研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

食事の内容やとり方はパーキンソン病の薬の効き方にどう関わるか――研究知見を整理した総説 研究論文DOAJ中国

食事の内容やとり方はパーキンソン病の薬の効き方にどう関わるか――研究知見を整理した総説

パーキンソン病は、脳内で神経伝達物質ドーパミンをつくる神経細胞が徐々に失われ、手足のふるえ、筋肉のこわばり、動作の遅さなどが現れる進行性の病気です。治療の中心は薬で、とくに脳内でドーパミンに変わる「レボドパ」が最も効果の高い標準薬とされています。

公開日: 2026年10月19日 23:17

茯磚茶を毎日飲むと血中脂質や血管の働き、腸内細菌はどう変わるか:健康な成人を対象とした12週間の予備的ランダム化比較試験 研究論文DOAJ中国

茯磚茶を毎日飲むと血中脂質や血管の働き、腸内細菌はどう変わるか:健康な成人を対象とした12週間の予備的ランダム化比較試験

糖尿病、肥満、脳卒中、心臓病などをまとめた「心代謝疾患」は、世界で慢性疾患による病気や死亡の主な原因です。その予防と管理では食事の工夫が基本とされています。ただし食習慣は地域ごとに大きく違うため、その土地の食生活になじむ食品を見つけることが課題になっています。

公開日: 2026年10月15日 16:54

低分子化したフコイダンは高脂肪食マウスの肥満と腸内細菌にどう影響するか:元のフコイダンとの比較研究 研究論文DOAJ中国

低分子化したフコイダンは高脂肪食マウスの肥満と腸内細菌にどう影響するか:元のフコイダンとの比較研究

脂肪の多い食事を長く続けると、体に脂肪がたまりやすくなります。腸内細菌の構成やその代謝物にも乱れが生じ、肥満や関連する代謝の不調につながると考えられています。このため、食品成分で腸内細菌とその代謝物を整えるという考え方が注目されてきました。

公開日: 2026年10月14日 23:32

発酵マコモタケの風味はどのように生まれるのか――香り成分と微生物の移り変わりを追った研究 研究論文DOAJ中国

発酵マコモタケの風味はどのように生まれるのか――香り成分と微生物の移り変わりを追った研究

マコモタケ(英語でwater bamboo shoot)を発酵させた食品は、発酵が進むにつれて味や香りが変わっていきます。研究チームは、その変化の過程で風味のもとになる成分と、発酵を担う微生物の集団がどのように移り変わるのかを明らかにすることを目指しました。

公開日: 2026年10月14日 14:23

稲わらを反芻家畜の飼料に活かすには:加工技術、栄養価、給与反応、環境面のトレードオフを整理した総説 研究論文DOAJ中国

稲わらを反芻家畜の飼料に活かすには:加工技術、栄養価、給与反応、環境面のトレードオフを整理した総説

稲作では毎年大量の稲わらが発生します。論文が引用する推計では、世界の稲わら生産量は年間7億トンを超えます。一方で、収穫時期が限られることやかさばることが回収の妨げとなり、一部の稲作地域では今も畑での野焼きが行われています。牛や羊、水牛など、胃の中の微生物の働きで草の繊維を消化できる「反芻家畜」の飼料…

公開日: 2026年10月09日 17:28

甘さの違う紹興酒(黄酒)の香り成分を3つの分析手法で比べた研究 研究論文DOAJ中国

甘さの違う紹興酒(黄酒)の香り成分を3つの分析手法で比べた研究

黄酒(ホアンジウ、中国の米を原料とした醸造酒)は、ビールやブドウ酒と並ぶ世界最古の酒のひとつとされ、中国では飲用だけでなく料理の調味料や漢方薬の加工補助材料としても使われています。中国の国家規格では、黄酒に含まれる総糖量(糖分の総量)に応じて、辛口(元紅)・半辛口(加飯)・半甘口(善醸)・甘口(香雪…

