で、収穫時期が限られることやかさばることが回収の妨げとなり、一部の稲作地域では今も畑での野焼きが行われています。牛や羊、水牛など、胃の中の微生物の働きで草の繊維を消化できる「反芻家畜」の飼料…
公開日: 2026年10月09日 17:28
伝統的な発酵食品を微生物と分子の情報から読み解く
地域や家庭で受け継がれてきた発酵食品は、原料や作り方によって味も微生物の構成も異なります。著者らは、こうした食品の中で微生物がどのように働き、栄養面の特徴や腸内の微生物との関わりを生み出すのかを整理するため、既存の研究をまとめた総説を発表しました。個人に合った食事を考えるうえで、どのような情報が得ら…
公開日: 2026年10月04日 22:01
甘さの違う紹興酒(黄酒)の香り成分を3つの分析手法で比べた研究
黄酒(ホアンジウ、中国の米を原料とした醸造酒)は、ビールやブドウ酒と並ぶ世界最古の酒のひとつとされ、中国では飲用だけでなく料理の調味料や漢方薬の加工補助材料としても使われています。中国の国家規格では、黄酒に含まれる総糖量(糖分の総量)に応じて、辛口(元紅)・半辛口(加飯)・半甘口(善醸)・甘口(香雪…
公開日: 2026年10月02日 14:27
ウコン抽出物とアルツハイマー病による軽度認知障害の認知機能——単群・非盲検の観察研究
この研究は、アルツハイマー病によって生じた軽度認知障害(MCI)のある人が、ウコン(学名 Curcuma longa)の抽出物を含む食品を摂取した期間に、認知機能の測定値がどう変化するかを調べたものです。MCIとは、記憶や注意などの働きの低下が本人や周囲に気づかれる程度にあるものの、日常生活は保たれ…
公開日: 2026年10月01日 14:29
マダガスカル南西部のサンゴ礁の食料システムはどう変わったか——地元の人々の知識から読み解く研究
サンゴ礁の漁業は、沿岸に暮らす人々にとって重要なタンパク質や微量栄養素の供給源です。しかし研究チームによれば、サンゴ礁は乱獲や気候変動、汚染といった圧力にさらされており、その変化が地元の食生活にどう跳ね返っているのかは十分に分かっていません。とくに漁獲の記録が乏しい地域では、長期の科学的モニタリング…
公開日: 2026年10月01日 02:40
豆腐ホエーを使った発酵飲料の味わいを調べる — ブラジルの研究チームによる官能評価
豆腐は豆乳を凝固させてつくられますが、その過程でチーズづくりの乳清(ホエー)に相当する液体が大量に生まれます。これが「豆腐ホエー」です。たんぱく質や炭水化物、ミネラルを含む栄養豊富な液体でありながら、多くは排水として処分されており、廃棄にともなう環境負荷が課題として指摘されてきました。
公開日: 2026年09月29日 17:27
発酵乳製品の脂肪量は代謝の指標を変えるか——12週間のランダム化比較試験
ヨーグルトやチーズのような発酵乳製品をよく食べる人では、血糖や血中脂質といった代謝の状態が良好である傾向が観察されてきました。ただし著者らは、乳製品に含まれる脂肪の量が違うとき、その効果に差が出るのかどうかを臨床試験で直接調べたデータは限られている、と指摘しています。
公開日: 2026年09月29日 14:41
中国南部の子どもの肥満の程度と、食事・運動・睡眠・家庭環境との関連を調べた横断研究
子どもの肥満は世界的な公衆衛生上の課題であり、論文の著者らは2020年時点で5歳未満の子ども3,890万人(5.7%)が影響を受けていたと紹介しています。しかし、食事・生活習慣・家庭・社会経済的な条件といった複数の側面と、肥満の「程度」との段階的な関連についての知見は限られており、特に中国東南部では…
公開日: 2026年09月29日 14:37