公開日: 2026年10月02日 14:27

中国南部の子どもの肥満の程度と、食事・運動・睡眠・家庭環境との関連を調べた横断研究 研究論文DOAJ中国

中国南部の子どもの肥満の程度と、食事・運動・睡眠・家庭環境との関連を調べた横断研究

子どもの肥満は世界的な公衆衛生上の課題であり、論文の著者らは2020年時点で5歳未満の子ども3,890万人(5.7%)が影響を受けていたと紹介しています。しかし、食事・生活習慣・家庭・社会経済的な条件といった複数の側面と、肥満の「程度」との段階的な関連についての知見は限られており、特に中国東南部では…

公開日: 2026年09月29日 14:37

おからを発酵させると何が変わるのか――微生物の入れ替わりと成分の変化を追った研究 研究論文DOAJ中国

おからを発酵させると何が変わるのか――微生物の入れ替わりと成分の変化を追った研究

豆腐や豆乳をつくる過程で大量に出る「おから」(大豆残渣)は、タンパク質や炭水化物を多く含み、家畜の飼料として使える可能性があります。しかし水分が多いため傷みやすく、保存が難しいという課題があります。そこで古くから使われてきたのが、微生物の力を借りて保存性と栄養価を高める「発酵」です。

公開日: 2026年09月28日 15:28

ポリフェノールを使った食品保存技術を、構造・機能・安定性の観点から整理した総説 研究論文DOAJ中国

ポリフェノールを使った食品保存技術を、構造・機能・安定性の観点から整理した総説

茶やブドウ、果物などに含まれるポリフェノールは、酸化を防ぐ働き(抗酸化性)、微生物の増殖を抑える働き(抗菌性)、さらに環境の変化に応じて色が変わるなどの性質(センシング性)をもつことから、食品の品質を保つ包装材や、鮮度を知らせる「インテリジェント包装」の機能成分として研究が進んでいます。

公開日: 2026年09月25日 22:36

冷凍保存でムール貝の品質と風味成分はどう変わるか——雌雄で異なる変化を追った研究 研究論文DOAJ中国

冷凍保存でムール貝の品質と風味成分はどう変わるか——雌雄で異なる変化を追った研究

ムラサキイガイの仲間であるムール貝(ヒバリガイモドキ、学名 Mytilus coruscus)は、中国沿岸で広く養殖される重要な水産物です。新鮮なうちは独特の風味と食感が好まれますが、水分が多く組織が繊細なため傷みやすく、長期保存には冷凍が使われます。ただし冷凍中にも、水分の移動、たんぱく質の分解、…

公開日: 2026年09月25日 06:26

食品の安全と日持ちを支える次世代バイオ包装材 ― 抗菌成分の放出制御と移行の管理をまとめた総説 研究論文DOAJ中国

食品の安全と日持ちを支える次世代バイオ包装材 ― 抗菌成分の放出制御と移行の管理をまとめた総説

食品を包む材料に、菌の増殖を抑える成分(抗菌成分)や、酸化による劣化を防ぐ成分(抗酸化成分)を組み込む技術が進んでいます。ただし、これらの有効成分が早い段階で使い尽くされてしまうと、保存期間の後半では効果が続きません。

公開日: 2026年09月24日 23:27

宇宙変異株の乳酸菌がヨーグルトの質を高める――多糖の増産に着目した研究 研究論文DOAJ中国

宇宙変異株の乳酸菌がヨーグルトの質を高める――多糖の増産に着目した研究

乳酸菌などの微生物がつくり出す「菌体外多糖(EPS)」は、食品のとろみづけや乳化、ゲル化を助ける成分として食品産業で広く使われてきました。これまでは外部で製造したEPSを原料として加える方法が一般的でしたが、研究チームは、発酵の過程で乳酸菌自身にEPSをつくらせる「その場(in situ)生産」に注…

公開日: 2026年09月24日 17:34